カゴメの年収約904万円の中身|給料・勤続・働き方を読む
トマトジュースや野菜生活でおなじみのカゴメは、食卓に直結したブランドを多く抱える食品メーカーです。ここからは、カゴメで働くと年収や生活はどう変わるのか、数字をひとつずつほぐしていきます。
カゴメはどんな会社?トマトジュース・野菜生活100でおなじみの食品メーカー
カゴメ株式会社は1899年創業、127年の歴史を持つ食品メーカーです。代表的な商品は「カゴメトマトジュース」「野菜生活100」「カゴメトマトケチャップ」など、誰もがスーパーで一度は手に取ったことのあるブランドばかりです。
事業の柱は大きく分けて2つ。日本国内の家庭向け飲料・調味料事業と、海外向けのトマトペースト・トマト加工原料事業です。世界中のピザチェーンやレストランに業務用のトマト素材を卸している姿は、家庭でなじみの顔とはまた別の表情と言えます。
つまりカゴメは、トマトを軸に「畑から食卓まで」をつなぐ会社。野菜が苦手な子どもに「野菜生活なら飲める」と言わせる、あの絶妙な味づくりの裏には100年以上の積み重ねがあります。
カゴメの規模感|売上約2,943億円・従業員約3,253人の実感
カゴメの売上はグループ全体で約2,943億円。数字だけ見ると大きすぎてピンと来ないかもしれませんが、青森県の一般会計予算がおよそ7,000億円なので、その4割ほどに相当する規模感です。
従業員はグループ全体で約3,253人。地方の小さな町ひとつ分の人口が、まるごとひとつの会社で働いているイメージです。本社は名古屋市と東京都中央区、工場は那須・上野・小坂井など全国に点在し、海外にもアメリカ・ポルトガル・オーストラリアなどの拠点があります。
ちょっとした補足: 海外子会社を含めた人数なので、日本国内で勤務するカゴメ社員はもう少し絞られます。それでも食品メーカー単体としては中堅トップクラスの規模です。
カゴメの年収はいくら?平均約904万円の正体
カゴメの平均年収は約904万円。日本の上場企業の平均(およそ620万円)を300万円近く上回り、食料品業界のなかでもトップクラスに位置します。
家計のイメージで言うと、年収904万円なら月の手取りはおおよそ55万円前後。住宅ローンを組んでも余裕があり、子どもの教育費を見込んでもゆとりのある暮らしが描ける水準です。平均年齢42.4歳での数字なので、30代後半〜40代前半の中堅社員の実感に近いと考えられます。
ただし、これはあくまで全社員の平均値です。新卒入社直後の年収はもっと低く、管理職や役職者になると平均より大きく上振れます。「カゴメ 年収 30歳」「カゴメ 年収 課長」「カゴメ 年収 部長」といった年代別・役職別の細かな数字は、会社が公表している情報では確認できません。
カゴメの働き方|勤続18年・女性管理職12%の数字が示すもの
平均勤続年数は18.0年、平均年齢は42.4歳。大学を卒業して入社した人がそのまま40代まで在籍しているイメージで、人の入れ替わりが激しい会社ではありません。長く腰を据えて働く文化が根づいていることがうかがえます。
女性管理職比率は12.0%。食料品業界の平均はおおむね8〜10%台で、カゴメはそれより一段高い水準です。役員に占める女性の比率も22.2%と公表されており、上層部から女性登用が進んでいる点は注目に値します。
一方で、「カゴメ 残業時間」「カゴメ 平均 残業 時間」「カゴメ 福利厚生」「カゴメ 退職金」といった具体的な数字は、会社が公表している情報では確認できませんでした。男性の育休取得率も同様で、内定後の面談や口コミサイトでの確認が現実的です。
カゴメの働き方は「ホワイト」?データから見える社風
データだけで見ると、平均勤続18年・女性管理職12%・平均年収約904万円という3つの数字は、いずれも食品メーカーのなかでは恵まれた水準です。少なくとも「すぐ辞めたくなる職場」ではなさそうな雰囲気が漂います。
ただし、製造業ですので工場勤務や原料調達の現場では繁忙期と閑散期の波があり、配属によって働き方の体感はだいぶ変わります。トマトの収穫期にあたる夏場は、那須工場をはじめとした生産拠点が一年でもっとも忙しい時期にあたります。
ご注意ください: 「カゴメ ホワイト」と検索するとお菓子のソースやポケモンの地名が混ざってヒットすることがあります。働き方を調べたい人は「カゴメ 残業」「カゴメ 福利厚生」「カゴメ 評判」など別ワードで掘ると情報を絞り込みやすくなります。
カゴメの将来性と入社の判断材料|トマトと海外で広がる未来
ここからは、カゴメの将来性と入社判断に直結する数字を見ていきます。会社の体力、これから力を入れる領域、そして気になる注意点までを整理します。
カゴメの業績は伸びてる?売上・利益のトレンド
売上は約2,943億円、本業のもうけは約226億円、最終的なもうけは約148億円。売上のうちもうけになる割合は約7.7%で、食料品業界の平均(約5.5%)を上回るしっかりした収益力があります。会社の財務的な体力を示す指標も50.7%と、借金の少なさで言えば安定した水準です。
近年は2024年にアメリカのトマトペースト大手Ingomar Packing社をグループに迎え入れたことで、海外で稼ぐ比率が一気に伸びました。会社が公表している情報によれば、本業のもうけのうち海外事業が占める割合はすでに約41%。日本の食品会社のなかでも海外比率が高い部類に入ります。
ただ、株価は同社自身も「低迷している」と認める状況で、市場の評価はまだ追いついていません。持っている資産をどう活かしてもうけにつなげるか、その効率を上げることが次の3年計画「Kagome Group Plan 2028」の最大のテーマになっています。
カゴメの将来性|国際事業41%・トマトペーストで広がる世界戦略
カゴメが「これから稼ぐ柱」として位置づけているのが、海外でのトマト加工原料事業です。世界中のピザチェーン、ファストフード、レストランチェーンに、トマトペーストやダイストマトを供給する企業向け取引の世界。アメリカ西海岸のIngomar Packing社の合流は、その布石にあたります。
国内では「健康サービス事業」と呼ばれる、野菜摂取量を測定するベジチェックや、トマトの機能性に着目した健康関連事業を伸ばす方針です。新しい理念体系では「循環」をキーワードに、農と食をつなぐ事業モデルが軸に据えられました。
家計に例えれば、いままで国内事業という一本の柱で家を支えてきたところに、海外という太い梁をもう一本足した状態。地震に強い家を作り直しているような構造転換のさなかにある会社、と言えます。
カゴメに入る前に知っておきたい3つの注意点
カゴメの将来性は明るい一方で、入社前に押さえておきたいリスクが3つあります。
ひとつ目は、トマトペースト相場の影響を受けやすいこと。海外で稼ぐ比率が高まるほど、北米のトマト収穫量や為替の動きが業績に直結します。実際、直近もトマトペースト市況の低迷で海外子会社の利益が伸び悩んだことを、会社自身が認めています。
ふたつ目は、株価の評価が伸び悩んでいること。前の3年計画で掲げた目標を達成できず、市場からは厳しい目で見られています。財務責任者が自ら「市場の期待に十分応えられていない」と認める状況で、改革途上の会社であることは事実です。
みっつ目は、人材の課題。会社自身が「成長分野・新規事業・海外領域での人材不足」「デジタル・財務経理など専門人材の不足」を会社の重点課題として挙げています。裏を返せば、これらの領域で力を発揮できる人にはチャンスが大きい会社、ということでもあります。
カゴメに向く人・向かない人
新卒で入る人にとって、カゴメは「腰を据えて学ぶ場所」に近い会社です。平均勤続18年が示すとおり、一人の社員を長く育てる文化があり、若いうちから派手な抜擢を求める人にはやや物足りなく映るかもしれません。一方、食を通じて社会課題を解決したいという志を持つ人には、農業から商品開発まで幅広い経験を積めるフィールドが用意されています。
転職で入る人には、海外事業・デジタル・財務などの専門人材としての門戸が開きやすい時期と言えます。会社自身が「特定領域の人材不足」を課題に掲げており、即戦力の採用ニーズはむしろ高まっています。「カゴメ 中途採用 名古屋」「カゴメ 中途採用 事務」「カゴメ 中途採用 営業」など職種別の検索が多いのもうなずけます。中途採用の年収や難易度については、会社が公表している情報では確認できないため、転職エージェント経由での個別相談が現実的です。
向かないかもしれないのは、短期で大きな成果と昇給を求める人。年功と実力のバランスを取りながら、長く付き合うほど報われる設計の会社です。
総括:カゴメの年収・働き方・将来性まとめ
カゴメ 年収約904万円という数字の裏には、長く働き続ける文化、海外への構造転換、そして「品質第一」を貫く食品メーカーの矜持があります。新卒で入るなら「食を通じて社会を変えたい」志のある人に、転職で入るなら専門性を武器に海外事業や改革にかかわりたい人に、それぞれ向いた会社と言えるでしょう。
- 年収面: 平均約904万円、食料品業界のトップクラス
- 働き方: 勤続18年の安定感、女性管理職12%の改善傾向
- 将来性: 海外事業比率41%、トマト原料で世界戦略
- 注意点: トマト相場依存、株価評価の伸び悩み、専門人材の不足
具体的な選考難易度や残業実態は、就職四季報やOpenWork、転職エージェントの個別情報で補完するのがおすすめです。気になった人は、まず一歩、情報収集を始めてみてください。



