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遊漁船船長の年収はいくら?立場別の給料相場と開業のリアル事情を徹底解説

2026-06-03

「釣りが好きだから遊漁船の船長になりたい」と夢を描く人は少なくありません。でも実際にどのくらい稼げるのか、生活していけるのか、気になるところですよね。調べてみると、遊漁船船長の年収は立場によって250万円から1,000万円超まで大きな差があることがわかりました。見習い時代、雇われ船長、そして独立オーナーでは、まったく別世界の収入構造になっています。

この記事では、遊漁船船長の年収の実態を立場別に詳しく解説します。リアルな日当・月給の数字から、開業にかかるお金、経費を引いた後の手取りのリアル、さらに天候リスクや失敗しないための経営術まで、ひとつひとつ丁寧にまとめました。「好きなことを仕事にしたい」という気持ちと、「ちゃんと食べていけるのか」という不安、どちらにもしっかり答えられる内容になっています。

この記事のポイント
✅ 遊漁船船長の年収は立場によって250万~1,000万円超まで幅がある
✅ 雇われ船長の目安は年収400万~600万円、日当1万6,000円~2万5,000円程度
✅ オーナー船長は高収入も狙えるが、開業資金500万~1,500万円+天候リスクあり
✅ SNS集客・リピーター戦略・副収入の組み合わせが収入安定のカギ

遊漁船船長の年収と立場別の収入相場

  1. 遊漁船の年収はどのくらいですか?まず立場で全然違う
  2. 見習い・中乗り時代の年収は250万~350万円が相場
  3. 雇われ船長の年収は400万~600万円が目安
  4. オーナー船長は年収1,000万円超も狙えるが赤字リスクもある
  5. 遊漁船の乗船料と1日の売上シミュレーション
  6. 雇われ船長の日当・月給の具体的な数字

遊漁船の年収はどのくらいですか?まず立場で全然違う

「遊漁船船長の年収はどのくらいか」という疑問に対する答えは、一概には言えないというのが正直なところです。なぜなら、遊漁船船長には「見習い・中乗り」「雇われ船長」「オーナー船長」という3つの立場があり、それぞれで収入の構造がまったく異なるからです。

まず全体像をつかんでもらうために、立場別の年収レンジを一覧で確認しましょう。

🗂️ 立場別の年収早見表

立場 年収の目安 特徴
見習い・中乗り 250万~350万円 修業期間。技術習得が最優先
雇われ船長 400万~600万円 安定しているが大きな飛躍は難しい
オーナー船長(標準) 400万~700万円 経費次第で大きく変わる
オーナー船長(人気・カリスマ) 1,000万円超も可能 SNS・リピーターで満席継続が条件

この表を見ると、立場によって年収が倍以上変わることがわかります。さらに同じオーナー船長でも、集客力や経営戦略の差によって収入の差は歴然です。「好きな釣りで稼ぐ」という夢は描けますが、その実態はかなりシビアな世界と言えます。

特に注目してほしいのが、オーナー船長の「赤字リスク」です。天候が悪化すれば出船できず、客が集まらなければ売上ゼロ。一方で船のローンや保険料、係留費などの固定費は止まりません。夢があるぶん、現実の厳しさも理解しておく必要があります。

また、遊漁船業界全体として、漁師の約4割が兼業をしているというデータもあります。伊勢エビをはじめ水産資源の減少が続く中、「漁業だけでは生活が厳しい」という背景から遊漁船に転換する漁師も増えており、競争も年々激しくなっています。

「年収1,000万円超は昔の話…漁師の約4割が兼業。三重の海で増える釣り船『遊漁船』、伊勢エビ激減で『漁業だけでは生活厳しい』」 出典:https://newsdig.tbs.co.jp/articles/cbc/2581247?page=7


見習い・中乗り時代の年収は250万~350万円が相場

遊漁船の船長を目指す場合、最初から一人で船を任されることはほぼありません。まずはベテラン船長のもとで「中乗り(なかのり)」として働くのが一般的なキャリアスタートです。

中乗りの仕事は、お客さんのサポート役です。仕掛けの準備を手伝ったり、絡まった糸を解いたり、釣れた魚をタモですくったりと、接客サポートが中心になります。「船の動かし方」「魚の習性」「安全管理」などを間近で学びながら、将来の船長に必要なスキルを積む修業期間と考えるとわかりやすいでしょう。

💰 見習い・中乗り時代の給与イメージ

給与形態 金額の目安
日当制 8,000円~12,000円程度
年収換算 250万円~350万円程度
雇用形態 日当制・月給制など様々

この時期は収入よりも「学ぶこと」が最優先です。特に、遊漁船業務主任者の資格取得には1年以上の実務経験が必要なため、この中乗り期間がその実務経験にあたります。焦らずじっくりと技術を積み上げることが、のちの収入アップへの近道になります。

この時期の生活費については慎重に考える必要があります。年収250万~350万円という水準は、都市部での一人暮らしを想定すると、余裕のある生活とは言いがたい水準です。副業や実家暮らしと組み合わせながら乗り越える人も少なくないようです。

また、中乗り時代はただ技術を学ぶだけでなく、「どんな接客が客に刺さるか」「天気の読み方のコツ」「人気の釣り場の探し方」など、将来オーナーになったときに直結するノウハウを盗む絶好の機会でもあります。修業期間をどれだけ有意義に使えるかが、将来の年収を大きく左右すると言っても過言ではありません。


雇われ船長の年収は400万~600万円が目安

中乗りとして経験を積み、遊漁船業務主任者の資格を取得すると、いよいよ「雇われ船長」として一隻の船を任されるステップに進みます。船宿(ふなやど)やオーナーに雇われる立場で、リスクを負わずに船長業務ができるのが最大のメリットです。

雇われ船長の年収目安は400万~600万円程度が一般的な相場です。給与形態は「固定給+歩合制」が多く、その日の乗船客数に応じて収入が変わります。

📊 雇われ船長の給与形態パターン

給与形態 内容 安定性
固定給のみ 毎月一定額が保証される 高い
歩合制のみ 乗船客数に応じた報酬 低い(変動大)
固定給+歩合 安定と成果報酬のミックス 中程度

実際の求人事例として、大阪の遊漁船「釣人家」では以下の月給が公開されています。

「【船長】180,000円~420,000円(経験・年齢等によって決定)、【船長アシスタント】160,000円~280,000円(経験・年齢等によって決定)」 出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13233438438

月給18万円~42万円というレンジは非常に幅広く、経験や実績によって大きく変わることがわかります。年収ベースで考えると、月給30万円なら360万円、月給42万円なら504万円程度(賞与別)になります。

雇われ船長の立場のメリットは、船のローンや保険料などの固定費を自分で負担しなくていい点です。天候不順で出船できない日も、固定給があれば最低限の収入は守られます。ただし、オーナーと比べると「大きく稼ぐ」チャンスは少なく、年収の天井が見えやすいという面もあります。転勤もなく、好きな地域の海で働き続けられるというのは、雇われ船長ならではの安定したライフスタイルです。


オーナー船長は年収1,000万円超も狙えるが赤字リスクもある

遊漁船の船長としての「最終形」とも言えるのが、自分で船を持って独立するオーナー船長です。乗船料がすべて自分の収入になるため、うまく経営できれば年収1,000万円超も夢ではありません。しかし同時に、あらゆるリスクも自分で背負う必要があります。

まず収益の仕組みを理解しましょう。遊漁船の乗船料から経費を差し引いたすべてが自分の取り分になります。

🚢 オーナー船長の収益シミュレーション例

条件 金額
乗船料(1人あたり) 13,000円
定員(満席) 10人
1日の売上 130,000円
年間稼働日数(仮定) 200日
年間売上 2,600万円

一見すると非常に大きな数字に見えますが、ここから燃料代・維持修理費・保険料・係留費・エサ代・ローン返済などの経費を引かなければなりません。

💸 オーナー船長にかかる主な年間経費(目安)

経費の種類 目安金額
燃料代 200万~300万円
船の維持・修理費 100万~200万円
保険料・係留費 50万~100万円
エサ代・消耗品 30万~50万円
船のローン返済 60万~120万円

これらの経費を差し引いた後が実際の手取り収入になります。「SNSや口コミで人気が出て、連日満船になるようなカリスマ船長になれば、年収1,000万円を超えることも十分可能」とされていますが、それは集客力と経営戦略が揃って初めて実現できる水準です。

「しかし逆に、天候不順が続いたり、お客さんが集まらなければ、収入はゼロどころか『赤字』になるリスクも背負っています。まさに、自分の『腕』一本で稼ぎが決まる、シビアな世界です。」 出典:https://note.com/japanjobsall/n/n646ec83a9271


遊漁船の乗船料と1日の売上シミュレーション

遊漁船の収益の根幹となるのが「乗船料」です。相場はどのくらいで、1日でいくら稼げるのかをシミュレーションしてみましょう。

遊漁船の乗船料は、半日で1人1万円~1万5,000円程度が一般的な相場です。地域や釣りの種類(沖合の大物釣りか近場のアジ釣りかなど)によって差があります。また、1日2便を回せる船かどうかでも売上は大きく変わります。

🎣 乗船料パターン別の1日売上シミュレーション

乗船料 乗船人数 便数 1日売上
10,000円 8人 1便 80,000円
13,000円 10人 1便 130,000円
15,000円 10人 1便 150,000円
10,000円 8人 2便 160,000円
13,000円 10人 2便 260,000円

定員10名で満席、乗船料1万3,000円なら1日13万円の売上。これが年間200日稼働すれば売上は2,600万円になります。ただし、天気で出せない日、客が少ない日、メンテナンスで休む日なども考慮すると、実際の稼働日数はこれより少なくなるのが普通です。

📅 月別の稼働日数イメージ(例)

季節 稼働状況 主な理由
春(3月~5月) 比較的安定 釣りシーズン始まり、需要増
夏(6月~8月) 台風・猛暑で変動あり 台風シーズン入り
秋(9月~11月) 繁忙期。稼ぎ時 釣果が安定、釣り人が増える
冬(12月~2月) 荒天多く厳しい 時化が続きやすい

年間を通じて安定した稼働日数を確保するには、釣りの種類や狙いの魚種を季節に合わせて変えながら、多様な客層を取り込む工夫が大切です。


雇われ船長の日当・月給の具体的な数字

「遊漁船の船長として雇われたとき、実際にいくらもらえるのか」という疑問に対して、Yahoo知恵袋の元雇われ船長の経験談などをもとに整理します。

Yahoo知恵袋では、元雇われ船長からのリアルな声が紹介されていました。

「出来高ですね。オーナーだろうが雇われだろーが客が乗ってナンボですね。自分は最低諭吉1人でした(日当最低1万円)。船のメンテナンス等を含めてでした。」 出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13233438438

また別の回答では時給換算での言及もあり、「時間給なら2,000円程度~2,500円、日当なら16,000円~25,000円程度」という具体的な数字も出ていました(船の大きさや乗船人数によって異なる)。

📋 雇われ船長の日当・月給まとめ

給与形態 金額の目安 備考
時給換算 2,000円~2,500円程度 一般的な感覚値
日当 16,000円~25,000円程度 船の規模・乗船人数による
月給(一般的) 18万円~42万円 経験・年齢で変動
年収換算 400万円~600万円 賞与含む概算

注意点として、遊漁船の雇われ船長は準備・後片付けを含めると実質的な拘束時間が非常に長いという特徴があります。早朝の準備から、終了後の船の片付け、翌日の段取りまで含めると、時給換算すると「割に合わない」と感じる人もいるようです。

また、天候や客の数によって出船が中止になることもあり、その場合も保証がないケースがあります。釣り好きであれば「仕事そのものが楽しい」という面でカバーできますが、純粋に時間対収入で考えると決して高くはないという現実もあります。


遊漁船船長の年収を上げるためのリアルな開業と経営術

  1. 遊漁船を開業するのに必要な資格と費用
  2. 開業資金の目安は500万~1,500万円
  3. 経費を差し引いた後のオーナー船長の手取り収入の現実
  4. SNS集客でリピーターをつかむ船長が年収を増やしている
  5. 遊漁船経営の天候リスクと収入の不安定さ
  6. 漁師との兼業が増えている理由と遊漁船のリアル
  7. 総括:遊漁船船長 年収のまとめ

遊漁船を開業するのに必要な資格と費用

遊漁船の船長として独立するには、いくつかの国家資格と行政への登録が必要です。「小型船舶操縦士免許があれば開業できる」と思っている人も多いですが、実際にはもう少し複雑な手続きが必要です。

遊漁船開業に必要な資格・許可の一覧

必要なもの 内容 取得の難易度
小型船舶操縦士免許(1級または2級) 船を操縦するための国家資格 普通(講習+試験)
遊漁船業務主任者 遊漁船を業として運営するための資格 やや高い(1年以上の実務経験必須)
遊漁船業の都道府県知事登録 都道府県への事業者登録 手続き問題(資格があれば申請可能)

この中で最大のハードルになるのが「遊漁船業務主任者」の実務経験要件です。講習を受けるだけでなく、1年以上の遊漁船での実務経験が必要なため、未経験からいきなり開業することはできません。中乗りや雇われ船長としてのキャリアを積む理由のひとつがここにあります。

📜 小型船舶操縦士免許の種類と違い

区分 操縦できる水域 遊漁船向きか
1級 制限なし(沖合の深海エリアも可) ◎ 沖合の本格釣りに対応
2級 海岸から5海里以内(約9km) △ 近海限定
特殊 水上バイク専用 × 遊漁船には不要

沖合での大物釣りを提供したい場合は、1級の取得が推奨されます。

資格取得にかかる費用の目安としては、小型船舶操縦士1級がスクール費用含めて約15万円前後、遊漁船業務主任者講習が数万円程度とされています。これらも開業コストの一部として計算に入れておきましょう。開業前に資格の種類と取得スケジュールを計画的に立てることが大切です。


開業資金の目安は500万~1,500万円

遊漁船を開業する際に最も大きな壁となるのが「初期費用」です。「趣味の延長で船を買って始めよう」という感覚でいると、現実の数字に驚くかもしれません。

開業資金の目安は500万円~1,500万円程度とされています。内訳を確認してみましょう。

🏦 遊漁船開業コストの内訳

費用項目 目安金額 補足
船体購入費 300万~1,000万円 中古か新造か、サイズで大きく差
艤装・設備費 100万円~ 魚群探知機・レーダー・ロッドホルダー等
係留費・保険料(初期) 50万円~ 乗客賠償責任保険は必須
運転資金 100万円~ 売上が安定するまでの生活費・燃料代
資格取得費 数十万円 スクール費・申請費など
合計 500万~1,500万円

特に中古船を選ぶか新造船を選ぶかで、初期費用が大きく変わります。最初は中古船から始めるのが一般的で、100万円台から手に入るものもあれば、大型の人気船種では500万円以上になるケースもあります。

自己資金だけで賄えない場合は、日本政策金融公庫などの創業融資を活用する方法もあります。漁業・水産業向けの補助金や融資制度もあるため、事前にリサーチしておくことをおすすめします。

また、開業後も維持費が毎年かかり続ける点を忘れてはいけません。船は陸上の乗り物と比べて維持コストが高く、塩水による腐食、エンジンのオーバーホール、定期的な点検・整備など、年間でかなりのコストが必要です。開業前に「毎年の固定費をいくら用意できるか」という視点での資金計画が非常に重要です。


経費を差し引いた後のオーナー船長の手取り収入の現実

「年間売上2,600万円!」という数字だけ見ると夢のような話に聞こえますが、そこから経費を引いた後の「実際の手取り」は別の話です。遊漁船経営の現実をしっかり把握しておきましょう。

🔍 年間売上と手取りのイメージ計算(例)

項目 金額(例)
年間売上(乗船料) 2,600万円
燃料代(年間) △300万円
船の維持・修理費(年間) △200万円
保険料・係留費(年間) △100万円
エサ代・消耗品(年間) △50万円
船のローン返済(年間) △120万円
税引前の利益(概算) 約1,830万円

これはあくまで「満席で年間200日稼働できた場合」の理想的な例です。実際には、天候不順で出せない日、客が少ない日、船のトラブルによる休業日なども含まれます。稼働率が半分程度になれば、手取りも大幅に下がります。

実際のオーナー船長の収入感覚として、Yahoo知恵袋にはこんな声もありました。

「オーナーなら、経費を引いた金額が全てです。…天候や客の数で休みになっても、何も保証とかないよ。」 出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13233438438

つまり、雇われ船長と違って固定給という安全網がないオーナー船長は、「いい時はとことん稼げるが、悪い時は収入ゼロ」という構造になっています。

📊 雇われ船長 vs オーナー船長の比較マトリクス

項目 雇われ船長 オーナー船長
年収の上限 約600万円程度が上限 理論上は無制限
年収の下限 固定給で最低ライン確保 赤字リスクあり
リスク 低い 高い
自由度 低い(オーナーの方針に従う) 高い(自分でルール設定)
初期費用 ほぼ不要 500万~1,500万円

経営の安定には、天候リスクへの備えと、リピーター獲得による安定した予約ベースの構築が欠かせません。


SNS集客でリピーターをつかむ船長が年収を増やしている

遊漁船の集客は昔と大きく変わりました。かつては釣具屋にチラシを置くのが主な宣伝方法でしたが、今はInstagramやYouTubeが最強の集客ツールになっています。SNSを上手に活用している船長が年収を伸ばしている一方で、まったく使っていない船長は集客に苦労しているというのが、遊漁船業界の現在のリアルです。

📱 SNS活用による集客効果の整理

SNS・媒体 活用方法 期待できる効果
Instagram 釣果写真・船上の雰囲気 視覚的な魅力訴求・全国からの集客
YouTube 釣り動画・出船の様子 ファン化・リピーター育成
X(旧Twitter) 当日の釣果速報 リアルタイム情報提供
Google マイビジネス 地元検索対策 地域顧客の獲得
ブログ・note 釣り情報の発信 SEO流入・長期的なファン獲得

SNSで釣果情報を発信するだけでなく、「船長の人柄」「船上の楽しそうな空気感」を伝えることで、「この船長に会いたい」というファンをつくることが収入安定の鍵になります。釣果が渋い日でも、ファンはその船長と海に出ることを楽しんでくれるため、集客への影響が小さくなるのです。

リピーター獲得のための接客ポイント(船長視点)

  • 糸が絡まった時の的確で素早い対応
  • 初心者への丁寧な説明と声かけ
  • 潮のぼり・ポイント変更のスピード感ある判断
  • 短く、空気を悪くさせない指示の出し方
  • 釣れてもれなくても「また来たい」と思わせる雰囲気作り

「よくHPなどに『遊漁船を成功させるには!』みたいなのが多くありますが、実際必死になってやってみない事には絶対にわからない事が圧倒的に多くありました。」 出典:https://ameblo.jp/takamimaru/entry-12703375752.html

このリアルな声からもわかるように、成功する船長になるためには理論だけでなく、実際に経験を積みながら改善し続ける姿勢が大切です。SNSで人気が出ると一気に予約が埋まるようになりますが、その人気を長続きさせるには一人ひとりのお客さんを大切にする接客の積み重ねが不可欠です。


遊漁船経営の天候リスクと収入の不安定さ

遊漁船の経営において避けられない最大のリスクが「天候」です。時化(しけ)の日は出船できず、収入はゼロ。しかし船のローン、係留費、保険料といった固定費は待ってくれません。

🌊 天候リスクが経営に与える影響

リスク要因 具体的な影響
台風・強風(時化) 出船不可→売上ゼロ
急な天候変化 途中帰港→クレームリスクも
長雨・荒天の連続 稼働日数が大幅に減少
季節オフ 釣れない季節は客足が遠のく
ドタキャン 当日の収入見込みが崩れる

特に夏から秋にかけての台風シーズンや冬の荒天期間は、連続して出船できない日が続くことがあります。1ヶ月のうち半分も出せない状況が続けば、経営は一気に苦しくなります。

天候リスクへの主な対策

  • キャンセル規定を明確にする:悪天候での直前キャンセルのルールを事前に共有し、損失を最小化する
  • 事前決済システムの導入:予約段階で料金を受け取り、ドタキャンによる損失を防ぐ
  • 副収入の確保:釣り教室の開催・グッズ販売・船のメンテナンス受託など別の収益源を用意する
  • 漁業との兼業:出船できない日も別の収入源を確保する

さらに、安全管理の観点からも重要な指摘があります。

「遊漁船は大半が1人の船長でやっているので、なかなか目が配りにくい。お客さんの命を守らないといけないので、安全対策をやっていただきたい」 (中部小型船安全協会 名和寿さんのコメント) 出典:https://newsdig.tbs.co.jp/articles/cbc/2581247?page=7

お客さんの命を預かる立場として、天候の急変を読む能力と、時には「釣れている途中でも帰港する」という非情な決断力が求められます。安全面での責任は、年収以上に重い課題と言えます。


漁師との兼業が増えている理由と遊漁船のリアル

近年、全国的に「漁業+遊漁船」という兼業スタイルが増えています。その背景には、水産資源の減少と漁業収入の低下があります。

特に三重県では、伊勢エビをはじめとした水産資源の激減により、漁師の約4割が何らかの形で兼業をしているというデータが2026年4月のCBC newsの取材で報告されています。「漁業だけでは生活が厳しい」という声を受けて、遊漁船業に転換・兼業する漁師が増えているのです。

🐟 漁業から遊漁船への転換が増える背景

背景 詳細
水産資源の減少 伊勢エビ・各種魚類が激減
漁業収入の低下 「年収1,000万円超は昔の話」
遊漁船の需要増加 アウトドアブームで釣り人口が増加
SNSの普及 集客コストが下がり参入しやすく
競合の増加 各地で遊漁船が増えて競争激化

ただし、遊漁船が増えることで競争も激しくなっています。人気が高く常連客を持つ船長が生き残り、集客力のない船長は経営に苦労するという二極化が起きつつあります。

遊漁船経営の現実として、脱サラして船長になった方の実体験からこんな声もあります。

「33歳の自分でもこれだけ疲れるのに、人気船の50も60歳もなる船長の体力はすごいなと思います。…疲労や睡眠不足による抵抗力の低下は、雑菌が多い海の仕事には相性が悪そうです。」 出典:https://ameblo.jp/takamimaru/entry-12703375752.html

年収だけでなく、体力的な消耗も遊漁船船長という仕事の現実のひとつです。夜明け前の準備から始まり、日没以降まで続く長丁場の仕事は、体への負担が非常に大きい。「好き」という気持ちがなければ続けられない仕事と言えるかもしれません。


総括:遊漁船船長 年収のまとめ

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. 遊漁船船長の年収は立場によって大きく異なり、見習い・中乗り時代は250万~350万円、雇われ船長は400万~600万円が相場である
  2. オーナー船長はSNSで人気が出れば年収1,000万円超も可能だが、収入ゼロ・赤字リスクも同時に背負う構造である
  3. 雇われ船長の日当は16,000円~25,000円程度、時給換算では2,000円~2,500円程度が目安とされている
  4. 遊漁船の乗船料は半日で1人1万円~1万5,000円程度が相場で、満席10人なら1日10万円以上の売上になる
  5. オーナーとして独立するには500万~1,500万円の開業資金が必要で、中古船から始めるのが一般的である
  6. 遊漁船業務主任者の資格取得には1年以上の実務経験が必須で、中乗りからキャリアを積むのが正攻法である
  7. 天候リスクは遊漁船経営の最大の課題であり、固定費と収入ゼロの日が重なると経営が圧迫される
  8. SNSを活用したファン化戦略がリピーター獲得と年収アップに直結している
  9. 全国的に漁師の兼業化が進んでおり、遊漁船の競争は年々激しくなっている
  10. 成功する船長は「釣らせる技術」だけでなく接客・安全管理・経営センスを総合的に持っている
  11. 開業後も釣り教室・グッズ販売などの副収入を持つことで収入の安定性が増す
  12. 「好きなことを仕事に」という夢と「経営リスク・体力的な過酷さ」という現実の両方を理解した上で目指すことが大切である

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  • https://biz.moneyforward.com/establish/basic/79674/
  • https://ameblo.jp/takamimaru/entry-12703375752.html
  • https://jp.indeed.com/q-%E8%88%B9%E9%95%B7-%E9%81%8A%E6%BC%81%E8%88%B9-%E6%B1%82%E4%BA%BA.html
  • https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13233438438?__ysp=6YGK5ryB6Ii56Ii56ZW3IOW5tOWPjg%3D%3D
  • https://note.com/japanjobsall/n/n646ec83a9271
  • https://l-c-style.co.jp/startup-academy/column/fishing-business/
  • https://jp.indeed.com/q-%E9%87%A3%E3%82%8A%E8%88%B9%E8%88%B9%E9%95%B7-%E6%B1%82%E4%BA%BA.html
  • https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/%E8%88%B9%E9%95%B7%E3%81%AE%E4%BB%95%E4%BA%8B
  • https://newsdig.tbs.co.jp/articles/cbc/2581247?page=7
  • https://www.youtube.com/watch?v=n4rwlfcPqHw

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