協立エアテックの年収はいくら?給料・勤続・働き方の全体像
協立エアテックは大阪に本社を置く、空調と換気の専門メーカーです。年収約577万円・勤続20.6年という数字の組み合わせは、派手さはないものの「長く勤めて少しずつ積み上がる」タイプの働き方を映し出します。まずは会社の輪郭から見ていきましょう。
協立エアテックはどんな会社?空調ダンパーと住宅換気の専門集団
協立エアテック株式会社は、ビルや住宅の「空気の通り道」をつくる会社です。具体的には、ビルの天井に隠れているダンパーや吹出口、住宅向けの24時間換気システム「DESIX」、全館空調「Kankimaru」、ふく射冷暖房「クール暖」、業務用厨房フード「ハイ・フード」などを手がけています。
街なかのオフィスビルや新築の戸建を歩けば、天井の四角い吹出口や、壁にひっそり付いた換気口を一度は見たことがあるはずです。あの「見えないけれど毎日お世話になっている部分」を作っているのが協立エアテック、というイメージが近いでしょう。
協立エアテックの規模感|売上約119億円・従業員約333人の実感
グループ全体の売上は約119億円、従業員数は約333人。同じ町内の小さな製造業を100社束ねたほどの規模感、と言えばイメージしやすいかもしれません。
売上119億円は、日本のサラリーマンの平均年収を約460万円とすると、約2,600人分の年収に相当する規模です。協立エアテックは中国・常熟にも子会社「常熟快風空調有限公司」を持ち、海外でも吹出口やVAVを作っています。決して大企業ではないものの、住宅と業務用ビルの両方に商品を広げ、海外拠点も抱える「専門特化の中堅メーカー」というのが等身大の姿です。
協立エアテックの年収は約577万円|上場企業平均と比べてどう?
平均年収は約577万円。日本の上場企業平均(約600万円台)にはあと一歩届きませんが、平均年齢46.6歳という年齢の高さを考えると、ベテランが多く長くいるからこそ自然と平均が下から押し上げられるタイプの賃金カーブだと推測できます。
家計でいうと、年収577万円なら月の手取りはおおよそ35〜37万円ほど。住宅ローンを組みつつ、家族で年に1度は旅行、という暮らしが現実的に描けるラインです。年代別・職種別・役職別の内訳、ボーナスの月数、新卒の初任給などは会社が公表している情報では確認できません。年収の中身を細かく知りたい場合は、口コミサイトや採用説明会で直接確認するのが現実的でしょう。
協立エアテックの働き方|勤続20.6年・育休・女性比率を読む
注目したいのは平均勤続年数20.6年という数字です。日本企業の平均が12年前後と言われるなか、この長さは「入った人がなかなか辞めない」会社であることを物語ります。新卒で入って定年近くまで勤め上げる人が多い、昔ながらの製造業の文化が色濃く残っているのでしょう。
一方で、女性管理職比率0.0%・男性育休取得率0.0%という数字は素直に課題です。会社が公表している情報の範囲では、女性が管理職へ昇る道筋や、男性が育児休業を取りやすい仕組みが整っているとは言い切れません。ご注意ください:これは「女性が働いていない」という意味ではなく、「管理職層にまだ届いていない」「育休取得が記録に出ていない」という状況を示します。これから家族のライフイベントを迎える世代には、見過ごせないポイントです。
協立エアテックの働き方は「ホワイト」?データから推測すると
勤続20.6年は強烈なホワイト要素です。離職率の数字そのものは公表されていませんが、これだけ長く居続ける人が多い会社は、一般的に職場の雰囲気や上司部下の関係性が安定していることが多いと言えます。
ただし、残業時間や有給取得率といった「日々の働きやすさ」を示す数字は会社が公表している情報では確認できません。長く勤める文化があるからこそ、若手が辞めにくく感じる側面が無いとも言い切れないので、転職口コミサイトや面接の質問でリアルな声を補完するのが安全です。
協立エアテックの将来性|空調・換気需要と入社前に押さえたい論点
会社の足元は、決して追い風一色ではありません。建設市場の停滞、原材料アルミ価格の高騰、住宅着工戸数の低迷など、向かい風が並びます。それでも黒字をキープし、住宅向け新製品で次の柱を育てている協立エアテック。ここからは将来性と入社判断のポイントを見ていきます。
協立エアテックの業績は伸びてる?売上119億円・営業利益5.9億円の現在地
直近の売上は約119億円(前年比1.6%増)、営業利益は約5.9億円(前年比12.7%減)。売上は微増、利益は1割超のダウン、というのが現在地です。
利益が削られた主因は、アルミなど原材料価格の高騰と労務費の上昇。本業のもうけ率はおよそ5%で、業界平均(約5%)とほぼ並んでいます。受注を維持しながら、いかにコストの上昇を価格や効率化で吸収できるかが当面の勝負どころ、と読み解けます。
協立エアテックがこれから力を入れる住宅換気・全館空調の伸びしろ
会社が次の成長エンジンとして打ち出しているのは、住宅まわりの新製品群です。
- 壁かけ式の全熱交換型空気清浄機「えあくるん」
- 24時間マルチ換気システム「DESIX」
- 住宅用全館空調システム「Kankimaru」
- ふく射冷暖房システム「クール暖」
- 業務用厨房フード「ハイ・フード」
- 低炭素エコ素材「ル・エコ」
主力のダンパー・吹出口で培った技術を、戸建住宅というより身近な市場へ広げる戦略です。生産現場では人とロボットの協業を進め、年間9万4,540秒(全工場合計)もの作業工数を削減する取り組みも進行中。少しずつでも体質を強くしようという地道さが伝わってきます。
協立エアテックへの入社前に知っておきたい3つの注意点
会社自身がリスクとして挙げる項目から、入社前に押さえておきたい注意点を3つにまとめます。
ひとつ目は、建設・設備投資の波。主力のダンパーや吹出口はビルの新築・改修需要に連動するため、景気や公共投資の動向次第で受注がぶれます。ふたつ目は、アルミなど原材料の国際相場。吹出口の主材料はアルミなので、円安や資源高がそのまま利益を削る構造です。みっつ目は、住宅市場の冷え込み。住宅ローンの金利上昇や建築基準法改正による審査の遅れで、戸建住宅の着工は低水準が続いています。新規事業として伸ばしたい住宅向け製品ほど、この向かい風を直に受ける位置にいます。
協立エアテックに向く人・向かない人
新卒で入るなら、専門メーカーで一つの技術にじっくり向き合いたい人に向くでしょう。空調・換気という地味だが社会の土台を支える領域に、誇りを感じられるタイプは長く居場所を見つけられます。
転職で入るなら、ビル設備・住宅設備・空調工事の経験を持ち、即戦力として現場を回せる人。営業でも生産技術でも、培ったノウハウを「専門特化の中堅企業」で深掘りしたい人と相性がよさそうです。
逆に、急成長スタートアップで短期間にキャリアを跳ねさせたい人、女性管理職としての明確なロールモデルを社内に求めたい人、グローバルな大組織で揉まれたい人にとっては、規模感や文化が物足りなく感じる可能性があります。
総括:協立エアテックの年収・働き方・将来性まとめ
協立エアテックの年収は約577万円で、上場企業平均にはわずかに届かないものの、平均勤続20.6年という長さが「腰を据えて働ける環境」を裏付けています。売上119億円・本業のもうけ率5%前後、財務体力62.6%という数字からは、派手さはないが借金が少なく、堅実に黒字を出し続ける専門メーカーの姿が見えてきます。一方で、女性管理職比率や男性育休取得率は0%のままで、ダイバーシティ面はこれからの宿題。ビル空調と住宅換気のどちらに将来性を感じるかが入社判断の分かれ目になりそうです。気になった方は、求人サイトで職種別の募集要項を見たり、転職エージェントに非公開求人を聞いてみたりすると、自分の経験と給与レンジの噛み合わせがより具体的に見えてくるはずです。



