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地方公務員保健師の年収はいくら?公務員試験から給与の実態まで徹底まとめ

2026-06-02

「地方公務員の保健師ってどのくらい稼げるの?」「産業保健師と比べて安定しているの?」——そんな疑問を持って検索した方のために、複数の公的データと調査資料を徹底的に掘り下げました。結論から言うと、地方公務員として働く行政保健師の平均年収は約611〜635万円とされており、日本の平均給与(約527万円)を大幅に上回っています。毎月の給与は約38〜39万円、ボーナスは年間4.3〜4.5ヶ月分と、民間企業の保健師と比べてもかなり手厚い待遇です。

この記事では、地方公務員保健師のリアルな年収データを年齢別・都道府県別・経験年数別に解説するほか、「そもそも保健師は公務員になれるの?」「公務員試験の対策は何をすればいい?」「市役所と都道府県ではどう違う?」「会計年度任用職員とは何が違う?」といった疑問にも、わかりやすく答えていきます。これから保健師として公務員を目指す方も、現役で働いている方も、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事のポイント
✅ 地方公務員保健師の平均年収は約611〜635万円で、日本人平均を100万円以上上回る
✅ ボーナスは年4.3〜4.5ヶ月分と手厚く、毎年安定して昇給していくのが最大の魅力
✅ 保健師の公務員採用は競争率が高く、人気自治体では倍率が20倍近くになることもある
✅ 都道府県・市町村・国家公務員によって年収水準に差があり、戦略的な受験が重要

地方公務員として働く保健師の年収・給与の実態

  1. 地方公務員保健師の平均年収は約611万円
  2. 保健師とは公務員として働ける専門職のこと
  3. 保健師は市役所・保健所でどんな仕事をするのか
  4. 保健師の公務員採用について知っておくべきこと
  5. 保健師の公務員試験対策は何から始めればいいのか
  6. 保健師は国家公務員にもなれるのか

地方公務員保健師の平均年収は約611万円

地方公務員として働く行政保健師の給与については、いくつかの公的データが参考になります。総務省「令和6年地方公務員給与実態調査」によると、保健師を含む「看護・保健職」の地方公務員の平均給与月額(諸手当込み)は38万0,048円とされています。これにボーナス(年4.5ヶ月分として計算)を加えると、年収は約611万円が目安になります。

別の調査では地方公務員行政保健師の平均年収を約635万円と試算するデータも存在します(平均月収約39万円、ボーナス4.3ヶ月分として算出)。この差は計算方法やボーナスの月数の取り方によるものですが、いずれにせよ「600万円台前後」が地方公務員保健師のひとつのリアルな目安と考えてよいでしょう。

📌 参考:国家公務員(厚生労働省などの省庁)として勤務する行政保健師の場合は、平均月収が約41.3万円、賞与約186万円(4.5ヶ月分)で年収は約681万円と、地方公務員よりも高い水準になるケースがあります。 (出典:人事院「令和5年国家公務員給与等実態調査」/ https://www.cocofump.co.jp/articles/kango/542/)

📊 行政保健師の給与データ比較

区分 平均月収 賞与(年間) 推定年収
地方公務員(総務省令和6年調査) 約38.0万円 約150万円 約611万円
地方公務員(別試算) 約39万円 約167万円 約635万円
国家公務員 約41.3万円 約186万円 約681万円
保健師全体(民間含む) 約35.1万円 約99.9万円 約521万円

(出典:総務省「令和6年地方公務員給与実態調査」/ 厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」)

保健師全体(民間含む)の平均年収が約521万円であることと比べると、地方公務員保健師は約90〜110万円ほど高い年収水準にあることが一目でわかります。これは、公務員として受け取れる安定したボーナスと毎年の定期昇給が大きな差を生み出しているためです。

ただし注意したいのは、これらはあくまで「平均値」であるという点です。自治体の規模・地域・勤続年数・役職によって実際の年収は異なります。市区町村の小規模な役所に勤務する場合と、東京都・大阪府などの大規模自治体に勤務する場合では、給与水準に差が出ることもあります。あくまでも参考のひとつとして捉えておきましょう。


保健師とは公務員として働ける専門職のこと

「保健師」と聞いてもピンとこない方のために、まずは基本を整理しておきます。保健師とは、看護師免許に加えて保健師免許を持つ医療専門職のことです。地域住民や企業従業員の健康維持・増進を目的とした保健指導や健康相談を担い、病気になる前の「予防」の分野で活躍します。病院で「治療する」看護師とは異なり、「病気にならないようにサポートする」のが保健師の本分です。

保健師が活躍する主な職場と種類

  • 🏛️ 行政保健師:保健所・保健センター(公務員)
  • 🏭 産業保健師:一般企業・民間企業(民間)
  • 🏥 病院保健師:病院・クリニック(民間)
  • 🏫 学校保健師:小中学校・高校・大学(公立は公務員)

このうち、保健所や市区町村の保健センターで働く「行政保健師」は地方公務員として扱われます。採用は地方公務員採用試験(保健師採用試験)を通じて行われ、公務員としての安定した給与体系のもとで働くことができます。厚生労働省などに勤める一部の保健師は国家公務員ですが、実際に働く保健師の多くは地方公務員です。

📌 重要ポイント:保健師全体の約7割が公務員(行政保健師)として働いているとも言われており、保健師という職業は「公務員と非常に縁が深い職種」です。

保健師になるためには、まず看護師国家試験に合格した後、保健師養成課程を修了して保健師国家試験にも合格する必要があります。2つの国家資格を取得する必要があるため難易度は高めですが、そのぶん専門性が高く評価されます。公務員採用においても、その専門性から比較的安定した給与待遇が保証されている職種と言えるでしょう。

なお、保健師として活躍するにあたっては、専門知識だけでなく「相手の話をよく聞く傾聴力」「地域の課題を分析する力」「多職種と連携するコミュニケーション能力」が特に重視されます。医療の専門家でありながら、行政担当者としての視点も必要とされるのが、行政保健師の仕事の奥深いところです。


保健師は市役所・保健所でどんな仕事をするのか

「保健師は市役所でどんな仕事をしているの?」という疑問を持つ方は多いでしょう。地方公務員保健師の業務は配属先によって異なりますが、大きく次のような活動に分かれます。

📋 行政保健師の主な仕事内容

業務カテゴリ 具体的な内容
母子保健 乳幼児健診、育児相談、産後ケア、子育て支援
高齢者保健 介護予防教室、フレイル対策、訪問指導
生活習慣病予防 特定健診・特定保健指導、がん検診の企画・運営
精神保健 メンタルヘルス相談、自殺予防対策、精神障害者支援
感染症対策 予防接種推進、感染症発生時の対応、接触者調査
難病支援 難病患者・家族への相談対応・支援計画作成
地域医療連携 医療機関・福祉機関・NPOとの連携調整

このように、行政保健師の仕事は乳幼児から高齢者まで、あらゆる世代・ライフステージに関わります。「保健室の先生のような仕事」というイメージを持たれることもありますが、実際には地域全体の公衆衛生を担う、非常にスケールの大きな仕事です。

市役所(市区町村)に配属される場合は、地域住民に近い立場で直接的な相談・指導を行うことが多く、都道府県の保健所に配属される場合は、より広域的・専門的な業務(難病、精神保健、食品衛生、感染症対策など)を担当するのが一般的です。

📊 市区町村保健師と都道府県保健師の仕事の比較

比較項目 市区町村の保健師 都道府県(保健所)の保健師
主な配属先 保健センター・市役所健康課 保健所・本庁
主な業務 母子保健・介護予防・健診 難病・精神保健・広域感染症対策
住民との距離 近い(直接相談対応が多い) やや専門的・広域的
異動範囲 市内(比較的異動が少ない) 県内各地(異動範囲が広い)

行政保健師の大きな特徴として、定期的な人事異動があるという点も覚えておきましょう。母子保健部署から高齢者支援部署へ、保健センターから保健所へ、といった形で異動しながら幅広い業務経験を積んでいくため、自然とキャリアの幅が広がっていく仕組みになっています。「1つの分野に特化したい」という人よりも「幅広く地域に貢献したい」という人に向いている働き方と言えるでしょう。


保健師の公務員採用について知っておくべきこと

「保健師の公務員採用はどうなっているの?」という疑問に、詳しく答えます。行政保健師として働くためには、自治体が実施する公務員採用試験(保健師採用試験)に合格することが必須です。

🔑 保健師の公務員採用の主な特徴

  • 採用は自治体ごとに行われる(国が一括採用するわけではない)
  • 自治体によって採用予定人数が毎年変わる(0人の年もある)
  • 試験内容は自治体によって異なる(筆記・論文・面接・実技など)
  • 人気自治体の採用倍率は20倍近くになることもある
  • 社会人経験者採用(中途採用)枠を設けている自治体も増えている

特に重要なのが「採用がない年もある」という点です。各自治体が保健師を募集するかどうかは、その年の欠員状況や行政ニーズによって決まるため、毎年必ず募集があるとは限りません。希望する自治体の採用情報をこまめにチェックし、複数の自治体を並行して受験する準備をしておくことが大切です。

📊 公務員保健師採用試験の一般的な流れ

ステップ 内容
① 募集確認 志望自治体の採用情報・受験資格を確認
② 出願 願書・必要書類を提出
③ 一次試験 教養試験・専門試験(保健師としての知識)など
④ 二次試験 論文・集団討論・個人面接など
⑤ 合格・採用 採用内定→採用辞令

試験形式は自治体によって大きく異なり、「専門試験(保健師知識)のみ」という自治体もあれば、「教養試験+専門試験+論文+複数回の面接」という自治体もあります。事前に志望先の過去の採用試験情報を収集し、傾向を把握した上で準備を進めることが合格への近道です。

また、保健師の採用試験では「即戦力かどうか」よりも「地域の健康課題に真摯に向き合える人材かどうか」という観点が重視される傾向があります。自分が志望する自治体の保健医療計画や健康課題を事前に調べ、「なぜここで保健師として働きたいのか」を自分の言葉で語れるよう準備しておきましょう。


保健師の公務員試験対策は何から始めればいいのか

「保健師の公務員試験対策は何をすればいいの?」は、保健師を目指す多くの方が抱える疑問です。行政保健師の公務員試験は、一般の事務職公務員試験とは少し異なる特性があります。ここでは、試験対策の優先順位を整理します。

保健師の公務員試験対策|優先度の高い項目

  1. 保健師国家試験レベルの知識を固める →公衆衛生・地域保健・母子保健・精神保健・感染症などの科目が試験に直結することが多い

  2. 一般教養試験(数的推理・文章理解など)も対策する →自治体によっては教養試験を課すケースがある

  3. 論文・小論文の対策を早めに始める →「地域の健康課題をどう解決するか」「少子高齢化に行政保健師としてどう向き合うか」などのテーマが頻出

  4. 面接対策:「なぜ行政保健師を目指すのか」を自分の言葉で話せるようにする →実務経験(看護師・産業保健師など)がある方は具体的なエピソードを用意する

  5. 志望自治体の保健医療計画・健康課題を把握する →志望先の市・県が掲げている重点施策を把握しておくと面接で大きな差がつく

  6. 時事問題・社会問題の知識を身につける →少子高齢化・健康寿命・感染症対策・メンタルヘルスなどのキーワードは必須

📌 合格のカギ:実務経験(看護師や産業保健師として働いた経験)は、面接でのアピール材料として非常に有効です。「なぜ行政保健師を目指すのか」を自分の経験と結びつけて語れるよう、具体的なエピソードを準備しておきましょう。

試験対策の開始時期については、できるだけ早く始めることが重要です。特に論文試験と面接対策は短期間では仕上がりにくいため、受験を考えている方は半年〜1年前から準備を始めることをおすすめします。また、保健師や看護師を目指す学生の場合は、インターンや実習を通じて行政保健師の仕事を直接体感しておくことが、志望動機の具体化にもつながります。

なお、倍率の高さから「1回で合格できなかった」という方も少なくありません。不合格になっても諦めず、毎年の受験情報をチェックしながら複数回チャレンジする姿勢を持つことが大切です。


保健師は国家公務員にもなれるのか

「保健師は国家公務員になれますか?」という質問も多く見られます。答えは「なれます。ただし、人数はごく少数」です。

国家公務員として働く保健師の主な勤務先は、厚生労働省・環境省などの省庁、国立病院機構、検疫所などです。ただし、保健師全体の中で国家公務員の割合は非常に低く、圧倒的多数は地方公務員(行政保健師)として働いています。

📊 国家公務員保健師と地方公務員保健師の年収比較

区分 平均月収 賞与(年間) 推定年収
国家公務員保健師 約41.3万円 約186万円 約681万円
地方公務員保健師 約38.4万円 約150万円 約611万円

(出典:人事院「令和5年国家公務員給与等実態調査」/ 総務省「令和3年地方公務員給与実態調査」/ https://www.cocofump.co.jp/articles/kango/542/)

年収だけを見ると国家公務員保健師の方が地方公務員より約70万円高いという結果になっています。ただし、国家公務員の採用枠は非常に限られており、競争倍率も高いと考えられます。また、省庁勤務の場合は転勤が全国規模になる可能性があるため、ライフスタイルとのバランスを考えた判断が必要です。

一方、地方公務員の場合は「生まれ育った地域に貢献できる」「転勤範囲が比較的狭い」というメリットがあり、長期的な生活設計が立てやすいという大きな魅力があります。

国家公務員 vs 地方公務員保健師の主な違い

  • 💰 年収:国家公務員の方が約70万円高い
  • 📍 転勤範囲:国家公務員は全国規模、地方公務員は自治体内
  • 🎯 業務内容:国家公務員は政策立案・行政監督、地方公務員は住民に近い保健活動
  • 🏠 生活安定性:地域に根ざした生活なら地方公務員

どちらが自分に向いているかは、「年収の高さ」だけでなく「どんな仕事をして、どんな場所で生活したいか」という価値観で選ぶことが、長期的な満足度につながるでしょう。


地方公務員保健師の年収を深掘り|比較データ総まとめ

  1. 行政保健師と産業保健師の年収はどのくらい違うのか
  2. 年齢・経験年数別の保健師年収の推移
  3. 都道府県別の保健師年収ランキング
  4. 会計年度任用職員として働く保健師の給与は?
  5. 保健師と看護師の年収を比較するとどうなるのか
  6. 保健師の募集・公務員採用で選ばれるためのポイント
  7. 総括:地方公務員保健師の年収まとめ

行政保健師と産業保健師の年収はどのくらい違うのか

保健師の職場は大きく「行政(公務員)」と「産業(民間企業)」に分かれますが、年収水準はどのくらい違うのでしょうか。複数のデータをもとに比較してみましょう。

📊 行政保健師 vs 産業保健師の年収比較

区分 年収の目安 特徴
行政保健師(地方公務員) 500〜640万円程度 安定昇給・ボーナス手厚い・夜勤なし
産業保健師(中小企業) 400〜500万円程度 企業規模で大きく変動
産業保健師(大企業) 600〜800万円以上 能力・実績次第でアップ可能
産業保健師(大手一流企業) 800〜1,000万円近く 統括保健師クラスの場合

(出典:各種調査データをもとに作成)

一見すると「大企業の産業保健師の方が年収が高いのでは?」と思う方もいるかもしれません。確かに大手企業の産業保健師は高年収が期待できますが、大企業の求人数は非常に少なく、希望者も多いため競争が激しいという現実があります。誰もが大企業に就職できるわけではなく、中小企業に勤める産業保健師の場合は年収が400万円前後にとどまることも珍しくありません。

対して行政保健師(地方公務員)は、入職当初から安定した給与体系のもとで、毎年着実に昇給していくという特徴があります。勤続年数が増えるにつれて確実に給与が上がり、50代でのピーク年収も600万円台が期待できます。「コツコツと長く安定して稼いでいきたい」という方には、行政保健師は非常に魅力的な選択肢です。

また、行政保健師には共済保険への加入・住宅手当・扶養手当・退職金制度といった公務員ならではの手厚い福利厚生が整っている点も大きな魅力です。産業保健師でも大企業勤務であれば福利厚生が充実しているケースはありますが、自治体公務員の福利厚生は「倒産リスクがない」という点で安定性が別格です。

💡 まとめポイント:「今すぐ高収入を狙いたいなら大企業の産業保健師」「安定して長期的に稼ぎ、生活基盤を固めたいなら行政保健師(地方公務員)」——この使い分けが、一般的な考え方として参考になります。


年齢・経験年数別の保健師年収の推移

保健師の年収は、年齢・経験年数とともに着実に上昇していきます。厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」のデータをもとに、年齢別・経験年数別の推移を確認しましょう。

📊 保健師の年齢別平均年収(令和6年データ)

年齢区分 平均年収 月給目安
20〜24歳 約458万円 約26万円
25〜29歳 約582万円 約38万円
30〜34歳 約461万円 約29万円
35〜39歳 約502万円 約33万円
40〜44歳 約548万円 約37万円
45〜49歳 約556万円 約34万円
50〜54歳 約603万円 約39万円
55〜59歳 約569万円 約39万円
60〜64歳 約448万円 約30万円

(出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」/ https://www.co-medical.com/knowledge/article466/)

年収のピークは50〜54歳の約603万円で、管理職や指導的立場に就く人が増えることが背景にあります。全体的な傾向としては「30代→40代→50代にかけて右肩上がり」で推移し、60歳を過ぎると役職定年や定年後再雇用などにより下降に転じるパターンが見られます。

次に、経験年数別のデータも確認しましょう。

📊 保健師の経験年数別平均年収(令和6年データ)

経験年数 平均年収
0年(新卒) 約378万円
1〜4年 約430万円
5〜9年 約516万円
10〜14年 約503万円
15年以上 約517万円

(出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」/ https://www.cocofump.co.jp/articles/kango/542/)

注目したいのは、経験5年を超えると年収が500万円の壁を突破するという点です。5年以上になると後輩の指導・教育や係長職・班長職などの役割が与えられる機会が増え、それに伴って責任手当などが加算されるためと考えられます。経験年数0年から1〜4年への上昇幅よりも、1〜4年から5〜9年への上昇幅の方が大きいのも特徴的です。

地方公務員保健師の場合は、民間と比べて昇給ペースが安定しており「勤続年数を重ねればほぼ確実に給与が上がっていく」という安心感があります。長期的なキャリア設計を考える上では、この安定した昇給システムこそが行政保健師の最大の魅力の一つと言えるでしょう。


都道府県別の保健師年収ランキング

保健師の年収は、どの都道府県で働くかによっても大きな差があります。厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」のデータをもとにランキングを確認してみましょう。

📊 保健師の平均年収が高い都道府県 TOP5

順位 都道府県 平均年収
🥇 1位 千葉県 約876万円
🥈 2位 大阪府 約648万円
🥉 3位 茨城県 約642万円
4位 北海道 約624万円
5位 東京都 約615万円

(出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」/ https://www.cocofump.co.jp/articles/kango/542/)

千葉県の年収が突出して高い理由としては、県内に本社を置く大手優良企業が多く、高年収の産業保健師が数値を引き上げていることが一因と考えられます。大阪・茨城・東京なども人口規模が大きく、医療・企業ニーズが高い地域が上位に並んでいます。

📊 保健師の平均年収が低い都道府県 TOP5(低い順)

順位 都道府県 平均年収
1位(最低) 高知県 約274万円
2位 宮城県 約287万円
3位 鳥取県 約290万円
4位 福島県 約306万円
5位 香川県 約320万円

(出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」/ https://www.co-medical.com/knowledge/article466/)

年収が低い地域は人口規模が小さく、大手企業が少ない地方が多い傾向にあります。ただしこれも「平均値」です。同じ都道府県内でも、地方公務員保健師の場合は自治体の給与体系によって水準が決まるため、必ずしもこの数字通りとは言えません。

⚠️ 注意点:都道府県別のデータは年によって大きく変動する場合があります。特定の年に大規模な病院や大手企業が多く調査対象に含まれたかどうかによっても数値が変わります。あくまでも参考のひとつとして活用してください。

また別のデータ(マイナビ看護学生調査)によると、全国平均が476万円に対して高知・大阪・福島・群馬・滋賀などが高い年収を示しており、調査年や対象によって順位が変わるケースもあります。勤務地選びにあたっては、最新の自治体の給与条例や求人情報を直接確認することが重要です。


会計年度任用職員として働く保健師の給与は?

「会計年度任用職員」という雇用形態で働く保健師についても、ここで整理しておきましょう。会計年度任用職員とは、1会計年度(4月〜翌3月)ごとに任用される非正規の公務員のことです。2020年4月の地方公務員法改正によって新たに整備された制度で、それ以前の「臨時職員」「非常勤職員」が整理・統合された形態です。

会計年度任用職員の保健師の主な特徴

  • 正規の公務員(常勤職員)ではないが、期末手当(ボーナスの一部)が支給されるようになった(法改正後)
  • 時給制・月給制など雇用形態はさまざま
  • 試験の難易度は正規採用より低い場合がある
  • 任用は原則として1年ごとに更新(ただし無期限の継続保証はない)
  • 社会保険・共済年金への加入ができるケースも増えた

給与水準については、一般的に正規採用の地方公務員より低めであることが多く、月収20〜25万円前後、年収換算で300〜400万円程度になるケースが目安として見られます(自治体・業務内容によって異なります)。

📊 正規公務員保健師 vs 会計年度任用職員の概算比較

項目 正規採用(地方公務員) 会計年度任用職員
年収目安 約611〜635万円 約300〜400万円程度
ボーナス 年4.3〜4.5ヶ月分 期末手当(少額)のみ
雇用の安定性 定年まで保証 年度更新(不安定)
昇給 毎年定期昇給あり 限定的
福利厚生 手厚い(共済など) 一部適用

💡 活用のポイント:会計年度任用職員は「正規採用への足がかり」として活用されるケースもあります。自治体での業務経験を積みながら正規採用試験の対策を続けるという選択肢があり、面接でのアピール材料にもなります。

長期的な安定収入・手厚い福利厚生を求めるなら、やはり正規の地方公務員採用を目指すことが基本です。会計年度任用職員として現場を経験しながら正規採用を目指す——というキャリアパスも、決して珍しくなくなってきています。


保健師と看護師の年収を比較するとどうなるのか

「保健師と看護師、どちらが年収が高いの?」は、多くの方が気になるポイントです。厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」の最新データで比較してみましょう。

📊 保健師・看護師・助産師の年収比較(令和6年)

職種 月給 年間賞与 平均年収
保健師 351,100円 999,200円 約521万円
看護師 363,500円 835,000円 約520万円
助産師 399,600円 1,010,400円 約581万円
准看護師 287,000円 627,000円 約415万円

(出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」/ https://www.co-medical.com/knowledge/article466/)

平均年収だけを見ると、保健師と看護師はほぼ同水準(約521万円 vs 約520万円)とほとんど差がありません。ただし、内訳に注目すると違いが明確です。

保健師と看護師の年収の内訳の違い

  • 📌 月給は看護師の方が約1.2万円高い(夜勤手当・深夜割増が加算されるため)
  • 📌 年間ボーナスは保健師の方が約16万円高い(公務員・安定企業勤めが多いため)

つまり「月々の手取りは看護師の方が多く、年間のボーナスは保健師の方が多い」というイメージです。夜勤なしで日勤のみで勤務したい方には保健師が、月収を最大化したい方には看護師が向いているかもしれません。

重要な補足として、地方公務員の行政保健師に絞ると年収は600万円台となり、一般の病院看護師(約520万円)を大きく上回ります。「保健師として高い年収を安定して稼ぎたい」という方には、地方公務員(行政保健師)を目指すことが非常に有効な戦略です。


保健師の募集・公務員採用で選ばれるためのポイント

「公務員採用の保健師試験でどうすれば採用されるのか?」を、実際の選考で評価されやすいポイントとともにまとめます。

行政保健師の採用選考で重要なポイント

  1. 保健師国家試験に合格している(絶対条件)
  2. 志望する自治体の健康課題を把握している →「○○市では高齢化率が県平均より高く、認知症対策や介護予防に注力したい」など具体的な理由が評価される
  3. 実務経験(看護師・産業保健師など)をアピールできる →「病棟看護師として3年間勤務し、退院後の生活支援の難しさを痛感。地域からアプローチする仕事に携わりたい」など
  4. コミュニケーション能力・傾聴力を示せる →保健師は住民との信頼関係が業務の基盤。面接で実際のエピソードを交えて人間力を示す
  5. 複数の自治体を受験する戦略を立てる →倍率の高い大都市だけでなく、中規模・小規模自治体も並行して受験する

📊 市・都道府県保健師の採用選考のポイント比較

比較項目 市区町村 都道府県
採用人数 1〜数名が多い やや多めの場合も
倍率の目安 高い(数倍〜20倍超) 高い(数倍〜数十倍)
試験内容 専門試験・論文・面接が中心 専門試験・教養試験・論文・面接
重視される視点 地域住民との近さ・母子保健・高齢者支援 広域的な公衆衛生・専門知識

📌 注意点:行政保健師の採用枠は「1〜2名」というケースも珍しくなく、倍率が非常に高い場合があります。1回で合格できなくても諦めず、複数年にわたってチャレンジし続ける粘り強さが求められます。

近年は、産業保健師経験者を優遇する採用枠を設けている自治体も増えています。「産業保健師として数年間の経験を積んでから行政保健師を目指す」というキャリアパスも、現実的な選択肢のひとつです。どの自治体を受けるかの戦略として、給与水準・勤務環境・地域への愛着・ライフプランなど、様々な角度から検討することが長期的な満足度につながるでしょう。


総括:地方公務員保健師の年収まとめ

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. 地方公務員(行政)保健師の平均年収は約611〜635万円で、日本人の平均年収(約527万円)を100万円以上上回る
  2. 国家公務員保健師はさらに高く、平均年収約681万円が目安(省庁勤務の場合)
  3. 保健師全体(民間含む)の平均年収は約521万円(厚生労働省令和6年データ)
  4. 地方公務員保健師の月給は約38万円、ボーナスは年4.3〜4.5ヶ月分と手厚い
  5. 保健師の約7割は公務員(行政保健師)として働いており、公務員と縁が深い職種
  6. 行政保健師になるには公務員採用試験の合格が必要で、人気自治体では倍率が20倍近くになることもある
  7. 年収のピークは50〜54歳の約603万円で、経験年数5年以上で500万円の壁を超えるのが一般的
  8. 都道府県別では千葉・大阪・茨城・北海道・東京の順に高く、地域によって600万円以上の差が生じることもある
  9. 保健師と看護師の平均年収はほぼ同水準だが、行政保健師(地方公務員)に絞ると看護師を大幅に上回る
  10. 産業保健師は大企業なら800万円超も可能だが競争が激しく、安定性では行政保健師に劣る
  11. 会計年度任用職員は年収300〜400万円程度が目安で、正規採用の地方公務員より低い
  12. 長期的な安定収入・手厚い福利厚生を求めるなら、正規の地方公務員(行政保健師)採用を目指すことが有効

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  • https://www.co-medical.com/knowledge/article466/
  • https://my-best.com/articles/944
  • https://www.cocofump.co.jp/articles/kango/542/
  • https://www.kan54.jp/blog/healthnurse-pay/000310.php
  • https://manabi.benesse.ne.jp/shokugaku/job/list/168/income/
  • https://iryouworker.com/column/category/find-jobs/ir422
  • https://nurse.mynavi.jp/conts/column/12/
  • https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13117347733
  • https://jp.indeed.com/q-%E4%BF%9D%E5%81%A5%E5%B8%AB-%E5%9C%B0%E6%96%B9%E5%85%AC%E5%8B%99%E5%93%A1-%E6%B1%82%E4%BA%BA.html
  • https://www.guppy.jp/phn/og/%E4%BF%9D%E5%81%A5%E5%B8%AB%E3%81%AE%E5%B9%B4%E5%8F%8E%E3%83%BB%E7%B5%A6%E6%96%99%E3%83%BB%E8%B3%9E%E4%B8%8E/

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