東洋シヤッターの年収・働き方の全体像
ここでは東洋シヤッターがどんな会社で、給料や働き方がどう数字に表れているのかを見ていきます。シャッターという身近な製品を作る会社の、ちょっと意外な実像が見えてくるはずです。
東洋シヤッターはどんな会社?シャッターとスチールドアで「防ぐ」を担う
東洋シヤッターは、その名前のとおりシャッターを作って売っている会社です。大型商業施設のあの大きなシャッター、オフィスビルの正面で夜に降りる重量シャッター、火災のときに通路を区切るスチールドア。これらが主力です。
合言葉は「防ぐ」。火災・侵入・災害から建物のなかにいる人を守る、いわば建物の鎧職人のような存在です。子会社の南東洋シヤッターを含めて、関東・関西・九州の3拠点に生産工場を構えています。
製品ラインナップは、軽量シャッター・重量シャッター・スチールドア・建材の4本柱。受注生産が基本で、大型商業施設や物流倉庫の建築計画があると、東洋シヤッターの製品が必ずどこかに使われている、そんな立ち位置の会社です。
東洋シヤッターの規模感|売上約209億円・従業員約534人
売上は約209億円、従業員は約534人。シャッター業界では中堅クラスのポジションです。
イメージとしては、地方都市にある中規模スーパー1店舗の年商を10億円と仮定すると、その20店舗分くらい。社員1人あたりに換算すると、年間およそ3,900万円を生み出している計算になります。
3つの生産拠点(関東・関西・九州)に分かれているのも特徴で、災害があっても他の拠点でカバーできる体制になっています。「東洋シヤッターの製品が止まる」という事態が起きにくい、分散型のものづくり構造です。
東洋シヤッターの年収はいくら?平均約640万円の実感
東洋シヤッターの平均年収は約640万円。日本の上場企業平均(600万円台前半)をやや上回り、金属製品業界のなかでは堅実な水準です。
家計でいうと、月の手取りはおおむね40万円前後。住宅ローンを組んでも余裕のある生活設計ができ、子ども2人の教育費もまかなえる範囲です。家族で年に1〜2回の国内旅行に行き、車も無理なく持てる、いわば「上場企業らしい安定した暮らし」が想像できる水準といえます。
平均年齢は42.5歳、平均勤続年数は16.47年。長く勤めた人の給料が反映された数字なので、20代の新卒社員がいきなり640万円もらえるわけではない点には注意が必要です。年代別・職種別の年収は公表されていません。
東洋シヤッターのボーナスや初任給はいくら?気になるところを整理
初任給・ボーナス額・残業時間・退職金については、会社が公表している情報からは具体的な数字を確認できませんでした。リクナビ・マイナビなどの新卒採用情報や、内定後の説明会で改めて確認するのが確実です。
中途採用の年収も公表されていません。職務経験・前職の年収・配属ポジションによって個別交渉となるのが一般的で、営業職・技術職・施工管理職などポジションによっても差が出ます。
ご注意ください: ネット上の年収口コミは主観・古い情報が混ざるため、平均年収約640万円を「真ん中の目安」として、そこから経験や役職で上下する、と理解しておくのが現実的です。
東洋シヤッターの働き方|勤続16.47年、男性育休42.9%の意味
平均勤続年数は16.47年。これは、一度入ったら長く勤める人が多いことを示しています。新卒で入って結婚・出産・住宅購入を一通り経験し、子どもが中学生になるくらいまで勤め上げる、そんな人生設計が見える数字です。
男性の育休取得率は42.9%。「お父さんが育休を取るのは珍しい」という時代から「うちは半数近くが取っている」という時代への過渡期にある会社、といえます。建設・建材という伝統的に男性中心の業界のなかでは、前向きな数字です。
ちょっとした補足: 女性管理職比率は2.2%です。中期経営計画でもダイバーシティへの取り組みを掲げていますが、女性管理職を増やすには時間がかかります。離職率や残業時間は会社が公表している情報では確認できません。
東洋シヤッターの働き方は「ホワイト」?それとも厳しい?
データからは「ホワイト寄りの伝統的な日本企業」という像が浮かびます。長い勤続、男性育休の浸透、3拠点に分かれた生産体制から、極端な集中労働は起きにくい構造です。
一方、シャッター業界は受注生産が中心。大型物件の納期前後は施工現場でハードな仕事が発生するのも事実でしょう。営業職は大手ゼネコンとの折衝、設計・施工部門は工期厳守のプレッシャーもかかります。
「ホワイトの土台はあるが、現場では波もある」と捉えるのが現実的です。
東洋シヤッターの年収を支える将来性と入社の判断材料
ここからは、東洋シヤッターの将来性と、入る前に知っておきたい注意点を見ていきます。中期経営計画『TOYO ADVANCE 5』を起点に、どんな勝負を仕掛けようとしているかが鍵です。
東洋シヤッターの業績は伸びてる?落ちてる?
直近の売上は約209億円(前年は約215億円)、本業のもうけ(営業利益)は約13億円で前年比12.1%減。最終的なもうけ(純利益)は約7.9億円で前年比17.4%減。少し利益が削れている年といえます。
理由ははっきりしていて、中・大型物件の受注競争が激しいこと、原材料の鋼材価格が高止まりしていること。シャッターの主材料は鋼材なので、世界の鉄鋼相場が利益を直接削る構造になっています。
ただし会社の財務的な体力は50.7%とむしろ上昇しました。借金は少なく、会社の蓄えは約95億円。利益が一時的に減っても屋台骨が揺らぐ心配はない、という安心材料が数字から読み取れます。
東洋シヤッターの将来性|中期経営計画「TOYO ADVANCE 5」の中身
2025年度から始まった中期経営計画『TOYO ADVANCE 5』では、5年後の目標として売上高250億円・営業利益20億円を掲げています。現在の209億円・13億円から、売上2割アップ、本業のもうけ5割アップを狙う計画です。
成長の柱として注力するのが「フェーズフリー製品」。普段使いの製品が、災害時にもそのまま役立つように設計されたものを指します。たとえば、平時はシャッターとして使い、災害時には避難経路を確保する仕組み、といった発想です。
防災・防火意識の高まり、物流倉庫の建設ラッシュは追い風になりそうです。一方で住宅着工件数の減少は逆風になるため、商業施設・物流・公共施設へのシフトを進めようとする方向性が見て取れます。
東洋シヤッターに入社する前に知っておきたい3つの注意点
ひとつ目は、業界の競争の激しさ。中・大型物件の受注競争は激しく、価格を下げる圧力が常にかかります。大手のシャッター専業メーカーや総合建材メーカーとの戦いが日常です。
ふたつ目は、原材料リスク。主材料の鋼材価格は世界の鉄鋼市況に左右されます。重要部品の一部を特定の仕入先に依存している点も会社自身が認めており、供給が止まれば生産に響きます。
みっつ目は、女性管理職比率の低さ。2.2%という数字は、女性が長期的にキャリアを伸ばすロールモデルがまだ少ないことを意味します。今後の改革を期待する側面でもありますが、現時点では「男性中心の伝統的な職場」と覚悟する必要があります。
東洋シヤッターに向く人・向かない人
向くタイプは、長く腰を据えてものづくりに関わりたい人。シャッターというニッチだけど社会に必要不可欠な製品を、誇りを持って作り続けたい人にはぴったりの環境です。新卒で入って20年30年と勤め上げる人が多い文化にも、相性が合うでしょう。
転職で入るなら、建設・建材業界の経験者は即戦力として歓迎されやすいはずです。営業職ではゼネコンとの折衝経験、技術職では設計・施工管理の知識が活きます。
逆に、短期で年収を一気に上げたい人や、外資系のように成果至上主義で働きたい人にはミスマッチかもしれません。安定と長期勤続を前提とした評価のなかで、地道に積み上げていくスタイルです。
総括:東洋シヤッターの年収・働き方・将来性まとめ
東洋シヤッター 年収を軸にこの会社を見ると、平均約640万円という上場企業平均をやや上回る水準で、長く勤める人が多い堅実な金属製品メーカーの姿が見えてきます。男性育休42.9%は家庭との両立を後押しする社風の表れです。
将来性は、中期経営計画『TOYO ADVANCE 5』で売上250億円・本業のもうけ20億円を狙う成長フェーズに入ったところ。フェーズフリー製品という独自路線で、防災需要を取り込もうとしています。
注意点は、鋼材価格に業績が左右されること、女性管理職比率の低さ、業界の受注競争の激しさ。これらを承知のうえで、長期勤続でものづくりに関わりたい人にとっては、検討する価値のある会社といえます。気になった方は、転職エージェントや新卒採用ページで具体的な求人情報を確認してみてください。



