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大学学長の年収はいくら?国立・私立・海外まで全部調べてみた結果がすごかった
2026-06-02
大学のトップに君臨する「学長」という役職。「さぞかし高い年収をもらっているんだろう」と思う方も多いはずですが、実際の数字となるとなかなかわかりにくいですよね。そこで今回は、文部科学省の開示資料や各大学の役職員報酬データ、さらには海外の状況まで、徹底的に調べてまとめてみました。結論から言うと、国立大学の学長は年収約2,000万〜2,400万円台が相場ですが、アメリカの学長と比べると圧倒的な格差があることも判明しています。
この記事では国立・私立・公立の学長年収の違いはもちろん、「両学長の年収って実際どのくらい?」という疑問(※YouTuberの両学長と大学学長は別人です)や、教授・副学長との年収比較、そして「大学学長の年収は安い」と言われる理由まで、ありとあらゆる角度から解説しています。大学関係者を目指している方はもちろん、就職活動の参考にしたい方にも役立つ内容になっているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
| この記事のポイント |
|---|
| ✅ 国立大学の学長年収は約2,000万〜2,400万円台が相場で、東大総長は約2,396万円というデータあり |
| ✅ 私立大学の学長年収は非公開が多いが、有名私立では高水準の可能性がある |
| ✅ 米国の大学学長は1億円超も当たり前で、日本との格差は非常に大きい |
| ✅ 「両学長」はYouTuberであり大学学長とは全く別の存在なので混同に注意 |
大学学長の年収を徹底調査!国立・私立・公立で何が違う?
大学の種別(国立・私立・公立)によって、学長の年収の水準も決め方も透明度も大きく異なります。「学長年収はこのくらい」と一律に語れない部分があるのが実情です。まずはこのセクションで、種別ごとの実態をしっかり押さえておきましょう。
- 大学学長の年収は約2,000万〜2,400万円が目安
- 国立大学の学長年収は公開データで確認できる
- 私立大学の学長年収はピンキリで非公開が多い
- 公立大学の学長年収は規程で明確に決まっている
- 大学職員の年収ランキングで見る学長との差
- 海外(米国)の大学学長年収は1億円超も珍しくない
大学学長の年収は約2,000万〜2,400万円が目安
「大学学長の年収はいくら?」という検索でたどり着いた方に、まず結論からお伝えします。国立大学(独立行政法人)の学長年収は、おおよそ2,000万〜2,400万円台が目安とされています。
具体的な数字として広く知られているのは、東京大学総長の年収です。日経バイオテクの調査によると、令和3年度のデータでは東大総長の年収が約2,396万円という数字が示されており、日経メディカルでも「東大総長の年収が"2396万円ぽっち"でよろしいのか?」という見出しで特集記事が組まれたほど話題になりました。
また、Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでも同様の情報が確認でき、「東大など独立行政法人の学長で2,350万円くらいです」という回答が寄せられています。複数の情報源を照合すると、国立大学のトップ校では年収2,000万円台後半が一つの目安になるようです。
「東大など独立行政法人の学長で2,350万円くらいです」(Yahoo!知恵袋より) 出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1144825891
一般の会社員と比べると当然非常に高い水準ですが、数千億円規模の予算を管理し、何千人もの教職員を率いる大学経営のトップとしての役割を考えると、「そんなものか」という見方もあるかもしれません。
🔍 大学学長の年収目安(種別比較)
| 大学の種別 | 年収目安 | 情報の公開度 |
|---|---|---|
| 国立大学(有名校・旧帝大) | 2,000万〜2,400万円程度 | 比較的公開されている |
| 国立大学(中堅校) | 1,500万〜2,000万円程度 | 比較的公開されている |
| 公立大学 | 1,500万〜2,000万円程度 | 規程で公開されることが多い |
| 私立大学(有名校) | 2,000万円以上の可能性あり | 非公開が多い |
| 私立大学(中小規模) | ピンキリ | ほぼ非公開 |
なお、ここで言う「年収」は給料(俸給)のほかに賞与・手当を含む総支給額を指す場合が多いです。種別によって計算方法や構成要素が異なるため、単純な比較には注意が必要です。
国立大学の学長年収は公開データで確認できる
国立大学法人は独立行政法人の一種として、役員の報酬水準を毎年公開する義務があります。つまり、国立大学の学長年収は比較的透明性が高いという大きな特徴があります。
文部科学省が公開している令和3年度のデータによると、東京大学の教授の平均年収が1,193万円であることがわかっています。学長はこれよりも高い報酬を受け取っているため、前述の約2,396万円という数字にも納得感があります。また同調査では、東京工業大学の教授平均が1,150万円であるなど、大学ごとの差も確認できます。
🏛️ 主要国立大学・教授の平均年収比較(令和3年度)
| 大学名 | 教授の平均年収(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| 東京大学 | 約1,193万円 | 国立大学最高水準 |
| 東京工業大学 | 約1,150万円 | 東大に次ぐ水準 |
| その他主要国立大 | 1,000万〜1,100万円台 | 大学によって差あり |
(出典:文部科学省「独立行政法人、国立大学法人等及び特殊法人の役員の報酬等及び職員の給与の水準(令和3年度)」を基に作成) 参考:https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/eye/202208/576235.html
国立大学法人のウェブサイトでは、毎年度の役職員報酬・給与等についてのPDF資料を公開しており、学長や副学長などの役員報酬もその中に含まれています。横浜国立大学・熊本大学・広島大学・一橋大学なども同様の情報を公開中です。
✅ 国立大学の学長年収を調べる方法
- 各大学の公式サイト → 「情報公開」「役員の報酬等」などのページ
- 文部科学省の年次報告(「役員の報酬等及び職員の給与の水準」)
- 独立行政法人通則法に基づく年度報告書
これらの資料を使えば、自分が気になっている大学の学長年収をある程度調べることができます。ただし、報告書に詳細が書かれているものとそうでないものがあり、学長個人の正確な年収を把握しにくいケースもあります。
数字を確認したい場合は「〇〇大学 役職員 報酬 給与 水準」などのキーワードで各大学の公式サイトを検索してみるのが近道です。
私立大学の学長年収はピンキリで非公開が多い
国立大学と大きく異なるのが、私立大学の学長年収は基本的に非公開という点です。学校法人は一般の株式会社と違って有価証券報告書の提出義務がなく、役員報酬を開示するルールもほとんどありません。そのため、「私立大学の学長は年収いくらか」という問いに対して、公式データで正確に答えるのは非常に難しい状況です。
知恵袋などのQ&Aサイトには「有名私立理系の学部長で2,000万円と言っていました」という証言もあり、有名校の学長であればそれ以上の年収を得ている可能性もあります。一方で小規模な私立大学では、学長とはいえそれほど高額ではないケースもあるようです。
「私立の場合は、量り知れませんね」(Yahoo!知恵袋より) 出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1144825891
この一言に、私立大学の年収のわかりにくさが凝縮されています。上位私立大学(早稲田・慶應・明治など)の学長であれば、国立大学の学長と同等かそれ以上の年収を得ている可能性がありますが、裏付けとなる公的データが存在しないのが現状です。
📊 私立大学の学長年収に関する特徴まとめ
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 情報の透明性 | 低い(非公開が原則) |
| 年収の幅 | ピンキリ(大学の規模・知名度による) |
| 有名私立の推定年収 | 2,000万円以上の可能性あり |
| 中小私立の推定年収 | 国立大学より低い可能性も |
| 確認方法 | 学内の規程等が公開されていれば参照可能 |
私立大学の理事長と学長が兼任しているケースや、学長が理事を兼ねているケースでは、給与体系がさらに複雑になることもあります。また、特定の学校法人では理事長のほうが実質的な権限と報酬において学長を上回るケースも少なくありません。私立大学の年収実態は外から見えにくいというのが正直なところで、現状では「おそらく有名校は高い」という推測の域を出ない部分が多いです。
公立大学の学長年収は規程で明確に決まっている
公立大学(都道府県や市が設置する大学)の場合は、公立大学法人の規程として学長年収が明文化されているケースがあります。その一例として確認できたのが、「公立大学法人大阪」の役員報酬等に関する規程です。
この規程によると、学長の給料は年額2,000万円と定められています。また同規程では「その者の勤務実績等に応じ、これを増額し、又は減額することができる」とも書かれており、業績連動の要素もあることがわかります。
「第6条 学長の給料は、年額とし、1年につき、20,000,000円とする」 (出典:公立大学法人大阪役員報酬等に関する規程 https://www1.g-reiki.net/upc-osaka/reiki_honbun/u325RG00200447.html)
🏢 公立大学法人大阪の役員等年収(規程より)
| 役職 | 年額 |
|---|---|
| 理事長 | 2,000万円 |
| 理事・監事(常勤) | 1,300万円 |
| 学長 | 2,000万円 |
| 病院長 | 1,500万円 |
| 非常勤役員 | 日額40,000円 |
公立大学の場合、自治体の監査対象となることもあり、国立大学と同様に透明性が確保されやすい面があります。このような規程が公開されていれば、誰でも学長年収を確認できるという点は国立大学と共通しています。
ただし、公立大学の数は全国に100校以上あり、自治体ごとに年収水準は異なります。大都市圏の公立大学と地方の公立大学では、財政規模の違いからある程度の差が生じていると推測されます。大阪公立大学のように規程が公開されているケースは比較的わかりやすいですが、すべての公立大学が同じように情報を開示しているわけではない点は注意しておきましょう。
大学職員の年収ランキングで見る学長との差
「大学職員の年収ランキング」というキーワードで調べている方も多いと思います。ここでは学長だけでなく、大学職員全体の年収水準と学長との差について整理してみましょう。
大学職員(事務系・技術系)の年収は、一般的に国立大学で600万〜700万円台、有名私立大学で700万〜900万円台が相場と言われています。これと比べると学長の年収2,000万円超は約3倍前後の差があることになります。
📋 大学における役職別・年収比較(おおよその目安)
| 役職 | 年収目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 学長 | 2,000万〜2,400万円 | 国立大学の場合 |
| 副学長 | 1,500万〜2,000万円程度 | 学長より低い |
| 教授 | 900万〜1,200万円 | 大学・分野による |
| 准教授 | 700万〜1,000万円 | 大学・年齢による |
| 講師 | 600万〜800万円 | 大学・年齢による |
| 助教 | 450万〜700万円 | 若手研究者が多い |
| 大学職員(事務系) | 500万〜900万円 | 大学の種別・規模による |
国立大学の教授の平均年収が東京大学で1,193万円であることを考えると、学長はその約2倍の年収を得ているわけです。これは民間企業の部長クラスと社長クラスの差に相当するイメージかもしれません。
ただし、大学職員の場合は年功序列の要素が強く、長く勤めるほど年収が上がる傾向があります。また国立大学法人は安定した雇用が魅力で、転職市場でも人気が高まっています。「年収は民間より低くても、安定性と福利厚生で選ぶ」という選択肢として評価されることも多いです。就職や転職を検討している方は、年収だけでなくトータルの待遇で判断することが大切です。
海外(米国)の大学学長年収は1億円超も珍しくない
日本の大学学長年収と比較して特に驚くのが、アメリカの大学学長の報酬水準です。Forbes JAPANの記事(2019年)によると、学長の報酬が100万ドル(当時のレートで約1億1,000万円)を超える米大学は、2008年のわずか9校から2016年には61校にまで増加したとのことです。
さらに興味深いのは、大学の知名度と学長の報酬が必ずしも一致しないという点です。ハーバード大から数km離れた「シモンズ大学」の学長報酬が2016年時点で約1億8,500万円(165万7,000ドル)と、ハーバード大の1.5倍以上であったという事実は衝撃的です。
「学長の報酬が100万ドルを超える米大学は、2008年にはわずか9校だったが、8年後の2016年には61校に増えた」(Forbes JAPANより) 出典:https://forbesjapan.com/articles/detail/25848
🌏 日本 vs 米国の大学学長年収比較
| 比較項目 | 日本(国立大学) | 米国(私立大学) |
|---|---|---|
| 平均的な学長年収 | 2,000万〜2,400万円 | 5,000万〜1億円超 |
| トップ校の学長年収 | 約2,400万円(東大) | 2億円以上も存在 |
| 年収の公開度 | 比較的透明 | 私立は非公開が多い |
| 年収の決定方法 | 法令・規程に基づく | 理事会による設定 |
| 年収増加の傾向 | 緩やか | 近年急増傾向 |
米国の大学学長は、日本の国立大学学長と比べると数倍〜数十倍の年収を得ているケースもあります。これは「大学を経営する経営者(CEO)」としての視点が日本より強く反映されているためと考えられます。また米国の有名大学は巨額の寄付金を持っており、それが報酬水準にも影響していると言われています。
一方で米国でも「学生の授業料が上がっているのに学長だけが儲かっている」という批判があり、報酬の妥当性については議論が続いています。日本でも「東大総長の年収が"2396万円ぽっち"でよろしいのか?」という問題提起があるように、大学トップの報酬水準については様々な意見があるようです。グローバルな人材獲得競争の観点からは、日本の学長年収を引き上げるべきという意見も根強くあります。
大学学長の年収に関するよくある疑問を深掘り
ここまで国立・私立・公立・海外の学長年収について解説してきました。次のセクションでは、検索ユーザーがよく持つ疑問——「両学長ってあの人?」「教授との差は?」「学長になるにはどうすれば?」——に一つひとつ答えていきます。知りたい疑問から読んでもらっても構いません。
- 両学長の年収と大学学長の年収は全くの別物
- 大学学長と教授の年収差はおよそ2倍以上
- 副学長の年収は学長より低く約2,000万円弱
- 大学学長の年収が「安い」と言われる本当の理由
- 大学学長になるためのキャリアと待遇の実態
- 年収ランキング上位の大学はどこ?大学職員の年収比較
- 総括:大学学長の年収のまとめ
両学長の年収と大学学長の年収は全くの別物
「両学長 年収」というキーワードで検索する方が一定数います。ここでご紹介する「両学長」とは、著書『お金の大学』で有名なYouTuber「両@リベラルアーツ大学」のことです。「リベラルアーツ大学」というチャンネル名から本物の大学と混同されるケースがありますが、正式な大学でも大学学長という職種でもありません。
念のためハッキリお伝えしておくと、この記事でテーマとしている「大学学長の年収」は、正式な教育機関としての大学に在籍する学長職の報酬の話です。YouTuberとしての両学長とは全くの別物であり、混同しないようにしてください。
📌 「両学長」と「大学学長(大学職)」の違い
| 項目 | 両学長(YouTuber) | 大学学長(大学の役職) |
|---|---|---|
| 正式な役職 | なし(ハンドルネーム) | 大学の最高責任者 |
| 収入の種類 | YouTube広告・書籍・講演など | 役員報酬 |
| 年収の公開情報 | 本人発信以外は不明 | 国立大学は一部公開 |
| 資格・要件 | 特になし | 研究業績・経歴等が必要 |
| 運営する「大学」 | リベラルアーツ大学(YouTube) | 実際の高等教育機関 |
YouTuberとしての両学長の年収については、公開されていないため正確な数字はわかりません。ただし、チャンネル登録者数が数百万人規模の人気YouTuberであることを考えると、広告収入や書籍の印税・講演料などを合わせれば相当な収入を得ていると推測されます。金融リテラシーを高めることを目的に情報を発信している方で、大学の経営者ではありません。
この記事で扱っている「大学学長の年収」はあくまで正規の大学機関の学長職に関するものです。検索する際は「大学学長」と「両学長」を混同しないよう気をつけてください。
大学学長と教授の年収差はおよそ2倍以上
大学に関係する職種の中でも「教授」は特に高い年収で知られています。では、学長と教授ではどのくらいの年収差があるのでしょうか。
前述のデータによると、東京大学の教授の平均年収が約1,193万円であるのに対し、東大総長(学長)の年収は約2,396万円とのこと。単純計算するとほぼ2倍の差があることになります。同じ大学にいながら役職によってこれだけの差がつく構造は、民間企業の部長と社長の差に近いイメージです。
🎓 役職別・年収比較(国立大学の例)
| 職位 | 平均年収(目安) | 東京大学での例 |
|---|---|---|
| 助教 | 500万〜700万円 | — |
| 講師 | 600万〜800万円 | — |
| 准教授 | 700万〜1,000万円 | — |
| 教授 | 900万〜1,200万円 | 約1,193万円 |
| 副学長 | 1,500万〜2,000万円 | 約2,000万円弱 |
| 学長 | 2,000万〜2,400万円 | 約2,396万円 |
ただし、教授の年収は年齢や担当分野、在籍大学によっても大きく変わります。若手の助教と定年間近のベテラン教授では倍近い差が生まれることも珍しくありません。また医学部の教授は他学部よりも高い年収となるケースが多く、特に外科系の教授は附属病院での診療が加わることで全体的な収入が高まる場合もあります。
大学教授という職種は確かに高収入ですが、そこに至るまでの道のりは長く険しいのが現実です。博士号取得後もポスドク(博士研究員)として不安定な雇用・低い収入で研究を続け、ようやく助教・講師・准教授・教授と上がっていくキャリアパスは、年収の面では決して効率的とは言えない面もあります。学長年収2,000万円超は、そのような長い積み上げの先にあるポジションとも言えます。
副学長の年収は学長より低く約2,000万円弱
学長の下に位置する「副学長」の年収についても気になる方が多いようです。Yahoo!知恵袋の情報によると、東大で副学長の年収は「年俸1,000万円、賞与500万円、諸手当400万円程度」で合計約2,000万円弱という情報があります。
ただしこれはあくまでも参考情報であり、正確な公式データによる裏付けは難しい状況です。一般的には、副学長の年収は学長の7〜9割程度に設定されることが多いと考えられます。
「東大で2,000万円弱 / 年俸1,000万円 賞与500万円 諸手当400万円程度」(Yahoo!知恵袋より) 出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1144825891
🏅 学長・副学長・教授の年収関係(国立大学のイメージ)
| 役職 | 年収イメージ | 学長比 |
|---|---|---|
| 学長 | 2,000万〜2,400万円 | 100% |
| 副学長 | 1,500万〜2,000万円 | 70〜90% |
| 理事(専任) | 1,500万円前後 | 60〜70% |
| 教授(最高クラス) | 1,200万円前後 | 約50% |
副学長は学長を補佐する立場ですが、研究者としての職位(教授など)を兼任していることが多く、その場合の給与体系が複雑になることもあります。大学によっては「副学長手当」が上乗せされる形で、教授の給与に加算されるケースもあるようです。
公立大学法人大阪の規程では理事(副学長に相当するケースが多い)の年収は1,300万円と定められており、学長の2,000万円との差は700万円となっています。同じ法人内でも役職によってこれだけの差があることは、大学の報酬体系の一端を示す興味深いデータです。
大学学長の年収が「安い」と言われる本当の理由
「東大総長の年収が2,396万円では安すぎる」という議論があることをご存じでしょうか。一般の感覚では2,000万円以上は十分高いように思えますが、国際比較や役職の責任の重さを考えると「安い」という意見が出てくるのには理由があります。
その最大の理由が海外との比較です。前述の通り米国ではトップ大学の学長が年収1億円超というのは珍しくなく、世界有数の研究機関である東京大学のトップが約2,400万円というのは、グローバルに見れば低水準と言わざるを得ません。
💡 「大学学長の年収が安い」と言われる主な理由
| 理由 | 詳細 |
|---|---|
| ① 海外との比較 | 米国のトップ校は年収1億円超が普通 |
| ② 民間企業との比較 | 大企業の社長は数億円の報酬も珍しくない |
| ③ 役割の大きさ | 数百億〜数千億円規模の予算を管理する立場 |
| ④ 人材確保の問題 | 高報酬の民間や海外大学に優秀な人材が流れる懸念 |
| ⑤ 政策的背景 | 国立大学は国の予算から支出されるため制約が大きい |
一方で「それでも一般市民の感覚からすれば十分高い」という意見もあります。これは視点の問題で、国内の一般労働者の平均年収(約460万円前後)から見れば学長の年収は約5倍です。「安い・高い」の判断は何と比較するかによって大きく変わります。
また日本の国立大学法人は、税金で運営されている部分が大きいため、役員報酬を無制限に引き上げることへの世論の目は厳しいという側面もあります。「国費を使いながら学長だけ高報酬」という批判を避けるために、ある程度の上限が暗黙の了解として存在するという見方もあります。民間企業の社長とは根本的に異なる立場であるため、単純な年収比較には限界があることも覚えておきましょう。
大学学長になるためのキャリアと待遇の実態
「大学学長になるにはどうすればいいの?」という疑問を持つ方もいるでしょう。一般的に、大学学長になるためには研究者としての長いキャリアと、大学内での実績・信頼が必要です。
国立大学の場合、教授→学部長→副学長→学長というキャリアパスが一般的です。また学長選考会議(または学長選挙)を経て選出されることが多く、単純に「一番優秀な研究者がなれる」わけではなく、学内の人間関係や政治的な要素も絡んできます。
📈 一般的な大学学長へのキャリアパス(目安)
| ステップ | 一般的な年齢 | 主な条件 |
|---|---|---|
| 博士号取得 | 25〜30歳 | 学術的資質の証明 |
| 助教・講師 | 30〜35歳 | 研究業績の積み上げ |
| 准教授 | 35〜45歳 | 研究・教育の実績 |
| 教授 | 40〜50歳 | 学術的権威の確立 |
| 学部長・副学長 | 50〜60歳 | 管理職・学内行政の経験 |
| 学長 | 55〜65歳以上 | 選考会議での選出 |
学長の任期は通常2〜4年で、再任も可能です。学長の職務には教育・研究の推進だけでなく、大学の経営・財務管理、対外的な渉外活動、学内の人事決定なども含まれます。年収2,000万円超はその責任の重さへの対価とも言えるでしょう。
また学長になると、給料のほかにも公用車の利用や学長室の使用など、金銭以外の様々な待遇が伴うことがあります。一方で学長就任中は自分の研究活動に使える時間が大幅に減るため、研究者としてのキャリアへの影響を懸念する声も少なくありません。「研究者としての後半のピーク期を経営業務に費やすことになる」という葛藤を持つ学長候補者も実際に存在するようです。
年収ランキング上位の大学はどこ?大学職員の年収比較
「大学職員の年収ランキング」で検索する方も多いと思います。大学職員の年収は大学の種別・規模・立地によって大きく異なりますが、一般的に国立大学法人と大手私立大学は高い傾向があります。
公的に確認できる情報では、東京大学の職員平均年収が国立大学の中で最も高い水準にあることが多く、次いで東京工業大学、京都大学などが続くと言われています。私立大学では早稲田・慶應・上智などの上位校が高い年収水準を持つと言われていますが、前述の通り開示情報が少ないため比較が難しい状況です。
📊 大学職員(事務系含む)の平均年収イメージ(傾向)
| 大学区分 | 職員平均年収の傾向 | 特徴 |
|---|---|---|
| 旧帝大(東大・京大等) | 650万〜750万円程度 | 安定性高い・福利充実 |
| その他主要国立大 | 550万〜650万円程度 | 地域によって差あり |
| 大手私立大 | 600万〜900万円程度 | 大学によってばらつき大 |
| 地方私立大 | 350万〜550万円程度 | 規模・財政状況に依存 |
| 公立大学 | 500万〜650万円程度 | 自治体の給与水準に準じる |
職員の年収は学長とは直接比較できませんが、「同じ大学」という括りで見ると、学長は一般職員の3〜4倍程度の年収を得ていると考えられます。これは民間の大企業でも、一般社員と社長の年収差が数倍から数十倍になるのと同じ構図です。
なお、大学職員(特に国立大学法人)は雇用の安定性が高く、福利厚生も充実していることから、就職先として人気が高まっています。年収水準だけでなくワークライフバランスや安定性を重視する方には魅力的な就職先と言えるでしょう。近年は国立大学法人の採用倍率が上昇しており、人気の高さがうかがえます。
総括:大学学長の年収のまとめ
最後に記事のポイントをまとめます。
- 国立大学の学長年収は約2,000万〜2,400万円台が相場である
- 東京大学総長の年収は令和3年度データで約2,396万円と報告されている
- 国立大学の役員報酬は公開義務があり、文部科学省の年次報告等で誰でも確認できる
- 私立大学の学長年収は非公開が多く、有名私立では国立大学以上の可能性もある
- 公立大学法人大阪の規程では学長年収が年額2,000万円と明記されている
- アメリカの大学学長は1億円超の報酬が珍しくなく、日本との差は非常に大きい
- 「両学長」はYouTuberであり、大学の学長職とは全く無関係の存在である
- 国立大学の教授平均年収(東大で約1,193万円)に対し、学長はおよそ2倍の年収を得ている
- 副学長の年収は学長の7〜9割程度で、約2,000万円弱が目安とされる
- 大学学長の年収が「安い」とされる背景には、米国や民間企業との比較、優秀な人材確保の問題がある
- 学長になるには教授→学部長→副学長という長いキャリアと学内での信頼が必要である
- 大学職員の年収は大学の種別・規模で大きく異なり、旧帝大では650万〜750万円程度が目安である
- 大学学長の年収は「安い」か「高い」かは何と比べるかによって全く評価が変わる
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/kokuritu/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2017/02/24/1382608_001.pdf
- https://www.ynu.ac.jp/about/information/salary/pdf/yakusyoku_kyuuyoR3.pdf
- https://www.kumamoto-u.ac.jp/daigakujouhou/jouhoukoukai/yakushoku/yakushoku_file/29yakusyokukyuyo.pdf
- https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/eye/202208/576235.html
- https://www.hiroshima-u.ac.jp/about/public_info/public_info1/salary
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1144825891
- https://forbesjapan.com/articles/detail/25848
- https://www.hit-u.ac.jp/guide/information/pdf/salaryH25.pdf
- https://www1.g-reiki.net/upc-osaka/reiki_honbun/u325RG00200447.html
- https://www.miyazaki-u.ac.jp/administration/r01.pdf
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