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スーパー正社員の年収ってぶっちゃけいくら?業界・規模・年齢別データを全部まとめた
2026-06-02
「スーパーで正社員として働きたいけど、実際のところ年収ってどのくらいなんだろう?」――そんな疑問を持っている方は多いはずです。スーパー正社員の年収は、企業規模・職種・年齢・地域によって大きく異なるのが現実で、一口に「スーパーの年収はこれくらい」とは言い切れない難しさがあります。この記事では、厚生労働省の統計データや有価証券報告書をもとに、スーパー正社員の年収を業界全体・規模別・職種別・年齢別など多角的な視点から徹底的に調べました。
「スーパーの仕事は薄給」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、実態はそう単純ではありません。大手スーパーの店長や商品企画担当者では年収600万円以上を狙えるケースもありますし、資格取得やキャリアアップで着実に年収を伸ばせる仕組みも整っています。この記事では、スーパー正社員の年収の実態から、年収アップのための具体的な方法まで、知りたいことをまるごとまとめています。
| この記事のポイント |
|---|
| ✅ スーパー正社員の平均年収は約360〜400万円で、全業種平均よりやや低い傾向にある |
| ✅ 企業規模・職種・年齢によって年収差が大きく、店長クラスでは500〜700万円も視野に入る |
| ✅ 資格取得・キャリアアップ・転職の組み合わせで年収600万円超も十分に狙える |
| ✅ 大手スーパー(イオン・セブン&アイ等)の本社社員は平均年収700万円超の企業も存在する |
スーパー正社員の年収・業界全体の実態まとめ
- スーパー正社員の平均年収は約360〜400万円が相場
- スーパー業界の年収は全業種平均と比べて低い傾向にある
- 大卒正社員の平均年収はいくら?初任給の実態も解説
- 企業規模が大きいほど年収が高くなる
- 年齢別に見ると40代前半が年収のピーク
- 職種別の年収差は最大300万円以上になることも
スーパー正社員の平均年収は約360〜400万円が相場
スーパーで働く正社員の平均年収は、調査機関によって多少の差がありますが、おおむね360万円〜400万円前後が相場です。
厚生労働省が発表している「令和5年度賃金構造基本統計調査」によると、スーパーの店員を含む「販売店員」の平均月給は約26.7万円、賞与を含めた年収は約361万円という結果が出ています。また、令和4年度の同調査では、小規模店舗を含めた販売店員全体(百貨店・コンビニなども含む)の平均年収は約358万円でした。
求人検索エンジン「スタンバイ」の2023年11月時点のデータでは、スーパーマーケットの正社員求人における平均年収は374万円と集計されており、複数のデータをあわせて見ると「360〜380万円前後」が最もよく見られる数字といえます。
「スーパーの正社員の平均年収は400〜500万円前後のところが多いですが、大手スーパーのなかには平均年収800万円以上のところもあります」 引用元:https://foodconnect.jp/knowhow/283
つまり、一般的な数字だけを見ると全業種と比べて低めなのは事実ですが、企業規模や職種・役職によって年収は大きく変わります。「スーパーの年収は低い」という印象が先行しがちですが、実際には中小規模の店舗と大手では倍近い差が生まれることもあるのです。
📋 スーパー正社員の基本的な年収水準まとめ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 平均年収(ボーナス込み) | 約357〜375万円 |
| 月給 | 約25〜27万円 |
| ボーナス(年間) | 約46〜80万円 |
| 平均勤続年数 | 11〜19年(企業による) |
| 平均年齢 | 33〜43歳(企業による) |
※令和4〜5年度 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」および各種求人統計データをもとに作成
これらの数字は「販売店員」全体の統計であり、小規模店舗のパートや派遣なども含む場合があります。スーパー正社員に限定すると、実態はもう少し高めになる可能性もあります。いずれにせよ、この「平均値」だけをもってスーパーの年収を判断するのは早計で、後述する規模・職種・年齢などの条件によって実態は大きく変わります。
スーパー業界の年収は全業種平均と比べて低い傾向にある
スーパーを含む「卸売業・小売業」全体の平均給与は、国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると約384万円で、全業種の平均年収458万円と比較すると74万円ほど低い水準です。
ただし、全業種の中でスーパーが属する小売業がすべて低いわけではありません。農林水産・鉱業(約253万円)よりは高く、医療・福祉(約384万円)と同程度というのが実情です。
📊 業種別の平均給与比較
| 業種 | 平均給与の目安 |
|---|---|
| 情報通信業 | 約614万円 |
| 建設業 | 約491万円 |
| 全業種平均 | 約458万円 |
| 製造業 | 約440万円 |
| 医療・福祉 | 約384万円 |
| 卸売業・小売業(スーパー含む) | 約384万円 |
| 農林水産・鉱業 | 約253万円 |
出典:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」をもとに作成
この数字だけを見ると「スーパーは年収が低い業種」という印象を受けますが、それはあくまで業種全体の平均であり、個人のスキルや就職先の企業規模によって実態は大きく異なります。特に大手スーパーへ入社した場合、全業種の平均を上回る年収を得られるケースも十分にあります。
また、スーパー業界は「商品企画開発」「フランチャイズスーパーバイザー」「水産技術者」など、専門性の高い職種では全業種平均を上回る年収が確認されており、一概に「スーパー=低賃金」とは言い切れないのが実情です。
大卒正社員の平均年収はいくら?初任給の実態も解説
「大卒でスーパーに就職すると年収はいくらになるのか」という疑問を持つ方も多いでしょう。ここでは大卒正社員に絞った初任給と年収の実態を解説します。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(初任給)」によると、スーパー正社員を含む小売業の平均初任給は約17万7,000円です。ただし、これは全体平均であり、学歴によって差があります。高卒より大卒のほうが3〜5万円ほど高いケースも多く見られます。
📋 学歴別の初任給目安(スーパーを含む小売業)
| 学歴 | 初任給の目安 |
|---|---|
| 高校卒 | 約17万円前後 |
| 専門・短大卒 | 約19〜21万円前後 |
| 大学卒 | 約21〜26万円前後 |
| 大学院卒 | 約26〜28万円前後 |
※厚生労働省の各種統計データおよび実際の求人情報を参考に作成
実際の求人を見ると、東急ストアでは大卒月給26万200円〜、大学院卒は26万9,200円〜といった初任給設定が確認できます。また、佐竹食品グループでは総合職の初任給として25万円(基本給21万5,000円+諸手当3万5,000円)を提示しています。大卒でスーパーに就職した場合でも、入社直後から年収300万円台に乗る企業が多い印象です。
📊 大卒スーパー正社員の年収推移イメージ
| 在職年数の目安 | 年収の目安 | ステージのイメージ |
|---|---|---|
| 入社〜3年目 | 約260〜320万円 | 売り場スタッフ・研修期間 |
| 5〜8年目 | 約350〜420万円 | 主任・チーフ候補 |
| 10〜15年目 | 約420〜550万円 | 副店長・チーフ |
| 15〜20年目 | 約500〜650万円 | 店長クラス |
| 20年超 | 500万円超〜 | ベテラン店長・本部スタッフ |
「大卒で入社したからといって、すぐに高年収が約束されるわけではありません。しかし、昇進スピードや役職手当の加算によって、長期的には高卒入社より年収が高くなるケースが多い」といえるでしょう。大手スーパーでは昇格試験や評価制度が整っており、積極的にキャリアアップを狙う姿勢が年収に直結します。
企業規模が大きいほど年収が高くなる
スーパーの年収は、企業規模によって大きく異なります。これは厚生労働省の統計データが明確に示しています。
従業員数10〜99人規模の小規模スーパーと、1,000人以上の大企業では、ボーナスの額だけで2倍以上の差が生まれることもあります。
📊 企業規模別の年収・ボーナス傾向比較
| 企業規模(従業員数) | 平均年収の傾向 | ボーナスの傾向 |
|---|---|---|
| 10〜99人(小規模) | 約334万円前後 | 少ない傾向(年間数十万円以下も) |
| 100〜999人(中規模) | 約352万円前後 | 中程度 |
| 1,000人以上(大規模) | 約375万円以上 | 小規模の2倍以上になることも |
出典:令和4年度 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」をもとに作成
なぜ大企業ほど年収が高いのでしょうか?主な理由としては以下の点が挙げられます。
✅ ブランド力があり高い売上を実現しやすい ✅ 新規事業を立ち上げる体力があり、市場開拓を積極的に行える ✅ 人事制度・評価制度が整っており昇給・昇格のルートが明確 ✅ 福利厚生が充実しており総合的な待遇が良い ✅ 資格取得支援・研修制度が手厚く、スキルアップしやすい環境がある
スーパーへの就職・転職を考えている方は、「どの規模の企業を選ぶか」が年収に大きく影響することをしっかり意識しておく必要があります。同じ「スーパーの正社員」でも、地域の小規模チェーンと全国展開する大手チェーンでは、年収水準が大きく異なるのは避けられない現実です。
年齢別に見ると40代前半が年収のピーク
スーパー正社員の年収は、年齢とともに上昇する傾向があり、40代前半にピークを迎えることが複数のデータから読み取れます。
📊 年齢別の平均年収(スーパー正社員・店長職の目安)
| 年齢層 | 平均年収の目安 | 主なポジション |
|---|---|---|
| 〜19歳 | 約256万円 | アルバイト・研修生 |
| 20〜24歳 | 約300〜325万円 | 新入社員・売り場スタッフ |
| 25〜29歳 | 約350〜380万円 | 主任候補・一般スタッフ |
| 30〜34歳 | 約380〜420万円 | 主任・チーフ候補 |
| 35〜39歳 | 約400〜450万円 | チーフ・副店長候補 |
| 40〜44歳 | 約428〜500万円(ピーク) | 店長・管理職 |
| 45〜54歳 | 約400〜450万円 | 店長・ベテランスタッフ |
| 55〜59歳 | 約380〜400万円 | ベテラン・再評価期 |
| 60〜64歳 | 約300〜330万円 | 定年再雇用 |
| 65歳以上 | 約200〜280万円 | シニア雇用 |
出典:厚生労働省「jobtag」職業情報提供サイト、ミールエージェントの調査データをもとに作成
40代前半がピークになる理由のひとつは、スーパーの店長になるタイミングが40代であるケースが多いからです。それまでの年数をかけて売り場スタッフ→主任→副店長→店長とキャリアを積み、40代で店長に就任するパターンが典型的な流れとなっています。
また、スーパーは60代・70代でも活躍できる職場が多く、大手食品スーパーの中にはシニア世代が柔軟な雇用条件のもとで働ける体制を整えている企業も増えています。60代以降の年収が下がる傾向があるのは、定年後の再雇用で雇用形態が変わり(正社員→契約社員・嘱託社員)、賃金が下がることが主な理由です。
職種別の年収差は最大300万円以上になることも
スーパーといえば「レジ」「品出し」といった仕事が真っ先にイメージされますが、実際には職種によって年収が大きく変わります。
📊 職種別の平均年収(スーパー業界)
| 職種 | 平均年収の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 商品企画開発担当者 | 約630万円 | 全業種平均を超える。最も高い |
| 水産技術者(鮮魚担当) | 約557万円 | 専門技術が高く評価される |
| フランチャイズスーパーバイザー | 約471万円 | 複数店舗の管理職 |
| 店長 | 約500〜700万円 | 規模・企業によって差が大きい |
| バイヤー | 約500〜600万円 | 仕入れ・価格交渉が主業務 |
| 部門チーフ | 約400〜630万円 | 生鮮・惣菜などの部門管理 |
| 一般販売スタッフ | 約300〜380万円 | 正社員でも比較的低め |
| バックヤード・作業員 | 約330万円前後 | 商品企画との差は300万円超 |
出典:厚生労働省「jobtag」をもとに作成(引用:https://foodconnect.jp/knowhow/283)
商品企画開発担当者の平均年収(約630万円)は、バックヤード作業員と比べると300万円以上の差があります。同じ「スーパーで働く正社員」でも、担当する仕事の内容によってこれだけの差が生まれるのです。
スーパー業界での年収アップを狙うなら、単に「正社員になる」だけでなく、どの職種・ポジションを目指すかを戦略的に考えることが重要です。「スーパーは全体的に年収が低い」と一括りに考えるのではなく、「どの企業のどの職種・役職を狙うか」という視点が、実際の年収に大きく影響してきます。
スーパー正社員の年収を上げる方法と転職・キャリア戦略
- 店長へのキャリアアップで役職手当を獲得する方法
- 資格取得で年収アップを着実に狙える
- 時短正社員の年収は通常正社員とどう違うか
- 大手スーパー主要企業の年収ランキング
- 勤続年数と昇給の関係は右肩上がりが基本
- スーパー業界で年収600万円超を目指すための転職戦略
- 総括:スーパー正社員 年収のまとめ
店長へのキャリアアップで役職手当を獲得する方法
スーパー正社員が年収を上げるための最も一般的なルートは、店長などの管理職へのキャリアアップです。役職につくことで「役職手当」が加算され、年収が大きく増加します。
スーパーの主な手当の種類としては次のものが挙げられます:
✅ 役職手当(店長・副店長・主任など) ✅ 資格手当(食品衛生責任者・防火管理者など) ✅ 技能手当(専門的なスキルを持つ場合) ✅ 地域手当(転勤エリアによって加算) ✅ 家族手当・住宅補助 ✅ 買い物券・社員割引
📊 スーパーの典型的なキャリアパスと年収目安
| キャリアステップ | 年収の目安 | 在職期間の目安 |
|---|---|---|
| 新入社員・売り場スタッフ | 約250〜320万円 | 入社〜3年 |
| 主任・担当リーダー | 約320〜380万円 | 3〜8年 |
| チーフ(部門責任者) | 約400〜630万円 | 5〜10年 |
| 副店長 | 約400〜500万円 | 8〜15年 |
| 店長 | 約500〜700万円 | 10〜20年 |
| エリアマネージャー・SV | 約600〜800万円 | 15年以上 |
スーパーの店長の典型的な仕事は、「売上・仕入れの管理」「スタッフの教育と管理」「マーケティングと販売促進」の3本柱です。売上データの分析から発注・在庫管理、従業員のシフト調整、チラシ・陳列の企画まで、多岐にわたる業務を担う分、店長になれば役職手当の付与と年収アップが期待できます。
特に注目したいのが部門チーフの年収です。たとえばロピアという成長中のスーパーチェーンでは、チーフの平均年収が630万円(最大1,000万円も可能)という実績があり、チーフ昇格までの平均期間は約2年とされています。これは、スーパー業界でのキャリアアップがいかに年収に直結するかを示す具体例です。
「店長などへのキャリアアップで手当付与 ── 役職手当は、転勤できない役職者にもつくことがある。エリア社員制度などを採用している企業では、役職手当の9割ほどを付与しているところがある」 引用元:https://foodconnect.jp/knowhow/283
また、「エリア社員制度(転勤なし)」を採用しているスーパーも多く、自宅から一定距離圏内での勤務を希望する場合でも、役職手当の大部分が支給されるケースがあります。転勤を避けながら役職手当を得られる選択肢が広がっていることも、スーパー業界の大きなメリットのひとつです。
資格取得で年収アップを着実に狙える
スーパー正社員の年収アップに直結するもう一つの方法が資格取得です。スーパーで営業を行う上で「資格保有者の配置」が義務付けられている分野があるため、資格を取ることで即戦力として重宝されます。
📋 スーパーで評価される主な資格と年収への影響
| 資格名 | 内容・特徴 | 年収への影響 |
|---|---|---|
| 食品衛生責任者 | 食品を扱う施設で義務付けられる | 資格手当付与・昇進要件になることも |
| 防火管理者 | 一定規模の店舗で義務付け | 店長昇格に必要なケースあり |
| 酒類販売管理者 | 酒類を扱う店舗で必須 | 資格手当+担当業務の拡大につながる |
| 登録販売者 | 市販薬を販売できる国家資格 | 資格手当が比較的高め(月数万円も) |
| 販売士(リテールマーケティング) | 小売業の専門知識を体系的に証明 | 昇格・評価に有利 |
| 食品表示検定 | 食品表示の正確な知識を証明 | 業務幅拡大に役立つ |
| 中小企業診断士 | 経営知識の国家資格 | 本部・企画職への転職に有利 |
スーパーによっては資格取得費用を全額負担してくれる企業も多く、「受験費用の会社負担」「合格時のお祝い金(一時金・奨励金)」「毎月の資格手当」という3段階の支援が整っているケースもあります。
「資格を取得することは年収アップにつなげやすいといえるでしょう。資格取得のための費用を負担するスーパーは少なくありません。スーパーが講座の受講や試験にかかる費用を支払います。また、資格取得時にお祝い金として一時金や奨励金を支払うところも多いです」 引用元:https://foodconnect.jp/knowhow/283
資格手当は「毎月の給与に上乗せ」されるものと「一時金のみ」の場合があるため、就職・転職先を選ぶ際には事前に確認しておくことが重要です。資格手当が月1〜3万円であれば、年間12〜36万円の上乗せになり、年収に対する影響は決して小さくありません。複数の資格を組み合わせれば、さらに大きなインパクトが期待できます。
時短正社員の年収は通常正社員とどう違うか
近年、スーパー業界でも時短正社員制度を導入する企業が増えています。子育て中の方や介護が必要な家族を持つ方にとって、正社員としての雇用を維持しながら短時間勤務ができる制度は大きなメリットです。
時短正社員の年収は、一般的に通常正社員より低くなります。なぜなら、労働時間が短い分だけ基本給や残業代が減少するためです。ただし、時短勤務であっても正社員としての各種手当(通勤手当・家族手当・住宅補助など)は維持されるケースが多く、完全なパートタイムや派遣社員と比べると待遇面での差は大きいといえます。
📊 雇用形態別の平均年収・時給比較(スーパーマーケット)
| 雇用形態 | 平均年収・時給の目安 |
|---|---|
| 正社員(フルタイム) | 平均年収 約374万円 |
| 時短正社員 | おそらく250〜320万円前後(労働時間比率による) |
| 派遣社員 | 平均時給 約1,510円 |
| アルバイト・パート | 平均時給 約1,143円 |
出典:求人検索エンジン「スタンバイ」2023年11月時点の統計データより(引用:https://www.supacareer.com/job-benefits/salary.html)
時短正社員として働く場合でも、昇給・昇格の機会が完全になくなるわけではありません。多くのスーパーでは、時短勤務中でも評価制度の対象となり、復帰後のキャリアアップに影響しない仕組みを整えています。たとえば東急ストアのように「地域限定正社員」(転居を伴う転勤なし)を導入している企業も多く、ライフスタイルに合わせた働き方を選べる環境が広がっています。
女性の育休取得率も改善されており、関西スーパーマーケットでは女性の育休取得率が100%という実績も確認できます。スーパー業界は「長く働き続けやすい職場」として、女性にも選ばれやすい業界になりつつあります。
大手スーパー主要企業の年収ランキング
各社の有価証券報告書や各種統計データをもとにまとめた、スーパー主要企業の平均年収ランキングをご紹介します。
📊 スーパー主要企業の平均年収ランキング(有価証券報告書ベース)
| 順位 | 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | イオン株式会社 | 約856万円 | 49.7歳 | 19.8年 |
| 2位 | エイチ・ツー・オー リテイリング | 約772万円 | 45.5歳 | 19.5年 |
| 3位 | セブン&アイ・ホールディングス | 約739万円 | 42.7歳 | 15.3年 |
| 4位 | 関西スーパーマーケット | 約559万円 | 41.1歳 | 18.7年 |
| 5位 | ケーヨー | 約565万円 | — | — |
| 6位 | マミーマート | 約553万円 | — | — |
| 参考 | アオキスーパー | 約479万円 | — | — |
| 参考 | マルキョウ | 約424万円 | — | — |
出典:各社有価証券報告書(引用元:https://foodconnect.jp/knowhow/283、https://hw-jobs.careermine.jp/salary/kansai-super-market)
注意が必要なのは、イオンやセブン&アイの数字はホールディングス(持株会社)の本社社員のものであり、実際の店舗スタッフの年収とは異なる点です。本社社員は少数精鋭の管理職が中心のため、年収が高く出る傾向があります。
📊 小売業の上場企業年収ランキング(上位10社)
| 順位 | 企業名 | 平均年収 |
|---|---|---|
| 1位 | 株式会社クリエイトSDホールディングス | 約1,151万円 |
| 2位 | 株式会社ファーストリテイリング | 約1,147万円 |
| 3位 | 株式会社FOOD & LIFE COMPANIES | 約865万円 |
| 4位 | 株式会社ジンズホールディングス | 約847万円 |
| 5位 | イオン株式会社 | 約838万円 |
| 6位 | 株式会社ニトリホールディングス | 約835万円 |
| 10位 | ユナイテッド・スーパーマーケットHD | 約800万円 |
出典:らくらく求人検索(引用元:https://hw-jobs.careermine.jp/salary/kansai-super-market)
小売業全体の中で上位に入るスーパー系企業も複数あり、業態・ポジションによっては非常に高い年収も実現可能なことがわかります。スーパー業界を「年収が低い業界」と一括りにするのではなく、どの企業・どのポジションを狙うかが重要です。
勤続年数と昇給の関係は右肩上がりが基本
スーパーを含む「卸売業・小売業」において、勤続年数と年収は比較的連動しやすい傾向があります。
国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、入社20年目のベテランは入社数年目の若手と比べて倍額近くの給与を得ているケースも見られます。また、関西スーパーマーケットのデータでは、直近6年間で平均年収が+7.3%増加するという右肩上がりのトレンドが確認されています。
📊 勤続年数別の年収推移イメージ(スーパー・小売業の傾向)
| 勤続年数 | 年収の目安 | 主な役職のイメージ |
|---|---|---|
| 1〜3年 | 約250〜320万円 | 売り場スタッフ・新入社員 |
| 3〜8年 | 約350〜420万円 | 主任・チーフ候補 |
| 8〜15年 | 約420〜550万円 | チーフ・副店長 |
| 15〜20年 | 約500〜650万円 | 店長クラス |
| 20年以上 | 約550〜700万円超 | ベテラン店長・本部スタッフ |
関西スーパーマーケットの年代別平均年収の実績データを見ると、25〜29歳の405万円から50〜54歳の643万円まで右肩上がりの推移が確認できます。これは「長く働けば年収は上がっていく」という傾向を示す具体例のひとつです。
ただし、スーパーによっては「年齢・勤続年数が増えるだけでは給与が上がらない」仕組みを採用しているところもあります。イオンスーパーセンターの口コミでは「年1回の登用試験に受からないと給料は上がらない」という声が複数確認されています。
「年1回の登用試験に受からないと給料は上がらない。登用試験に合格するとどんどん責任が重くなる」 引用元:https://en-hyouban.com/company/10096606376/salary/
昇給の仕組みが年功序列なのか試験・実績評価なのかを、就職前にしっかり確認しておくことが重要です。特に中途採用で入社する場合は、自分のスキルがどのように評価されるかを面接時に確認しておくことをおすすめします。
スーパー業界で年収600万円超を目指すための転職戦略
スーパーで正社員として年収600万円超を実現するためには、戦略的なキャリア設計と転職活動が必要です。以下の3つのアプローチが現実的な方法として挙げられます。
① 大手・急成長スーパーへの転職
企業規模が大きいほど年収水準が高くなる傾向は明確です。同じ「部門チーフ」でも、大手チェーンでは平均年収630万円(ロピアの実績)という数字が出ています。現在の企業で経験を積んだ後、同業他社の大手へ転職することで年収を大幅に引き上げられる可能性があります。
② 職種の転換(バイヤー・商品企画・本部職への異動)
店舗スタッフから本部のバイヤーや商品企画職に異動・転職することで、年収500〜700万円超を狙えます。スーパーでの現場経験を持つバイヤーは、仕入れ先との交渉でリアルな消費者視点を持てるため、市場価値が高い存在です。
③ 専門資格+役職のかけ合わせ
「登録販売者」「販売士」「食品衛生責任者」などの資格を複数取得し、役職手当と組み合わせることで、中規模スーパーでも年収500〜600万円の達成が見えてきます。
📊 年収600万円超を目指すための行動チェックリスト
| 取り組み | 年収への効果 | 難易度 |
|---|---|---|
| 大手・急成長スーパーへ転職 | 大 | 中〜高 |
| 店長・チーフへ昇格 | 大 | 中 |
| バイヤー・商品企画職へ異動 | 大〜中 | 中〜高 |
| 専門資格(登録販売者等)取得 | 中 | 低〜中 |
| 複数資格の組み合わせ | 中 | 中 |
| 都市部(東京・大阪)での勤務 | 中 | 低〜中 |
| 勤続年数を積み上げる | 小〜中 | 低 |
地域別の年収データを見ると、東京都のスーパー店長の平均年収は443.6万円でトップであり、続いて京都府(424.3万円)、滋賀県(410.7万円)、千葉県(410.3万円)と続きます。都市部ほど年収が高くなる傾向は明確であり、転職先の立地も年収に影響する要素のひとつです。
スーパー業界の転職を考える際には、スーパー・食品加工専門の転職エージェントを活用することも有効です。業界特化のエージェントであれば、表に出ていない好条件の求人情報や、年収交渉のサポートを受けられることがあります。転職エージェントへの相談は基本的に無料で利用できるため、積極的に活用することをおすすめします。
総括:スーパー正社員 年収のまとめ
最後に記事のポイントをまとめます。
- スーパー正社員の平均年収は約360〜400万円で、全業種平均(約458万円)よりやや低い水準である
- スーパーが属する卸売業・小売業の平均給与は約384万円で、農林水産・鉱業より高く医療・福祉と同程度の水準だ
- 大卒の初任給は約21〜26万円前後が目安で、高卒より3〜5万円高い傾向にある
- 企業規模が大きいほど年収は高くなり、1,000人以上の大企業では小規模企業の2倍以上のボーナスが出るケースもある
- 年収のピークは40代前半で、店長就任のタイミングと重なることが多い
- 職種によって年収差は最大300万円以上あり、商品企画開発では平均630万円、バックヤード作業員は330万円前後という差がある
- 店長クラスになると平均年収500〜700万円、大手スーパーの本社職では800万円超の企業も存在する
- 資格取得(食品衛生責任者・登録販売者・販売士など)は年収アップに直結し、企業によっては取得費用の全額負担や一時金も支給される
- 時短正社員は通常正社員より年収は低くなるが、各種手当は維持されるケースが多く、キャリアアップの機会も残されている
- 勤続年数が増えるほど年収は上がりやすいが、企業によっては年次試験に合格しないと昇給しない仕組みも存在する
- 年収600万円超を目指すには、大手スーパーへの転職・店長・チーフへの昇格・バイヤー職への異動・専門資格の取得といった複合的な戦略が有効である
- スーパー業界の年収は「業種全体で低め」というイメージが先行しがちだが、大手・急成長企業や専門職では全業種平均を超える高年収の実現も十分に可能である
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://foodconnect.jp/knowhow/283
- https://tenshoku.mynavi.jp/shutoken/list/p13/kw%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC/
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11324273721
- https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC-%E6%AD%A3%E7%A4%BE%E5%93%A1%E3%81%AE%E4%BB%95%E4%BA%8B-%E6%84%9B%E7%9F%A5%E7%9C%8C%E5%90%8D%E5%8F%A4%E5%B1%8B%E5%B8%82
- https://www.bgent.net/plus/article/7031
- https://www.supermarket-career.com/reviews/annual-income.html
- https://hw-jobs.careermine.jp/salary/kansai-super-market
- https://www.supacareer.com/job-benefits/salary.html
- https://en-hyouban.com/company/10096606376/salary/
- https://meal-agent.jp/tips/store-manager-annual-income/
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