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決算のやることリスト完全ガイド|期限と準備を整理
2026-06-09
法人の決算は、原則として事業年度終了日の翌日から2か月以内に申告・納税まで進める必要があります。決算でやるべきことは何ですか?と考えたとき、証憑集め、残高確認、棚卸、決算整理仕訳、決算書作成、申告書準備までが一気に並ぶので、最初はかなり重く見えますよね。
ただ、決算日にやることと、決算前から進められることを分けるだけで、作業の見通しはかなり変わります。決算を自分でやる場合の目安や、決算にかかる時間、45日ルールの考え方も含めて、実務の流れをやることリストとして整理していきます。
この記事のポイント
- 決算前から集めるべき書類と証憑
- 決算日に確認したい残高と棚卸
- 決算整理仕訳から申告までの流れ
- 自分で進める場合の時間と注意点
決算のやることリスト全体像

決算は、1年間のお金の動きと会社の状態を締めて、決算書や申告書につなげる作業です。やることが多く見えますが、最初に全体像を分けておくと、何から手をつけるべきかがかなり見えやすくなります。
ざっくり言うと、決算前は「資料を集める」「帳簿と実態を合わせる」、決算後は「仕訳を整える」「決算書と申告書につなげる」という流れです。ここではまず、決算の入口になる確認作業を整理します。
決算でやるべきことは何か

決算でやるべきことは、単に会計ソフトの数字を締めることではありません。帳簿に入っている数字が、実際の現金・預金・売掛金・在庫・固定資産などと合っているかを確認し、必要な修正を入れることが中心です。ここがズレたままだと、決算書も申告書もズレてしまいます。
法人の場合、一般的には事業年度終了日の翌日から2か月以内に法人税などの申告・納付を進める前提でスケジュールを組みます。ただし、会社の状況や申告期限の延長などで扱いが変わる場合もあります。税務上の正確な判断は、公式情報を確認しつつ、最終的な判断は専門家にご相談ください。
🧾 決算で見る主な作業
| 作業 | 目的 | 主に確認するもの |
|---|---|---|
| 記帳の完了 | 取引漏れをなくす | 請求書、領収書、通帳、カード明細 |
| 残高確認 | 帳簿と実態を合わせる | 現金、預金、売掛金、買掛金 |
| 棚卸 | 在庫や仕掛品を確定する | 商品、原材料、仕掛品、貯蔵品 |
| 決算整理仕訳 | 期末特有の調整をする | 減価償却、未払費用、前払費用 |
| 決算書作成 | 会社の状態をまとめる | 貸借対照表、損益計算書など |
| 申告準備 | 税金計算につなげる | 法人税、消費税、地方税関連資料 |
最初にやるべきなのは、細かい税金計算よりも数字の土台を整えることです。たとえば、通帳残高と会計ソフトの預金残高が合っていない状態で税額を見ても、判断材料としては弱いですよね。まずは残高確認、証憑整理、未処理の洗い出しを優先すると進めやすいです。
私が企業データを見るときも、利益だけでなく、売掛金・棚卸資産・借入金などの動きをセットで確認します。決算作業でも同じで、売上や利益だけを見ずに、資産・負債・費用のズレを順番に潰していくのが現実的かなと思います。
決算前に集める証憑

証憑とは、取引が本当にあったことを示す資料のことです。請求書、領収書、納品書、契約書、銀行明細、クレジットカード明細などが代表例ですね。決算前に証憑がそろっていないと、仕訳の根拠が確認できず、作業がそこで止まりやすくなります。
特に中小企業では、社長や社員が持っている領収書、メールで届いた請求書、クラウドサービス上の利用明細などが分散しがちです。紙だけでなく、PDF、メール添付、管理画面からダウンロードする明細も含めて、どこに何があるかを先に洗い出すことが大事です。
📄 決算前に集めたい証憑
| 分類 | 集めるもの | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 売上 | 請求書、納品書、入金明細 | 売上月と入金月のズレ |
| 仕入・経費 | 領収書、請求書、レシート | 決算期内の取引かどうか |
| 人件費 | 給与台帳、賞与資料、社会保険資料 | 未払給与や預り金の有無 |
| 金融 | 通帳、借入残高証明、返済予定表 | 利息や元金の処理漏れ |
| 固定資産 | 購入明細、売却・廃棄資料、リース契約 | 台帳への反映漏れ |
| 税金関連 | 納付書、申告控え、税理士資料 | 未払税金の確認 |
証憑を集めるときは、いきなり全部を完璧にそろえようとするより、足りないものリストを作る方が進みます。たとえば「3月分のカード明細がない」「A社の請求書が未回収」「固定資産の廃棄資料が見当たらない」のように、不足が見えるだけで次の行動が決まります。
電子帳簿保存法やインボイス制度など、保存方法や記載事項に関わる制度は変わることがあります。ここは会社ごとの運用にも関係するため、正確な情報は公式サイトをご確認ください。判断に迷う証憑がある場合は、自己判断で捨てたり加工したりせず、税理士などの専門家に確認するのが安全です。
証憑整理は地味ですが、決算全体のスピードをかなり左右します。決算直前に探し物が増えるほど、残高確認や決算整理仕訳が後ろにずれます。決算前の最重要タスクは、書類探しを終わらせることと言ってもいいくらいです。
現金・預金の残高確認

現金・預金の残高確認は、決算作業の中でもかなり基本です。現金出納帳や会計ソフトの残高と、実際の手元現金・銀行残高が一致しているかを確認します。ここが合っていないと、どこかに記帳漏れ、二重計上、日付違いがある可能性があります。
預金は、決算日時点の残高を確認できる資料を使います。銀行の取引明細や残高証明書をもとに、会計ソフトの普通預金残高と照合します。借入金がある場合は、借入金の残高や返済予定表もあわせて確認しておくと、元金と利息の処理漏れを見つけやすいです。
💰 現金・預金で確認する項目
| 項目 | 確認する資料 | よくあるズレ |
|---|---|---|
| 手元現金 | 現金出納帳、実際の現金 | レシート未提出、精算漏れ |
| 普通預金 | 通帳、銀行明細、残高証明 | 手数料漏れ、未記帳取引 |
| クレジットカード | 利用明細、引落明細 | 利用日と引落日のズレ |
| 借入金 | 返済予定表、残高証明 | 利息と元金の区分ミス |
| 電子マネー等 | 利用履歴、管理画面 | 少額取引の反映漏れ |
残高が合わないときは、いきなり雑な調整を入れず、まず差額の原因を探します。よくあるのは、振込手数料の入力漏れ、カード決済の反映漏れ、現金精算の未処理、入金日と売上計上日のズレです。差額が小さいからといって放置すると、あとで原因が追いにくくなります。
現金については、特に管理があいまいになりやすいです。小口現金を使っている会社では、手元現金と帳簿残高を実際に数えて確認します。原因が分からない差額が出た場合の処理は会計上の判断を伴うため、会社のルールや専門家の確認に沿って進める方がよいです。
預金残高が合うと、決算作業は一気に進めやすくなります。お金の入口と出口が整理されるので、売掛金、買掛金、未払金、借入金の確認にもつながります。まず現金・預金を固める、これが決算のやることリストではかなり重要な順番です。
売掛金と買掛金の確認

売掛金は、商品やサービスを提供したけれど、まだ入金されていないお金です。買掛金は、仕入れや外注などで請求を受けているけれど、まだ支払っていないお金です。どちらも決算日時点の残高を取引先別に確認する必要があります。
ここで大事なのは、単に合計金額を見ることではなく、誰に対して、いくら残っているのかを確認することです。取引先別に見ると、入金遅れ、支払漏れ、二重計上、締め後の売上・仕入などが見つかりやすくなります。
🤝 売掛金・買掛金のチェック表
| 項目 | 確認内容 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 売掛金 | 取引先別の未入金額 | 入金済みなのに消込漏れ |
| 買掛金 | 取引先別の未払額 | 請求書未着分の計上漏れ |
| 締め後売上 | 締日後から期末までの売上 | 請求が翌月で未計上 |
| 締め後仕入 | 締日後から期末までの仕入 | 納品済みで請求未着 |
| 長期滞留債権 | 回収が遅れている売掛金 | 回収可能性の確認漏れ |
決算では、入金や支払いのタイミングだけでなく、取引がいつ発生したかも重要です。たとえば、期末までに納品が終わっているのに請求書が翌月発行だと、決算期の売上や仕入として確認が必要になる場合があります。これがいわゆる期ズレの注意点です。
売掛金で特に気をつけたいのは、長く残っている未回収分です。回収が難しい可能性があるものは、貸倒引当金などの検討が必要になることがあります。ただし、回収不能の判断や会計処理は会社の状況によって変わるため、最終的な判断は専門家にご相談ください。
買掛金では、請求書が届いていない取引に注意です。現場では納品済みでも、経理に請求書が届いていないと帳簿に入らないことがあります。決算前には、現場や担当部署に「未着の請求書がないか」を確認しておくと、あとから大きな修正になりにくいです。
棚卸と固定資産の確認

棚卸と固定資産は、決算で利益に影響しやすい項目です。棚卸資産は、期末に残っている商品や原材料、仕掛品などを確認し、売上原価を計算するために使います。固定資産は、建物、車両、設備、備品などを台帳と照合し、減価償却や除却漏れを確認します。
棚卸では、実際に数える作業が必要になります。倉庫、店舗、外部に預けている在庫、製造途中の仕掛品、未使用の消耗品など、会社によって対象は変わります。どこにある在庫を、誰が、いつ数えるかを先に決めておくと混乱しにくいです。
📦 棚卸と固定資産の確認項目
| 分類 | 確認するもの | 判断ポイント |
|---|---|---|
| 商品・製品 | 期末時点の数量と評価額 | 不良品や滞留在庫の有無 |
| 原材料 | 未使用分の数量 | 製造原価への影響 |
| 仕掛品 | 製造途中のもの | 完成品と分けて把握 |
| 貯蔵品 | 未使用の消耗品など | 金額的重要性 |
| 固定資産 | 車両、設備、備品など | 取得・廃棄・売却の反映 |
| リース資産 | リース契約、残高 | 契約内容と会計処理 |
棚卸で注意したいのは、数を数えるだけで終わらないことです。売れ残り、不良品、古い在庫などは、評価をどうするかの検討が必要になる場合があります。ここは業種や会計方針によって扱いが変わるため、根拠資料を残したうえで確認するのが大事です。
固定資産では、期中に買ったものだけでなく、捨てたもの、売ったもの、使わなくなったものも確認します。特に廃棄した備品はお金の動きがないため、台帳から消し忘れやすいです。固定資産台帳と実物、会計ソフトの残高を照合して、登録漏れや削除漏れを見ていきます。
また、修理代として処理するのか、資産として計上するのか迷う支出もあります。たとえば設備の修繕や改良は、内容によって扱いが変わることがあります。税務や会計の判断が絡む部分なので、金額が大きいものや判断に迷うものは、請求書・見積書・契約書をそろえて専門家に確認すると安心です。
決算のやることリストと期限

決算は「何をやるか」だけでなく、「いつまでに終わらせるか」もセットで考える必要があります。特に法人は、一般的には事業年度終了日の翌日から2か月以内に申告・納付を進める前提になるため、後半で慌てない段取りが大事です。
ここでは、決算日当日の確認、決算整理仕訳、決算書と申告書の準備、45日ルール、自分でやる場合の目安まで整理します。数字を見る作業なので細かく感じるかもですが、順番に分けるとかなり現実的になりますよ。
決算日にやること

決算日は、すべての決算作業を終わらせる日というより、期末時点の状態を確定させる日です。現金はいくらあるか、在庫はいくつ残っているか、どの売上や費用を当期に入れるかを判断する基準日になります。
この日に特に大事なのは、実際の状態をあとから説明できるようにしておくことです。たとえば棚卸表、現金残高の記録、通帳残高、在庫写真、固定資産の確認メモなど。細かく見えますが、後で「なぜこの数字になったのか」を確認するときに効いてきます。
🗓 決算日に確認したいこと
| 確認項目 | やること | 残す資料 |
|---|---|---|
| 現金 | 手元現金を数える | 現金出納帳、確認メモ |
| 預金 | 決算日時点の残高を確認 | 通帳、銀行明細、残高証明 |
| 在庫 | 商品・原材料を数える | 棚卸表、在庫一覧 |
| 売上 | 期末までの売上を確認 | 請求書、納品書、契約書 |
| 費用 | 未着請求や未払いを確認 | 請求書、見積書、契約書 |
| 固定資産 | 実物と台帳を照合 | 固定資産台帳、購入資料 |
決算日で見落としやすいのは、締め後の売上・仕入です。たとえば取引先の締日が20日でも、21日から月末までに発生した売上や仕入は、決算では確認対象になります。請求書が翌月発行だからといって、必ず翌期に回せるわけではありません。
迷ったときは、「お金を払った日」だけでなく、「商品を渡した日」「サービスを受けた日」「納品が完了した日」を見ます。期ズレは利益に直接影響するため、判断に迷う取引は資料をそろえて、最終的な判断は専門家にご相談ください。
決算整理仕訳の進め方

決算整理仕訳とは、日々の仕訳だけでは反映しきれない期末特有の調整です。普段の取引入力が終わったあとに、棚卸、減価償却、未払費用、前払費用、貸倒引当金などを反映して、決算書に使える数字へ整えます。
進め方としては、いきなり税金計算に入るより、まず残高と明細を固めるのが先です。現金・預金、売掛金、買掛金、在庫、固定資産などの残高を確認し、そのうえで必要な調整仕訳を入れる流れですね。
🔧 主な決算整理仕訳の例
| 仕訳の種類 | 内容 | 確認する資料 |
|---|---|---|
| 棚卸関連 | 期末在庫を反映し売上原価を調整 | 棚卸表、在庫一覧 |
| 減価償却 | 固定資産の価値減少を費用化 | 固定資産台帳 |
| 貸倒引当金 | 回収不能リスクを見積もる | 売掛金一覧、回収状況 |
| 未払費用 | 当期分だが未払いの費用を計上 | 請求書、契約書 |
| 前払費用 | 来期分の費用を当期から除く | 契約書、支払明細 |
| 税金関連 | 法人税や消費税などを整理 | 申告資料、納付見込み |
作業の順番は、棚卸と資産確認 → 経過勘定の確認 → 引当金や減価償却 → 税金関連の順に進めると混乱しにくいです。経過勘定とは、前払費用や未払費用のように、支払い時期と費用になる時期がズレるものを調整する考え方です。
決算整理仕訳は、会社の業種や規模でかなり変わります。製造業なら仕掛品や製造原価、リース契約が多い会社ならリース資産、売掛金が多い会社なら貸倒引当金の確認が重くなります。前期の決算資料と同じ項目が今年も必要か、まず比較するのがおすすめです。
決算書と申告書の準備

決算書と申告書は似て見えますが、役割が違います。決算書は会社の経営成績や財政状態をまとめる資料で、申告書は税金を計算して税務署などへ申告するための資料です。どちらも重要ですが、目的を分けて考えると整理しやすいです。
決算書では、貸借対照表や損益計算書が中心になります。貸借対照表は資産・負債・純資産の状態、損益計算書は売上・費用・利益の流れを示します。会社の規模や種類によっては、株主資本等変動計算書、個別注記表、附属明細書なども必要になります。
📘 決算書と申告書の違い
| 種類 | 主な目的 | 代表的な書類 |
|---|---|---|
| 決算書 | 経営状態をまとめる | 貸借対照表、損益計算書 |
| 会社法関連書類 | 株主などへ報告する | 株主資本等変動計算書、個別注記表 |
| 税務申告書 | 税金を計算して申告する | 法人税申告書、消費税申告書 |
| 申告添付資料 | 勘定科目の内訳を示す | 勘定科目内訳書、概況説明書 |
税務申告では、法人税、法人住民税、法人事業税、消費税などが関わる場合があります。消費税は課税方式によって必要な付表が変わることもあるため、正確な情報は公式サイトをご確認ください。特に税率や制度改正は変動する可能性があります。
また、決算書は作って終わりではありません。株式会社では、定時株主総会での承認や報告、公告などの手続きが関係する場合があります。社内承認、税理士確認、申告期限を逆算して、いつまでにドラフトを作るかを決めておくと手戻りが減ります。
決算の45日ルールとは

決算の45日ルールは、主に上場企業の決算短信など、投資家向けの開示で使われる考え方です。一般的な中小企業の法人税申告期限そのものを指す言葉ではありません。ここを混同すると、スケジュールの見方がズレやすいです。
日本取引所グループの上場会社向けFAQでは、決算手続きなどに遅れが生じる場合として、期末から45日を超えて開示を行う見込みとなった場合などに適時開示を求める説明があります。制度や開示実務は変更される可能性があるため、上場企業の開示に関わる場合は日本取引所グループの公式情報をご確認ください。
📌 45日ルールと申告期限の違い
| 項目 | 主な対象 | 目的 |
|---|---|---|
| 45日ルール | 主に上場企業の決算開示 | 投資家への早期情報開示 |
| 2か月以内の申告 | 一般的な法人税等の申告 | 税金の申告・納付 |
| 3か月以内の株主総会 | 株式会社の実務で多い日程 | 決算承認・報告 |
非上場の中小企業であれば、45日ルールをそのまま義務として見るより、決算作業を早めに終わらせるための社内目安として使う方が現実的です。たとえば「期末から45日以内に決算書ドラフトまで作る」と決めると、申告期限までの確認時間を確保できます。
ただし、監査を受ける会社、金融機関への提出が早めに必要な会社、親会社への報告がある会社では、一般的な中小企業よりも早い締めが求められることがあります。あなたの会社の提出先とスケジュールに合わせて、無理のない締切を決めるのが大事です。
決算を自分でやる目安

決算を自分でやれるかどうかは、会社の規模だけでなく、取引の複雑さで変わります。取引数が少なく、在庫や固定資産がほとんどなく、日々の記帳が整っているなら、自分で進められる範囲もあります。一方で、法人の税務申告は専門性が高いので、無理は禁物です。
個人事業主の場合は、会計ソフトや確定申告サービスを使って自分で進める人もいます。法人の場合は、法人税申告書や勘定科目内訳書など、作成書類が増えるため、税理士に依頼するケースが多いです。特に初年度決算は、最初の型を作る意味でも専門家の確認を入れた方が安心かなと思います。
🧭 自分でやるか相談するかの目安
| 状況 | 自分で進めやすい | 専門家相談がおすすめ |
|---|---|---|
| 取引数 | 少ない | 多い、複数部門がある |
| 在庫 | ほぼない | 商品・原材料・仕掛品が多い |
| 固定資産 | 少ない | 設備、車両、リースが多い |
| 消費税 | 免税または単純 | 課税方式の判断が必要 |
| 借入金 | ない、少ない | 複数借入や条件変更がある |
| 税務判断 | 少ない | 役員報酬、引当金、節税判断がある |
自分で進める場合でも、最低限やっておきたいのは、証憑整理、会計ソフトへの入力、残高確認、固定資産台帳の更新です。ここまで整っていると、専門家に依頼する場合でもやり取りがスムーズになり、質問への回答もしやすくなります。
逆に、税額を大きく左右する判断や、回収不能債権、役員報酬、賞与、減価償却、消費税区分などは慎重に見たい部分です。税務は会社ごとに前提が違うため、最終的な判断は専門家にご相談ください。自分で全部抱え込むより、分けるところを分けた方が結果的に早いです。
決算にかかる時間の考え方

決算にかかる時間は、決算期だけで決まりません。日々の記帳や月次決算がどれだけ整っているかで、大きく変わります。毎月の残高確認ができている会社なら、年次決算は年間のまとめに近くなります。逆に、1年分をまとめて処理する場合は、かなり時間がかかります。
目安としては、決算日から申告期限までの約2か月をどう使うかで考えると分かりやすいです。たとえば3月31日決算なら、一般的には5月31日が申告・納付期限の目安になります。ただし、会社ごとの事情や延長制度の有無で変わるため、正確な期限は公式情報や専門家に確認してください。
⏱ 決算時間が増えやすい要因
| 要因 | 時間がかかる理由 | 早めにできる対策 |
|---|---|---|
| 証憑が不足 | 仕訳の根拠を確認できない | 月次で回収ルールを作る |
| 残高が合わない | 差額原因の調査が必要 | 毎月通帳と照合する |
| 在庫が多い | 数量確認と評価が必要 | 棚卸計画を事前に作る |
| 固定資産が多い | 減価償却や除却確認が必要 | 台帳を随時更新する |
| 部署が多い | 資料回収に時間がかかる | 提出期限を先に共有する |
| 税務判断が多い | 専門確認が必要 | 早めに質問リストを作る |
時間を短くする一番のコツは、決算で初めて確認しないことです。売掛金、買掛金、現金、預金、仮払金、仮受金などは、月次で確認しておけば年次決算の負担がかなり減ります。決算は年1回ですが、準備は毎月できます。
また、経営判断にも早さは効きます。決算が早く固まれば、納税資金、借入相談、来期予算、採用や設備投資の判断にもつなげやすいです。単なる事務処理ではなく、次の経営判断の材料を作る作業として見ると、優先度が上がるかなと思います。
決算のやることリストまとめ

決算のやることリストは、細かく見ればかなり多いですが、大きく分ければ「集める」「合わせる」「調整する」「作る」「申告する」の流れです。いきなり申告書から考えるより、証憑と残高を固めるところから始める方がスムーズです。
✅ 決算のやることリストの要点
✅ 証憑を集める
請求書、領収書、通帳、カード明細、契約書などをそろえ、足りない資料を一覧化します✅ 現金・預金を確認する
帳簿残高と実際の現金、銀行残高、借入金残高を照合します✅ 売掛金・買掛金を確認する
取引先別に未入金・未払いを見て、締め後の売上や仕入も確認します✅ 棚卸と固定資産を確認する
在庫、仕掛品、固定資産台帳、廃棄・売却漏れを確認します✅ 決算整理仕訳を入れる
減価償却、未払費用、前払費用、貸倒引当金などを必要に応じて整理します✅ 決算書と申告書を準備する
貸借対照表、損益計算書、申告書、勘定科目内訳書などを期限に合わせて準備します
特に大事なのは、決算日に全部やろうとしないことです。決算前に資料回収と残高確認を進め、決算日には期末時点の状態を記録し、その後に決算整理仕訳と申告準備へ進める。これが現実的な流れです。
税制、提出書類、開示ルールは変わることがあります。この記事では一般的な流れとして整理しましたが、あなたの会社の業種、規模、上場・非上場、消費税の扱い、監査の有無によって必要な対応は変わります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- biz.moneyforward.comの記事
- 決算期を乗り切れ!中小企業が年次決算で押さえておくべき業務の流れ |決算 |OBC360° |会計ソフト・人事・総務クラウドのOBC
- 決ç®ã¨ã¯ï¼è¡ãç®çã»ææã»å¿ è¦æ¸é¡ãªã©ããããããã解説 | çµå¶è ããæ å½è ã«ã¾ã§
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- 決ç®ã¨ã¯ï¼ããæ¹ãæ¥åã®æµããåæ±ºç®ã®æå³ãéããç°¡åã«è§£èª¬ - çµçãå½¹ç«ã¡æ å ± -
- 経理の業務一覧リスト|業務の分類と、日ごと月ごとのスケジュールを解説 | R&AC
- 年次決算業務を完全攻略! 必要書類のチェックシートも公開 - 業務改善ガイド|タヨロウ|バックオフィスを支援する「頼れる労務ONLINE」
- 【2025年版】9月決算をスムーズに進めるための経理業務チェックリスト
- 決算前やることリスト15選|中小企業向け
次の一歩
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