ユタカフーズの年収・給料と働き方のリアル
「ユタカフーズって何の会社?」と聞かれて、すぐ思い浮かべられる人は多くないかもしれません。でも、スーパーで見かける「うなぎのたれ」や「白だし」、コンビニのチルド麺の裏側で、しっかり日本の食卓を支えている会社です。ここではまず、会社の規模感と年収・働き方をざっくり押さえていきます。
ユタカフーズはどんな会社?うなぎのたれと東洋水産グループの顔
ユタカフーズは愛知県に本社を置く、食品メーカーです。主力は4つの事業の柱で、液体(うなぎのたれ・つゆ・白だし・味だし)、粉体(粉末スープや顆粒だし)、チルド食品、そして即席麺を作っています。
特に「うなぎのたれ」は業界トップクラスの生産量で、国内外のうなぎ生産者向けに、味や粘度・色合いをカスタマイズして納めている、いわば「うなぎのたれの黒子」のような存在です。
立ち位置として大事なのは、ユタカフーズが東洋水産グループの一員という点です。「マルちゃん」ブランドで知られる東洋水産株式会社の子会社で、即席麺やチルド食品は親会社からの受託製造が中心。売上の6割超が東洋水産向けで、グループの中部地区の生産拠点として重要な役割を担っています。
ユタカフーズの規模感|売上約145億円・従業員約278人で見えるサイズ
売上は約145億円、従業員は約278人です。数字だけ見ると地味に感じるかもしれませんが、ひとり当たりの売上は約5,200万円。社員1人が、毎年高級車1台分を軽く超える商品を世の中に送り出している計算になります。
イメージとしては、人口5万人クラスの地方都市にある中規模の食品工場、というスケール感です。ユタカフーズは大企業のような巨大組織ではなく、社員の顔が見える距離感で仕事ができる規模と言えます。
ユタカフーズの年収はいくら?約593万円の実感を家計で読む
ユタカフーズの平均年収は約593万円、平均年齢は39.1歳です。日本の上場企業全体の平均(600万円台)にはほんの少し届きませんが、食料品業界のなかでは中堅クラスの水準です。
月の手取りでざっくり30万円台後半、ボーナスを含めて家計でいうと、地方であれば住宅ローンを組んでも比較的余裕のある生活が描けるレベルです。
ちょっとした補足:年代別・職種別の年収は公表されていません。ボーナスや初任給の具体的な金額も、会社が公表している情報では確認できません。気になる人は採用説明会や求人票で直接チェックするのが確実です。
ユタカフーズの働き方|勤続16.5年・女性管理職11.8%が示すもの
平均勤続年数は16.5年と長め。平均年齢が39.1歳なので、20代前半に入社した人がそのまま40歳前後まで残っているケースが多いことになります。「とりあえず3年で辞めて転職」というよりは、「腰を据えて長く働く」社風と読み取れます。
女性管理職比率は11.8%。日本企業全体の平均が1割前後とされるなかで、食料品メーカーとしてはまずまずの水準です。役員でも女性が1名(比率14.3%)登用されており、女性が管理職や経営層へ上がる道がゼロではないことが見えてきます。
なお、残業時間・有給取得率・男性育休取得率といった「時間まわり」の数字は公表されていません。製造業らしくシフト勤務がある工場と、本社オフィスでは働き方も変わるはずなので、応募前に説明会で確認したいポイントです。
ユタカフーズの離職率は高い?低い?データから読む
ユタカフーズが具体的な離職率を公表しているわけではありません。ただ、平均勤続年数が16.5年に達している点から推測すると、離職率はかなり低めの会社と考えられます。
会社が自ら「人材確保が課題」と述べている点も見逃せません。製造現場では国内の生産年齢人口の減少を受けて、人材獲得競争が激しくなっています。裏返せば、いま在籍している社員を大事にして長く働いてもらおうという力学が働きやすい、ということでもあります。
ユタカフーズの年収を支える将来性と入社前の判断材料
ここからは「ユタカフーズが、これから先どうなりそうか」を見ていきます。会社が公表している情報をもとに、業績のトレンドと、入社する前に知っておきたいリスクを整理します。
ユタカフーズの業績は伸びてる?売上4.7%増・本業もうけ16%増の中身
直近1年の業績は、売上約145億円で前年比4.7%の増収、本業のもうけは約6.8億円で前年比16.2%の増益、最終的な利益は約5.5億円で前年比20.4%の増益という結果でした。物価高や原材料の値上がりで食品業界全体が苦しいなか、しっかり数字を伸ばしている点はポジティブです。
事業ごとの内訳を見ると、液体部門(うなぎのたれ・つゆ等)が売上9.5%増・本業もうけ146.9%増と、まさにけん引役。チルド食品と即席麺の受託も伸びています。一方、粉体部門は売上が伸びた半面、本業もうけは14.8%減と、原材料コスト上昇の影響を受けた形です。
ユタカフーズの今後は?鳥取工場集約と自社製品比率アップへ
ユタカフーズが中長期で力を入れると公表しているのが、自社製品の比率アップです。即席麺やチルド食品は親会社・東洋水産との受託が安定した経営基盤ですが、それに加えて、自社で企画から販売まで担う液体・粉体部門を「発展の戦略分野」と位置づけています。
そのカナメになるのが鳥取工場です。2019年に粉体の事業を集約し、製造と販売が一体となった体制で、顧客の要望にすばやく応える仕組みを作っています。「うなぎのたれ」では、海外のうなぎ生産者にも味や粘度を合わせて納めており、海外市場の伸びしろも見込める領域です。
ユタカフーズの入社前に知っておきたい3つの注意点
ユタカフーズ自身が、会社が公表している情報のなかで挙げているリスクを3つに整理してみます。
- ひとつ目は、東洋水産グループへの依存です。売上の6割超が東洋水産向けのため、親会社の販売戦略や生産拠点の見直しがあると、業績が大きく揺れる可能性があります。
- ふたつ目は、自然災害や天候の影響です。猛暑・冷夏で売上がぶれることがあり、本社工場(愛知)や鳥取工場で大規模な災害が起きれば、生産能力にダメージを受けます。
- みっつ目は、人材確保のむずかしさです。製造現場には味覚や嗅覚に裏付けされたベテランの腕が欠かせない一方、人口減少で人材獲得競争が激しくなっています。
これらは食品業界全体に共通するリスクと、ユタカフーズ特有のリスクが混ざっています。特に1つ目の親会社依存は、この会社ならではの構造的な特徴です。
ユタカフーズに向く人・向かない人|新卒と転職の視点
新卒で入る人にとっては、「派手さよりも安定」を重視するタイプに向きそうです。平均勤続16.5年という数字が示す通り、目まぐるしく変わる業界ではなく、確かな技術を地道に積み上げる仕事です。理系で食品工学や品質管理に興味があるなら、味覚・嗅覚に関わる仕事を一からじっくり覚えられる環境と言えます。
転職検討者にとっては、製造現場での品質管理や設備管理、研究開発の経験を持つ人がはまりやすそうです。逆に、短期間で年収を大きく上げたい、外資のようなスピード感で働きたい、という志向の人には、社風や昇給ペースが物足りなく感じる可能性があります。
総括:ユタカフーズの年収・働き方・将来性まとめ
ユタカフーズの年収は約593万円で、食料品業界のなかでは中堅クラス。平均勤続16.5年・女性役員1名という安定感のある社風で、本業のもうけが前年比16%増と業績も好調です。
一方で、売上の6割超を親会社・東洋水産に依存している構造リスクや、初任給・ボーナス・採用人数の情報が外に多く出ていない点は、応募前に確認しておきたいポイントです。気になった方は、会社の採用ページや転職エージェントで最新の募集情報をチェックしてみてください。



