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年金支給停止は年収いくらで始まる?2026年の65万円ルールを知らないと損する話

2026-06-01

「年金支給停止 年収」と検索している人がまず知りたいのは、結局、年収いくらまでなら年金が止まらないのかという点だと思います。ただし、在職老齢年金の支給停止は「年収○万円を超えたら一律で停止」という単純な仕組みではありません。2026年6月1日時点では、老齢厚生年金の月額と、給与・賞与をならした月額の合計が月65万円を超えるかどうかで判断します。

この記事では、2026年度の改正後ルールを前提に、年金支給停止の意味、支給停止基準額、計算方法、早見表、65歳以上の注意点、支給停止理由コードを見たときの考え方、解除のタイミングまでまとめます。とくに「年収780万円まで大丈夫」と覚えるとズレやすいので、自分の老齢厚生年金月額から逆算する考え方を中心に整理します。

この記事のポイント
✅2026年度は「老齢厚生年金月額+総報酬月額相当額」が月65万円を超えると調整対象
✅年収だけでは判断できず、老齢厚生年金の月額によって安全ラインが変わる
✅老齢基礎年金は支給停止の対象外で、止まる可能性があるのは主に老齢厚生年金
✅支給停止額は「65万円を超えた分の半分」で考えるとわかりやすい

年金支給停止と年収の基準がひと目でわかる基本知識

  1. 年金支給停止と年収の答えは「年収780万円」だけで判断しないこと
  2. 年金支給停止とはどういう意味ですかへの答えは老齢厚生年金の一部または全部が止まること
  3. 年金支給停止基準額は2026年4月から月65万円に引き上げられたこと
  4. 年金支給停止額2026は「合計額−65万円」の半分で計算すること
  5. 年金支給停止額65歳以上は老齢基礎年金を含めずに判断すること
  6. 年金支給停止早見表2026は厚生年金月額と報酬月額の合計で読むこと
  7. 年金支給停止額とはわかりやすく言えば65万円を超えた分の半分のこと

年金支給停止と年収の答えは「年収780万円」だけで判断しないこと

「年金支給停止は年収いくらから?」への短い答えは、2026年度は月65万円が基準です。年額に直すと65万円×12か月で780万円なので、「年収780万円くらいが目安」と説明されることがあります。

ただし、この780万円は、給与だけの年収上限ではありません。在職老齢年金では、給与・賞与をならした金額に、老齢厚生年金の月額を足して見ます。つまり、老齢厚生年金を月10万円受け取る人と、月20万円受け取る人では、年金を止めずに働ける給与の目安が変わります。

たとえば、老齢厚生年金が月10万円なら、報酬側は月55万円までがひとつの目安です。年収換算では、おおまかに660万円です。一方、老齢厚生年金が月20万円なら、報酬側は月45万円まで、年収換算ではおおまかに540万円が目安になります。

📌 年金を止めないための報酬目安

老齢厚生年金の月額 支給停止なしの報酬月額目安 年収換算の目安
5万円 60万円まで 約720万円まで
10万円 55万円まで 約660万円まで
15万円 50万円まで 約600万円まで
20万円 45万円まで 約540万円まで
25万円 40万円まで 約480万円まで

ここでいう報酬は、単純な手取りではありません。制度上は「総報酬月額相当額」と呼ばれ、月給に加えて、直近1年間の賞与を12で割った金額も含めます。ボーナスが多い人は、月給だけを見て「大丈夫」と判断するとズレることがあります。

したがって、検索で知りたい答えを実用的に言い換えるなら、「年金支給停止は年収だけでなく、老齢厚生年金の月額込みで月65万円を超えるかで決まる」ということです。年収780万円という数字は、あくまで「年金と報酬の合計を年額にした場合」のざっくりした見方と考えると安全です。


年金支給停止とはどういう意味ですかへの答えは老齢厚生年金の一部または全部が止まること

年金支給停止とは、年金そのものの権利がなくなるという意味ではなく、一定の条件に当てはまる間、本来受け取れる年金の一部または全部が支払われない状態を指します。

今回のテーマである「年金支給停止 年収」に関係するのは、主に在職老齢年金です。これは、60歳以降に老齢厚生年金を受け取りながら、厚生年金に加入する形で働いている人について、賃金と老齢厚生年金の合計が一定額を超えると調整される仕組みです。

重要なのは、支給停止の対象が主に老齢厚生年金であることです。すべての人に共通する1階部分の老齢基礎年金は、在職老齢年金による支給停止の対象外です。つまり、給与が多くても老齢基礎年金まで減るわけではありません。

📌 年金支給停止で見るべき年金の種類

年金の種類 在職老齢年金で支給停止の対象になるか 見るポイント
老齢基礎年金 対象外 原則として収入にかかわらず受け取れる
老齢厚生年金 対象 報酬との合計が基準額を超えると調整
加給年金 条件により影響 老齢厚生年金が全額停止になる場合は注意
障害年金・遺族年金 別制度 今回の在職老齢年金とは分けて考える

厚生労働省の説明でも、在職老齢年金制度は「働きながら年金を受け取る高齢者」について、一定額以上の報酬がある場合に年金を調整する仕組みとして整理されています。出典としては、厚生労働省の在職老齢年金制度見直しページが参考になります。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000147284_00022.html

「支給停止」と聞くと強い言葉に見えますが、実際には基準を超えた分に応じて老齢厚生年金が調整されるという意味です。全員がいきなり全額停止になるわけではないため、まずは自分の老齢厚生年金月額と報酬月額を並べて確認することが大切です。


年金支給停止基準額は2026年4月から月65万円に引き上げられたこと

2026年度の大きなポイントは、在職老齢年金の支給停止基準額が月65万円になったことです。2025年度は月51万円でしたが、2026年4月から大きく引き上げられました。

この改正により、働きながら老齢厚生年金を受け取る人のうち、これまで一部支給停止になっていた人でも、2026年度からは年金が満額に近づくケースがあります。たとえば、賃金と老齢厚生年金の合計が月56万円の人は、2025年度基準では調整対象でしたが、2026年度基準では65万円以下なので在職老齢年金による支給停止は発生しません。

政府広報オンラインでも、2026年4月から基準額が引き上げられ、働きながら老齢厚生年金を受け取りやすくなった旨が説明されています。
https://www.gov-online.go.jp/tokusyu/roureinenkin/

📌 支給停止基準額の変化

年度 支給停止基準額 見方
2024年度 月50万円 「50万円の壁」と呼ばれやすかった時期
2025年度 月51万円 賃金変動により引き上げ
2026年度 月65万円 改正により大幅引き上げ

この改正の背景には、高齢者が働き続ける希望や、企業側の人手不足・技能承継の必要性があります。働ける人が年金の減額を気にして時間を抑えると、本人の収入だけでなく、企業や地域の労働力にも影響します。

ただし、月65万円になったからといって、制度を気にしなくてよくなったわけではありません。役員報酬が高い人、再雇用後も高めの給与を受け取る人、賞与が大きい人、老齢厚生年金が多い人は、引き続き支給停止の可能性があります。


年金支給停止額2026は「合計額−65万円」の半分で計算すること

2026年度の年金支給停止額は、基本的には次の式で考えます。

📌 2026年度の基本計算式

項目 内容
計算式 支給停止額(月額)=(老齢厚生年金の月額+総報酬月額相当額−65万円)×1/2
基準額 65万円
対象 老齢厚生年金
対象外 老齢基礎年金

たとえば、老齢厚生年金が月18万円、総報酬月額相当額が月48万円の場合、合計は66万円です。65万円を1万円超えているため、その半分の5,000円が支給停止額になります。老齢厚生年金18万円から5,000円が止まり、受け取る老齢厚生年金は17万5,000円になります。

この例は、生命保険文化センターの解説でも同様の考え方が示されています。
https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/1129.html

📌 計算例

老齢厚生年金月額 総報酬月額相当額 合計 65万円超過分 支給停止額
18万円 48万円 66万円 1万円 5,000円
15万円 50万円 65万円 0円 0円
20万円 55万円 75万円 10万円 5万円
10万円 70万円 80万円 15万円 7万5,000円

ここで注意したいのは、支給停止額が老齢厚生年金の月額を超える場合です。その場合、老齢厚生年金は全額停止に近い扱いになります。老齢厚生年金が月10万円で支給停止額が12万円と計算されるようなケースでは、実際に止まるのは老齢厚生年金の範囲内です。

「半分だけ止まる」と聞くと軽く見えますが、超過額が大きくなると支給停止額も大きくなります。特に、給与・賞与が高い人は、賞与込みの月平均で見ることが大切です。


年金支給停止額65歳以上は老齢基礎年金を含めずに判断すること

65歳以上の人が年金支給停止を考えるとき、混乱しやすいのが「年金額」の中身です。年金通知では老齢基礎年金と老齢厚生年金がまとめて見えることもありますが、在職老齢年金の計算で見るのは主に老齢厚生年金の月額です。

老齢基礎年金は、給与や賞与が高くても在職老齢年金の支給停止対象にはなりません。したがって、「自分の年金総額が月20万円だから、報酬は45万円まで」と単純に計算すると、老齢基礎年金を含めてしまっている可能性があります。

📌 計算に入れるもの・入れないもの

区分 計算に入れるか 理由
老齢厚生年金 入れる 在職老齢年金の調整対象
老齢基礎年金 入れない 支給停止対象外
加給年金 原則入れない ただし老齢厚生年金全額停止時は影響に注意
給与の手取り そのままでは使わない 標準報酬月額で見る
賞与 入れる 直近1年間分を12で割って反映

たとえば、年金総額が月20万円でも、その内訳が老齢基礎年金7万円、老齢厚生年金13万円なら、在職老齢年金の計算で使うのは13万円です。この場合、報酬月額相当額の目安は65万円−13万円=52万円です。

逆に、年金総額の大部分が老齢厚生年金である人は、働ける報酬の余地が小さくなります。会社員期間が長く、厚生年金部分が大きい人ほど、この点は丁寧に確認したほうがよいでしょう。

年金支給停止額65歳以上を調べている人は、「自分は65歳以上だから一律でこう」と見るより、老齢厚生年金の月額はいくらかを先に見るのが近道です。


年金支給停止早見表2026は厚生年金月額と報酬月額の合計で読むこと

早見表を使うと、支給停止のイメージはかなりつかみやすくなります。ただし、早見表を見るときは「年収」ではなく、老齢厚生年金の月額総報酬月額相当額の組み合わせで読む必要があります。

以下は、2026年度の月65万円基準をもとにした簡易早見表です。実際の標準報酬月額や賞与の扱い、端数処理などは個別に確認が必要ですが、ざっくりした把握には役立ちます。

📌 年金支給停止早見表2026

老齢厚生年金月額 報酬月額40万円 報酬月額50万円 報酬月額60万円 報酬月額70万円
10万円 停止なし 停止なし 2万5,000円停止 7万5,000円停止
15万円 停止なし 停止なし 5万円停止 10万円停止
20万円 停止なし 2万5,000円停止 7万5,000円停止 12万5,000円停止
25万円 停止なし 5万円停止 10万円停止 15万円停止

この表からわかるように、同じ報酬月額60万円でも、老齢厚生年金が10万円なら支給停止額は2万5,000円、20万円なら7万5,000円です。つまり、年収が同じでも年金額が違えば支給停止額も変わるということです。

📌 早見表を見るときの注意点

注意点 内容
手取りで見ない 税金・社会保険料を引いた後の手取りではなく、制度上の報酬で見る
賞与を忘れない 直近1年間の賞与を12で割って加える
老齢基礎年金を混ぜない 計算対象は主に老齢厚生年金
年度を確認する 2025年度の51万円表と2026年度の65万円表を混同しない

古い記事や資料には、2025年度の51万円基準、または2024年度の50万円基準で説明されているものがあります。検索結果で見つけた早見表を使う場合は、必ず「2026」「令和8年度」「65万円」などの前提を確認してください。

早見表は便利ですが、最終判断は日本年金機構の通知、ねんきんネット、年金事務所などで確認するのが安全です。特に退職・再雇用・役員報酬変更・大きな賞与がある年は、早見表だけで判断しないほうがよいでしょう。


年金支給停止額とはわかりやすく言えば65万円を超えた分の半分のこと

年金支給停止額とは、在職老齢年金の計算により、その月に支払われない老齢厚生年金の金額です。2026年度なら、老齢厚生年金月額と総報酬月額相当額を足して65万円を超えた場合、その超えた分の半分が支給停止額になります。

たとえば、合計が69万円なら超過分は4万円です。その半分の2万円が支給停止額です。老齢厚生年金が月15万円なら、15万円のうち2万円が止まり、13万円が支給されるイメージです。

📌 わかりやすい計算イメージ

合計額 基準額との差 支給停止額
65万円 0円 0円
66万円 1万円 5,000円
70万円 5万円 2万5,000円
80万円 15万円 7万5,000円
90万円 25万円 12万5,000円

ここでいう「合計額」は、給与の手取りと年金の振込額を足すのではありません。制度上の報酬月額相当額と、支給停止前の老齢厚生年金月額を足して考えます。この違いを押さえないと、実際の通知額と自分の計算が合わなくなります。

また、支給停止額は「罰金」ではありません。厚生年金制度の中で、働きながら年金を受け取る場合の調整として扱われます。ただし、本人から見ると受け取れる年金が減るため、働き方や報酬設計を考えるうえで無視できない数字です。

「年金支給停止額とは わかりやすく」と検索している人は、まずこの一文で覚えてください。2026年度は、老齢厚生年金と報酬の合計が65万円を超えたら、超えた分の半分が老齢厚生年金から止まるという理解で大きな方向性はつかめます。

年金支給停止と年収で損しない働き方と確認事項の全知識

  1. 年金支給停止額計算方法は3ステップで確認すること
  2. 年金支給停止理由は厚生年金加入中の報酬と老齢厚生年金の合計超過であること
  3. 年金支給停止理由コード01・02・13・70は通知書と年金事務所で確認するのが安全なこと
  4. 年金支給停止解除は退職なら翌月分以降が目安になること
  5. 厚生年金に加入しない収入は支給停止の対象外になりやすいこと
  6. 繰下げ受給しても支給停止部分は増額対象にならないこと
  7. 年金支給停止額改正後も税金・確定申告・社会保険まで見ること
  8. 総括:年金支給停止 年収のまとめ

年金支給停止額計算方法は3ステップで確認すること

年金支給停止額の計算方法は、難しく見えますが、順番を分ければかなり整理できます。まずは老齢厚生年金の月額を確認し、次に総報酬月額相当額を確認し、最後に65万円を超えるかを見ます。

1つ目のステップは、老齢厚生年金の月額を確認することです。ここでは老齢基礎年金を含めない点が重要です。年金証書、年金額改定通知書、ねんきんネットなどで、厚生年金部分を確認します。

2つ目のステップは、総報酬月額相当額を出すことです。月給に加えて、直近1年間の賞与を12で割った額を足します。毎月の給与だけではなく、ボーナス込みの月平均で見るのがポイントです。

📌 3ステップ計算表

ステップ やること
1 老齢厚生年金の月額を確認 月15万円
2 総報酬月額相当額を確認 月50万円
3 合計から65万円を引き、半分を計算 15万円+50万円−65万円=0円

この例では、合計がちょうど65万円なので支給停止はありません。もし総報酬月額相当額が55万円なら、15万円+55万円=70万円となり、65万円を5万円超えます。その半分の2万5,000円が支給停止額です。

📌 計算で間違いやすいポイント

間違いやすい点 正しい見方
手取り給与で計算する 標準報酬月額ベースで見る
年金総額を入れる 老齢厚生年金部分を使う
賞与を除外する 直近1年間の賞与を12で割って入れる
2025年度の51万円で見る 2026年度は65万円で見る

計算方法を覚えるよりも、どの数字を入れるかのほうが重要です。数字の入口を間違えると、式が合っていても答えがズレます。


年金支給停止理由は厚生年金加入中の報酬と老齢厚生年金の合計超過であること

年金支給停止理由として多いのは、厚生年金に加入しながら働き、老齢厚生年金と報酬の合計が基準額を超えたケースです。これが在職老齢年金による支給停止です。

「年金支給停止理由」と検索する人の中には、急に振込額が減った、通知書に支給停止と書かれていた、理由コードが表示されていて意味がわからない、という人もいると思います。まず確認したいのは、働き方と報酬です。

📌 主な確認ポイント

確認するもの 見る理由
厚生年金に加入しているか 在職老齢年金の対象になりやすい
老齢厚生年金の月額 支給停止計算に入る
標準報酬月額 給与側の計算に使う
直近1年間の賞与 総報酬月額相当額に含まれる
退職・再雇用の時期 支給停止解除や再計算に関係する

年金支給停止理由は、在職老齢年金だけとは限りません。加給年金、雇用保険との調整、届け出や資格関係、個別の受給状況などが関係する場合もあります。ただし「年収」や「働きながら年金」という文脈なら、まず在職老齢年金を疑うのが自然です。

📌 在職老齢年金で支給停止になりやすい人

理由
役員報酬が高い人 報酬月額が65万円基準を超えやすい
再雇用後も給与が高い人 老齢厚生年金と合算すると超過しやすい
賞与が多い人 月給が低くても賞与込みで超えることがある
老齢厚生年金が多い人 報酬側の余地が小さくなる
70歳以降も厚生年金加入相当で働く人 保険料負担はなくても支給停止対象になり得る

「年収がそこまで高くないのに止まった」と感じる人は、賞与の影響や標準報酬月額の扱いを確認してください。手取りや所得税上の年収ではなく、年金制度上の報酬で判断されるため、感覚と通知額がズレることがあります。

支給停止理由がわからない場合は、通知書の名称、理由欄、対象月、支給停止額を控えたうえで、年金事務所に確認するのが安全です。


年金支給停止理由コード01・02・13・70は通知書と年金事務所で確認するのが安全なこと

「年金支給停止理由コード01」「年金支給停止理由コード70」などで検索する人は、通知書や画面に表示されたコードの意味を知りたいケースが多いはずです。ただ、このコードは通知書の種類や制度、表示されている文脈によって意味が変わる可能性があります。

そのため、この記事では「01は必ずこれ」「70は必ずこれ」と断定するのは避けます。提供されている公的な制度説明だけでは、すべての理由コードの意味を一律に確認できないためです。推測で判断すると、実際の支給停止理由を取り違えるおそれがあります。

📌 コードを見たときに先に確認するもの

確認項目 理由
通知書の正式名称 年金振込通知書、支給額変更通知書などで意味が変わる可能性
対象となる年金 老齢厚生年金か、加給年金か、別の年金か
対象月 いつの報酬・資格情報が反映されたのかを見るため
支給停止額 在職老齢年金の計算と合うか確認するため
備考欄・問い合わせ先 コード説明が別紙にある場合があるため

年金支給停止理由コード01・02・13・70を見た場合でも、まずは在職老齢年金の基本計算と照らし合わせると、原因の方向性は見えやすくなります。老齢厚生年金と報酬の合計が65万円を超えているなら、在職老齢年金による調整の可能性が高まります。

📌 コードだけで判断しないための整理表

状況 まず疑うこと
働きながら老齢厚生年金を受給 在職老齢年金による支給停止
退職後も停止が続く 反映時期、資格喪失届、再雇用の有無
加給年金も止まった 老齢厚生年金本体の全額停止との関係
失業給付や高年齢雇用継続給付がある 雇用保険との調整
コードだけ表示され説明がない 年金事務所で通知書ベースに確認

検索だけで不安を解消したい気持ちは自然ですが、理由コードは個別性が高い領域です。とくに支給停止額が大きい場合、自己判断で働き方を変える前に確認したほうがよいでしょう。

問い合わせ時は、「理由コードだけ」ではなく、通知書全体の情報を手元に置くのがおすすめです。年金番号など個人情報の扱いには注意しつつ、対象月・支給停止額・働いている状況を説明できるようにしておくと話が早くなります。


年金支給停止解除は退職なら翌月分以降が目安になること

「年金支給停止解除 いつから」と検索する人は、退職したのにまだ年金が戻らない、給与を下げたのに停止が続いている、といった不安を抱えていることが多いと思います。

一般的には、退職して厚生年金の加入が終わり、再就職まで一定期間が空く場合、在職老齢年金による支給調整は退職後に見直されます。民間解説でも、退職した翌月分から老齢厚生年金が全額支給される扱いが説明されています。
https://www.iyobank.co.jp/sp/iyomemo/entry/20240305.html

ただし、年金は「対象月」と「実際の振込月」がズレます。たとえば、制度上は翌月分から見直しでも、振込に反映されるまでには事務処理のタイミングがあります。そのため、退職直後の振込だけを見て「解除されていない」と判断するのは早い場合があります。

📌 解除タイミングで見るポイント

状況 見るべき点
退職した 厚生年金資格喪失日と退職日の確認
すぐ再就職した 1か月以内の再就職かどうか
給与が下がった 標準報酬月額の改定タイミング
賞与が減った 直近1年間賞与の反映が残る可能性
通知が来た 対象月と支給停止額を確認

ここで注意したいのが、退職後すぐに再就職して厚生年金に加入する場合です。この場合、在職状態が続くため、支給停止がすぐ完全に解除されないケースも考えられます。

📌 解除が遅く見える主な理由

理由 内容
振込月とのズレ 年金は対象月と支払月が一致しない
賞与情報が残る 直近1年間の賞与が計算に入る
資格喪失処理のタイミング 会社側の手続き反映に時間がかかる場合
再雇用扱い 退職してもすぐ厚生年金加入が続く場合
別の停止理由 在職老齢年金以外の調整がある場合

解除時期が気になる場合は、「いつ退職したか」「いつ再就職したか」「厚生年金の資格喪失日はいつか」「どの月の年金が止まっているのか」を整理して確認しましょう。


厚生年金に加入しない収入は支給停止の対象外になりやすいこと

在職老齢年金の支給停止は、主に厚生年金に加入しながら働いている場合の報酬が関係します。そのため、自営業、業務委託、不動産収入、株式配当などは、制度の計算対象にならないケースがあります。

JAIFAの解説でも、自営業や厚生年金に加入しない働き方の場合、在職による老齢厚生年金の支給停止とは関係しない旨が説明されています。
https://www.jaifa.or.jp/present/serial/qa_2021_12/

ただし、「厚生年金に加入しない働き方を選べば得」と短絡的に考えるのは注意が必要です。厚生年金に加入して働くと、将来の老齢厚生年金が増える可能性があります。また、健康保険や傷病手当金、扶養など、年金以外の保障も関係します。

📌 収入の種類と支給停止の関係

収入の種類 在職老齢年金の計算対象になりやすいか 注意点
会社員の給与 なりやすい 厚生年金加入中なら要確認
役員報酬 なりやすい 標準報酬月額に反映される場合がある
賞与 なりやすい 直近1年間分を12で割る
業務委託収入 なりにくい 実態が雇用に近い場合は別途注意
不動産収入 なりにくい 税金面では別管理が必要
株式配当 なりにくい 年金支給停止とは別に税務確認

「年金を減らさずに働きたい」という目的だけで考えると、厚生年金に加入しない働き方は選択肢になります。しかし、老後の保障全体で見ると、厚生年金加入にはメリットもあります。

📌 働き方別の見方

働き方 メリット 注意点
厚生年金加入の会社員 社会保険の保障が厚い 報酬が高いと年金調整
短時間勤務 支給停止を避けやすい場合 収入が下がる可能性
業務委託 在職老齢年金の対象外になりやすい 保障・税務・契約リスク
自営業 収入が多くても年金調整されにくい 経費管理や確定申告が必要
役員 報酬設計の自由度がある場合 高報酬だと停止されやすい

働き方を変えるときは、年金だけでなく、税金、社会保険、手取り、将来の年金増額、働きやすさまで合わせて考えるのが現実的です。


繰下げ受給しても支給停止部分は増額対象にならないこと

65歳以降に年金を受け取らず、繰下げ受給を選ぶと、受け取り開始を遅らせた分だけ年金額が増える仕組みがあります。ただし、在職老齢年金で支給停止される部分は、繰下げても増額対象にならない点に注意が必要です。

つまり、高収入で働いていて老齢厚生年金の一部が支給停止になる人が、「どうせ今は減るなら繰下げれば全部増える」と考えると、想定と違う結果になる可能性があります。支給停止された部分は、単に後で増額されるわけではありません。

この点は、複数の解説でも注意点として扱われています。生命保険文化センターのページでも、在職老齢年金による支給停止部分は繰下げ増額の対象にならない旨が説明されています。
https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/1129.html

📌 繰下げと支給停止の関係

状況 増額対象になるか
本来受け取れるが繰下げた部分 増額対象
在職老齢年金で支給停止される部分 増額対象外
老齢基礎年金の繰下げ 老齢厚生年金とは別に検討
特別支給の老齢厚生年金 原則として繰下げ不可

たとえば、在職老齢年金により老齢厚生年金の20%が支給停止される状態で繰下げる場合、増額の対象になるのは支給停止されない部分という考え方になります。ここを誤解すると、老後資金計画がズレることがあります。

📌 繰下げを考える前の確認リスト

確認項目 理由
老齢厚生年金の支給停止額 増額対象外部分を把握するため
老齢基礎年金を繰下げるか 厚生年金とは別判断できるため
何歳まで働く予定か 在職老齢年金の影響期間に関係
健康状態・家計 繰下げは長期視点が必要
税金・社会保険 受給額が増えると負担も変わる可能性

繰下げは有利になる人もいますが、働きながら高い報酬を受け取る人ほど、在職老齢年金との関係を確認したほうがよい分野です。


年金支給停止額改正後も税金・確定申告・社会保険まで見ること

2026年度の改正で支給停止基準額が65万円になったことで、年金が止まりにくくなった人は増えます。ただし、年金が止まらないことと、手取りが最大化されることは同じではありません。

働きながら年金を受け取ると、給与所得と公的年金等の雑所得が発生します。公的年金等の収入が一定額を超える場合や、年金以外の所得が一定額を超える場合、確定申告が必要になることがあります。

UI銀行の解説でも、年金受給者の確定申告不要制度に触れつつ、働いている場合は申告が必要になるケースがあると説明されています。
https://www.uibank.co.jp/cms_source/data/alliance/articles/2025/000679.html

📌 年金と給与で見るべきお金の論点

論点 見る理由
在職老齢年金 老齢厚生年金が止まるか
所得税 給与と年金で課税関係が変わる
住民税 翌年の負担に影響する
社会保険料 厚生年金・健康保険の負担がある
確定申告 収入構成によって必要になる
手取り 年金が満額でも手取りが思ったほど増えない場合がある

また、厚生年金に加入し続けることには、将来の年金額が増える可能性があります。65歳以上70歳未満で厚生年金に加入している人は、在職定時改定により、毎年一定のタイミングで年金額に反映される仕組みがあります。

📌 支給停止だけで判断しない比較表

判断軸 支給停止を避ける働き方 厚生年金に加入して働く働き方
今の年金受取 減りにくい 報酬次第で減る可能性
今の給与 抑える場合がある 多く得られる可能性
将来の年金 増えにくい場合 増える可能性
社会保険 弱くなる場合 保障が厚い場合
手続き 自営業なら申告管理が必要 会社経由の手続きが多い

「年金支給停止額 改正」と聞くと、65万円だけを見ればよいように感じます。しかし、実際の生活設計では、税金・社会保険・手取り・働き方の自由度まで合わせて見る必要があります。

年金を減らさないことが目的なのか、総収入を増やすことが目的なのか、将来の年金を増やすことが目的なのかで、最適な働き方は変わります。ここは個人差が大きいため、必要に応じて年金事務所、税務署、社会保険労務士、税理士などに相談するのも現実的です。


総括:年金支給停止 年収のまとめ

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. 年金支給停止は年収だけで決まるものではない。
  2. 2026年度の在職老齢年金の支給停止基準額は月65万円である。
  3. 月65万円は老齢厚生年金月額と総報酬月額相当額の合計で見る。
  4. 年額換算の780万円は給与だけの上限ではない。
  5. 老齢厚生年金が月10万円なら報酬目安は月55万円、年収換算で約660万円である。
  6. 老齢厚生年金が月20万円なら報酬目安は月45万円、年収換算で約540万円である。
  7. 老齢基礎年金は在職老齢年金による支給停止の対象外である。
  8. 支給停止額は「合計額−65万円」の半分である。
  9. 賞与は直近1年間分を12で割って総報酬月額相当額に含める。
  10. 支給停止理由コードは通知書の種類や個別事情で意味が変わるため断定しないことが重要である。
  11. 退職後の支給停止解除は翌月分以降が目安だが、振込反映には事務処理のズレがある。
  12. 厚生年金に加入しない収入は在職老齢年金の対象外になりやすいが、税金や保障は別途確認が必要である。
  13. 繰下げ受給をしても支給停止部分は増額対象にならない。
  14. 2026年改正後も、税金・社会保険・手取りまで含めて働き方を考えるべきである。
  15. 最終確認は年金通知、ねんきんネット、年金事務所で行うべきである。

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  • https://www.nenkin.go.jp/service/pamphlet/kyufu.files/LK39.pdf
  • https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000147284_00022.html
  • https://www.uibank.co.jp/cms_source/data/alliance/articles/2025/000679.html
  • https://www.dlri.co.jp/report/ld/403884.html
  • https://mycsr.or.jp/archives/1336
  • https://www.kurassist.jp/nenkin_atoz/seido/zairou/zairou01.html
  • https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/1129.html
  • https://www.iyobank.co.jp/sp/iyomemo/entry/20240305.html
  • https://www.gov-online.go.jp/tokusyu/roureinenkin/
  • https://www.jaifa.or.jp/present/serial/qa_2021_12/

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