カゴメの年収・給料・職場環境|野菜飲料大手の実態
カゴメ株式会社の年収・規模・働き方を、公開データから読み解きます。企業の規模感から年収の実感、勤続年数や女性活躍の状況まで、一通り確認できます。
カゴメはどんな会社?創業127年のトマト専業から食のグローバル企業へ
カゴメと聞けば、まず浮かぶのはトマトジュースやケチャップではないでしょうか。
1899年、愛知県で設立されたカゴメ株式会社は、トマトの栽培・加工を起点に事業を広げてきました。今では「野菜生活100」「つぶより野菜」「濃厚リコピン」といった野菜・果実系飲料ブランドを展開し、国内のスーパーやコンビニには欠かせない存在です。
さらに、国内の調味料・飲料にとどまらず、イタリア・アメリカでもトマト加工品を生産・販売しています。グループ全体の利益のうち、海外事業が約41%を占めるまでに成長しました。
農家が手間ひまかけて育てたトマトが、日本の食卓を経由して世界の料理へとつながっていく。そんなスケール感のある会社です。
カゴメの規模感|売上約2,943億円・従業員約3,253人の実感
カゴメの年間売上は約2,943億円です。
1日あたりに換算すると、約8億円の商品が世界中に届けられている計算になります。毎日毎日、8億円分のトマトジュースやケチャップが消費されているとイメージすると、その規模感が少し掴みやすくなります。
国内で働く従業員は約3,253人。中規模の地方都市の市役所職員ほどの人数で、約3,000億円近い売上を動かしている計算です。
本業のもうけは約226億円で、売上のうちもうけになる割合は約7.7%です。食料品業界の平均(約5.46%)を上回っており、収益性は業界内でも比較的高い水準にあります。
カゴメの年収は本当に高い?約904万円の手取りイメージ
カゴメの平均年収は約904万円です。
日本の上場企業の平均が600万円台ですので、その差は約300万円。月の額面にすると約75万円、手取りはおおよそ55〜58万円前後のイメージです。家計でいえば、住宅ローンを組みながらも毎月の生活に余裕がもてる水準といえます。
平均年齢42.4歳・平均勤続年数18.0年という数字から、長く勤めるほど年収が積み上がる構造が想像できます。30歳・35歳・課長・部長といった年代・役職別の年収は、会社が公表している情報では確認できません。
ご注意ください:ボーナスの金額・支給月数も公表されていません。具体的な処遇は選考プロセスや採用説明会の場で確認することをおすすめします。
カゴメの働き方|勤続18年・女性管理職12%のデータから読む
カゴメの平均勤続年数は18.0年です。
20代で入社して38歳前後まで在籍し続けるイメージです。「入社したら腰を据えて長く働く」という文化が、この数字から透けて見えます。
女性管理職比率は12.0%。カゴメ自身が「ダイバーシティに関する目標未達」を重点課題として公表しており、現在進行形で改善に取り組んでいる段階です。
男性の育児休業取得率・残業時間・有給休暇の取得率は、いずれも会社が公表している情報では確認できません。働き方の実態は部署や職種によって異なるため、採用選考の場で直接確認するのが確実です。
カゴメはホワイト企業なの?それともきつい職場?
「カゴメ ホワイト企業」「カゴメ やばい」など、働き方への関心は高いようです。
会社が公表している情報からの手がかりとして、平均勤続年数18.0年があります。「辞める人が少ない」傾向を示す指標のひとつで、一般的に勤続年数が長い職場は働きやすさや待遇の水準が確保されている可能性が高いと見られます。
一方、カゴメ自身が「人材不足」や「女性管理職目標の未達」を課題として明記していることは、組織的な問題がゼロではないことを正直に示しています。部署・職種・時期によって経験は大きく異なるため、匿名の口コミを一般化するのは慎重であるべきです。
データから見える限りでは「辞めにくい・長続きしやすい」傾向は読み取れますが、実際の職場環境は説明会や面接で確かめるのが最も確実です。
カゴメの年収は安定するか?将来性・業績・入社前チェック
「野菜生活100」やケチャップで知名度の高いカゴメですが、業績トレンドや今後の方向性はどうでしょうか。入社・転職を判断する材料として、財務面と将来性をデータからチェックします。
カゴメの業績は伸びている?落ちている?直近の動向
カゴメの売上は約2,943億円、本業のもうけは約226億円です。
会社自身が「前の中期計画では掲げた目標を達成できなかった」と公表しています。海外のトマト加工事業で市況(原料の価格変動)が想定より低迷し、利益が伸び悩んだことが主な要因です。
ただし、グループ全体の利益のうち国際事業の割合は約41%に達しており、「国内のケチャップ・ジュース会社」から「グローバルな農業・食品企業」へのシフトは着実に進んでいます。海外では良いときも悪いときもある、波のある成長段階にあるといえます。2028年に向けた新たな計画がスタートしており、今後の実行力が問われます。
カゴメはこれから何に力を入れる?農業・国際展開・新ブランドの方向性
カゴメが今後強化しようとしている方向性は大きく2つです。
ひとつ目は、国際事業のさらなる拡大です。イタリア・アメリカの子会社を通じたトマト加工品のグローバル展開を続け、2024年にはアメリカのIngomar Packing Company社をグループ傘下に取り込みました。長年日本の食卓で培ったブランドの信頼と農業技術を、海外の農場へと輸出するようなイメージです。
ふたつ目は、農業と食の「循環」を軸にした価値創造です。「農から食にわたる技術革新をリードし、自然の可能性を共に拓く会社へ」という2035年の長期ビジョンを掲げており、農業生産から食品加工・販売までの一貫した価値づくりを目指しています。野菜飲料だけでなく、植物由来食品や健康ブランドへの展開も視野に入っています。
会社の財務的な体力は50.7%で、食料品業界として安定した水準です。
カゴメ入社前に知っておきたい3つのリスク
カゴメが会社のリスクとして公表している内容から、就職・転職に関連する3点を整理します。
ひとつ目は、海外事業の市況リスクです。グループ利益の約41%を占める国際事業は、トマトペーストなど農産物の世界的な価格変動に左右されます。為替の影響も受けるため、国内だけの食品会社よりも業績のぶれ幅が大きい構造です。
ふたつ目は、人材不足の課題です。会社は「成長分野や海外事業での人材不足」「デジタル化分野の専門人材の不足」を公式な課題として明記しています。即戦力を求められる場面も多く、挑戦を歓迎できる人には成長機会が広がる一方で、入社後にキャッチアップが求められることもあります。
みっつ目は、ダイバーシティ目標の未達です。女性管理職比率12.0%について、カゴメ自身が「目標に達していない」と認めています。組織文化の変化は進行中ですが、評価制度や環境整備に課題が残っており、改善の途中にある状況です。
カゴメに向く人・向かない人はどんなタイプ?
カゴメへの就職・転職を考える際、データと公表内容からヒントを整理します。
向くと思われる人のイメージ
- 食・農業・健康に関わる仕事に意味を見出せる人
- 長期間、同じ会社でキャリアを積んでいきたい人(勤続18年という実績がある)
- 海外事業や多国籍な環境に興味がある人
- 老舗ブランドを土台に新しい市場を開拓していく仕事にやりがいを感じる人
慎重に考えたい人のイメージ
- 短期間でポジションや年収を大きく引き上げたい人
- 職種別・年代別の年収など、処遇の透明性を重視する人
- 女性管理職の比率や育休のデータを重視する人(公表データが限られています)
向く・向かないは個人によって異なります。「長期間の安定感」と「グローバル展開のダイナミズム」の両方に魅力を感じるなら、カゴメは有力な選択肢です。
総括:カゴメの年収・将来性・働き方から見えること
カゴメ 年収の水準は約904万円で、長く勤めるほど積み上がる構造が推測できます。
会社の財務的な体力は50.7%と安定しており、創業127年のブランド力も強みです。国際事業が利益の約41%を占める一方で、海外農産物の市況リスクも抱えています。前の中期計画では目標未達だったことを会社自身が認めており、2028年に向けた新計画の実行力が問われます。
転職・就活の判断材料として、この記事で整理した数字と公表リスクを参考にしながら、採用選考の場でより詳細な処遇条件や職場環境を確認することをおすすめします。



