BTM 年収・働き方の全体像
ここではBTMが何をしている会社で、どのくらいの規模で、どんな年収・働き方なのかをまとめて把握します。数字で見ると意外な発見があるはずです。
BTMはどんな会社?事業内容をやさしく解説
株式会社BTMは「日本の全世代を活性化する」をミッションに掲げ、地方を含む日本全国のデジタル化を推進している会社です。本社は東京ですが、長野県小諸市や大阪・福岡など全国に拠点を広げています。
中心となるのは「ITエンジニアリングサービス」。お客さん企業のシステム開発現場でエンジニアが足りないとき、必要な人材を組み合わせて送り込みます。例えるなら、人手が足りない料理店に、その日その日の注文に合わせて腕利きの料理人を派遣する仕組みです。
売上の約8割がこのサービスから生まれており、残りはコンサルティングや開発を一括で請け負う「DXソリューションサービス」が支えています。
ちょっとした補足:BTMは2022年から3期連続で長野県小諸市の「政策アドバイザー」を拝命しており、地方創生と本業がきれいに重なっている珍しいタイプの上場企業です。
BTMの規模感|売上約51億円・従業員約193人の実感
BTMの売上は約51億円、従業員数は約193人です。
51億円というと大きく感じますが、上場企業のなかでは小ぶりな部類。たとえば全国チェーンの飲食店1ブランド分の年商くらいのイメージです。従業員193人は、町の中規模の中学校の全校生徒・先生数と同じくらいの人数。社員同士の顔と名前が、頑張れば全員わかるかもしれない距離感です。
ここに加えて、BTMは約2,300社の外部協力企業と取引実績があり、約9,200件の連絡先アカウントを抱えています。社員193人の背後に、その何十倍ものエンジニアのネットワークが控えている構造です。
会社の規模そのものは中堅手前ですが、扱う案件量は数字以上に厚みがあります。
BTMの年収はいくら?平均約470万円の中身
BTMの平均年収は約470万円です。日本の上場企業全体の平均(約600万円台)と比べると低めに見えます。
ただ、ここで見落としたくないのが平均年齢の若さ。35.7歳という数字は、上場企業全体の平均(40代前半)よりかなり若い水準です。30代半ばで470万円なら、家計でいうと月の手取りが30万円前後。都内のひとり暮らしや、共働きの子育て世帯がやりくりできるラインに乗ってきます。
年代別・職種別の細かい内訳は公表されていません。ただ、エンジニア中心の組織であること、地方拠点も多いことを踏まえると、年収レンジは地方都市の水準と東京の水準が混ざっていると考えられます。
BTM 年収を見るときは、絶対額だけでなく「若い組織での平均」という前提を頭に置いておくと、印象が変わってきます。
BTMの働き方|勤続3.6年・男性育休100%の意味は?
BTMの平均勤続年数は3.6年、男性育休取得率は100%、女性管理職比率は14.3%です。
勤続3.6年は、上場企業のなかではかなり短い部類。理由はいくつか考えられます。ひとつは、2020年以降に積極採用と買収を進めた成長フェーズの会社であること。新しく入ってきた人が多いと、平均勤続は自然と短くなります。ふたつめは、IT業界そのものが転職前提の文化であること。
一方で、男性育休取得率100%は文字どおりの満点です。育休を取りたい男性社員が、申し出をためらわなくていい雰囲気だと読み取れます。女性管理職比率14.3%も、IT業界の平均からするとバランスがいい方です。
勤続が短いのは「定着していない」とも「成長中で新入社員が多い」とも読めます。残業や有給の数字は公表されていないため、ここは内定後の面談などで直接確認したい部分です。
BTMの働き方は「ホワイト」?それとも厳しい?
「BTM やばい」「BTM ホワイト」といった検索ワードが、転職検討者の本音をよく表しています。
データから推測すると、BTMは「完全ホワイト」とも「ガチガチに厳しい」とも言い切れません。男性育休100%・女性管理職14.3%という数字は明らかにホワイト寄りのサインです。一方で、平均勤続3.6年はやや短く、組織が拡大期にあることを示しています。
成長中の会社にありがちなのは「制度はきれいに整っているが、現場のスピードは速い」というパターン。残業や案件アサインのきつさは、配属される現場や担当案件で大きく変わると考えるのが現実的です。
BTM 年収を支える将来性と入社の判断材料
ここからは、これからのBTMがどこへ向かおうとしているのかを見ていきます。会社の方針と業績、そして注意点を順に整理します。
BTMの業績は伸びてる?落ちてる?
BTMの直近の売上は約51億円、本業のもうけは約9,186万円、最終的な利益は約6,246万円です。
売上51億円に対してもうけ9千万円台というのは、売上のうちもうけになっている割合が2%弱という計算。情報・通信業の平均(約6%)と比べると、利益率は控えめです。ITエンジニアの派遣・常駐型サービスが主力なので、人件費が膨らみやすく、もうけが厚くなりにくいビジネス構造といえます。
ただし、BTMは2024年から連結決算をスタートしたばかり。子会社「BTMAIZ」を設立し、株式会社ヘッドウォータースとの資本業務提携やLaniakea株式会社からの事業譲受も進めています。これはAI領域に踏み込むための布石で、これから利益率が変わっていく可能性のある段階です。
数字だけ見ると地味でも、動きは活発な会社といえます。
BTMの将来性と方向性|これから何に力を入れる?
BTMが力を入れる方向はわかりやすく、ふたつあります。
ひとつは「地方拠点の増設」。長野・大阪・福岡にとどまらず、新規拠点の開設を積極的に進める方針です。背景には、デジタル化の国内市場が2023年度の約4兆円から2030年度には約8兆円へ倍増するという予測があります。市場の伸びをそのまま自社の成長に変えるには、地方の案件を取りに行ける拠点と人が必要、という考え方です。
ふたつめは「AI領域への投資」。国内のAIシステム市場は2024年の約1兆円から2028年には約2.9兆円に拡大すると見込まれており、BTMは子会社設立と他社との資本提携でここを取りに行こうとしています。
ご注意ください:将来性の方向は明確ですが、AI領域は競合も非常に多い分野です。今後の業績がそのまま伸びる保証はありません。
BTMの入社前に知っておきたい3つの注意点
会社が公表している情報からは、入社前に押さえておきたい注意点が3つ読み取れます。
ひとつ目は「エンジニアの確保が事業の生命線」だということ。BTM自身が最大のリスクとして挙げているのがエンジニア不足です。採用がうまくいかない時期は、社内の負荷が増える可能性があります。
ふたつ目は「同業他社との競合と価格競争」。エンジニア派遣・常駐型のサービスは参入業者が非常に多く、単価が下がると会社の利益が直接削られます。これが、もうけ率が薄い理由のひとつでもあります。
みっつ目は「外部協力企業への依存」。提供しているエンジニアの9割以上が外部の協力企業やフリーランスです。協力会社との関係が悪化すれば、案件を取れても回せなくなるリスクがあります。
これらは弱点というより、ビジネスモデルそのものに組み込まれた前提です。
BTMに向く人・向かない人
BTMに向くのは、こんなタイプの人です。
- 地方在住でリモートを活かしながらITで働きたい人
- 大企業のかっちりした年功序列より、成長中の組織で動きたい人
- AIや新領域に挑戦する機会を取りにいきたいエンジニア
新卒で入る場合は、研修制度や横のオンライン勉強会が整っているため、未経験寄りでも入りやすい設計です。一方で、年収レンジが控えめなことは覚悟しておきたい点。
向かないのは、安定した高年収を新卒1年目から求めるタイプ、組織のサイズと安心感を最優先するタイプ、自分から動くより指示を待つタイプです。成長中の会社は、自走できる人ほど居心地がよくなります。
総括:BTM 年収・働き方・将来性のまとめ
BTM 年収は約470万円。日本の上場企業平均より控えめですが、平均年齢35.7歳の若い組織であることを考えると、これから上がる余地のある水準です。
男性育休100%・女性管理職14.3%という働き方の数字はしっかりしており、地方拠点を軸にしたデジタル化と、子会社でのAI投資という方向性も明確。一方で、平均勤続3.6年の短さ、もうけ率の薄さ、エンジニア確保への依存は、入社前に把握しておきたいポイントです。
新卒で成長中の会社に飛び込みたい人、転職で地方・リモート・AIを軸に動きたい人にとっては、検討する価値のある一社といえます。求人情報や採用ページで、自分の希望する職種の条件を確認してみてください。



