T.S.I 年収は約444万円|給料・勤続・働き方を読む
ここでは、T.S.Iの年収、事業内容、会社規模、働き方をまとめます。数字だけを見ると派手ではありませんが、介護現場を支える会社としての安定性や、働く人に求められる役割が見えてきます。
T.S.Iはどんな会社?働き方の土台になる事業内容
T.S.Iは、高齢者向けの住まいと介護サービスを提供する会社です。主なブランドはサービス付き高齢者向け住宅「アンジェス」で、住まいの提供、生活支援、食事、訪問介護、訪問看護、居宅介護支援を組み合わせています。
「高齢者が安心して暮らせる家を作って、そこに介護や看護の支えを置く会社」と考えるとイメージしやすいです。住宅、介護、看護が同じ敷地や近隣で動くため、小さな街の見守り隊が毎日動いているような仕事です。
T.S.Iの社名は「終末期ケアの支援機関」という意味を持ちます。理念は「愛ある日々のお手伝い」です。新卒でも転職でも、単に作業をこなすより、人の生活に寄り添う姿勢が重視される職場といえます。
ちょっとした補足: T.S.Iでは2023年以降、訪問看護を組み合わせた新しい拠点づくりを進めています。介護だけでなく、医療的な支えも必要な高齢者を受け入れる方向です。
T.S.Iの規模感は?売上約49億円・従業員約511人の実感
T.S.Iの売上は約49億円、従業員数は約511人です。巨大企業というより、地域ごとに拠点を積み上げていく中堅規模の介護サービス会社です。学校でいえば、全校生徒500人ほどの中学校が、そのまま介護事業を運営しているような人数感です。
2025年12月末時点で、T.S.Iは36棟、1,210室を運営しています。2016年末の14拠点・418室から見ると、約9年で居室数は3倍近くまで増えました。積み木を一段ずつ積み上げるように、拠点を広げてきた会社です。
売上約49億円に対して、本業のもうけは約4,068万円、最終的なもうけは約8,197万円です。売上の大きさに比べると、手元に残るもうけは厚いとは言いにくく、介護業界の人件費や物価上昇の重さも見えてきます。
T.S.Iは、派手な一発成長型ではなく、地域に拠点を作り、人を採用し、入居者を増やすことで伸びる会社です。店舗を一気に増やす飲食チェーンに近い面もありますが、扱うのは人の暮らしそのものです。
T.S.Iの年収はいくら?平均約444万円の給料感
T.S.Iの平均年収は約444万円です。日本の上場企業平均が600万円台とされることを考えると、上場企業の中では高い水準ではありません。月収の感覚では、賞与や税金などを単純化すると、月の手取りは20万円台後半から30万円前後を想像する人が多い水準です。
ただし、T.S.Iはサービス業、特に介護関連の会社です。金融や総合商社のような高年収業界とは土俵が違います。高層ビルの上階で大きな案件を動かす仕事というより、現場に近い場所で毎日の生活を支える仕事です。
年代別、職種別、30歳時点、管理職、介護スタッフ別の年収は、会社が公表している情報では確認できません。新卒と中途でどれくらい差があるか、ボーナスが何カ月分かも明確な数字は出ていません。
ご注意ください: T.S.I 年収を見るときは、平均年齢45.5歳も一緒に見る必要があります。平均年齢が高めで平均年収約444万円なので、若手の初期年収は平均より低くなる可能性があります。
T.S.Iの働き方|勤続3.0年・育休80.0%・女性管理職63.5%
T.S.Iの平均勤続年数は3.0年です。大企業でよく見る10年以上の勤続と比べると短く、腰を据えて長く働く会社というより、成長中の介護会社らしく人の出入りが一定程度ある職場と読めます。
一方で、男性育休取得率は80.0%です。男性の育休取得がまだ職場によって差のある中で、この数字は目を引きます。家庭のバトンを片方だけが持つのではなく、両手で支える文化に近づいている印象です。
女性管理職比率は63.5%です。T.S.Iは介護現場に女性が多いことも背景にありそうですが、管理職に女性が多い数字は、新卒女性や転職を考える女性にとって見逃せない材料です。
残業時間、有給取得率、離職率は、会社が公表している情報では確認できません。勤続3.0年という短さは気になるため、面接では「現場の定着率」「夜勤やシフト」「拠点ごとの人員体制」を具体的に聞くのが現実的です。
T.S.Iの評判はホワイト?働き方から見える厳しさ
T.S.Iの働き方を数字から見ると、良い面と厳しい面がはっきり分かれます。男性育休80.0%、女性管理職63.5%は魅力的です。一方で、平均勤続3.0年は、仕事の負荷や人材の入れ替わりを考える必要があります。
介護の仕事は、天気のいい日だけ走る観光バスではなく、雨の日も雪の日も止められない生活インフラに近い仕事です。入居者の生活は毎日続くため、責任感と体力の両方が求められます。
T.S.Iを「ホワイトかどうか」で一刀両断するのは難しいです。制度面で前向きな数字はありますが、現場ごとの忙しさ、人員数、夜勤の有無によって体感は変わります。入社前の確認が大切です。
T.S.I 年収と将来性|アンジェス・訪問看護・人材不足をどう見る?
T.S.I 年収を判断するには、今の給料だけでなく、会社が伸びる余地とリスクを見る必要があります。ここでは、アンジェスの拠点拡大、訪問看護、人材不足、制度変更の影響を整理します。
T.S.Iの業績は伸びてる?年収への追い風と向かい風
T.S.Iは、介護サービス需要の拡大を背景に拠点を増やしています。2025年12月末時点で「アンジェス八王子」「アンジェス高尾」「アンジェス宇都宮御幸本町」の3棟、125室を新たに開設しました。
全社の介護居室稼働率は96.5%です。100室あれば約97室が埋まっている計算で、ホテルでいえばほぼ毎日満室に近い状態です。需要の強さは、働く場所としての安定感につながります。
ただし、売上約49億円に対して本業のもうけは約4,068万円です。業界平均の収益性6.13%と比べると、T.S.Iのもうけの厚みは強いとは言いにくいです。年収が一気に上がるには、拠点拡大だけでなく効率化も重要です。
T.S.Iはベースアップや管理職層の処遇見直しにも取り組んでいます。給料改善の方向はありますが、介護業界全体の人件費上昇と制度変更の影響を受けやすい点は見ておきたいところです。
T.S.Iの将来性|アンジェス・CareMaster・訪問看護がカギ?
T.S.Iの将来性で大きいのは、高齢者人口の増加です。高齢者向け住まいと介護の需要は、今後も増えやすい分野です。日本全体が大きな坂道をゆっくり上るように、高齢化は長く続くテーマです。
T.S.Iは、全国47都道府県への展開も視野に入れています。現在は36棟1,210室なので、全国展開を本気で進めるなら、まだ伸びしろはあります。小さな地図にピンを一つずつ増やすような成長です。
具体策としては、自社開発システム「CareMaster」の改善、訪問看護事業所の併設、看護を組み合わせた大型拠点の開設があります。2025年12月末時点で訪問看護事業所は4カ所です。
また、2025年4月から受け入れが広がった特定技能外国人材について、T.S.Iは2025年12月末時点で18名を採用しています。人材不足の業界で、採用の入口を広げている点は将来性を見る材料になります。
T.S.Iの入社前に知りたい注意点|人材不足・制度変更・感染症
T.S.Iに入社する前に見たい注意点は3つあります。ひとつ目は人材不足です。介護サービスの求人倍率は2025年12月時点で4.10倍、全職業平均1.17倍を大きく上回っています。現場では人の確保が常に課題です。
ふたつ目は、介護や医療の報酬制度が変わるリスクです。訪問介護や訪問看護は、国の制度に影響されます。次回の診療報酬改定は2026年6月、介護報酬改定は2027年4月とされています。
みっつ目は、感染症や食中毒への対応です。高齢者が暮らす建物では、新型コロナウイルス、インフルエンザ、ノロウイルスなどへの注意が欠かせません。火の見回りを毎日続けるような、地道な安全管理が必要です。
T.S.Iは待遇改善、教育研修、資格取得支援、近隣拠点の応援体制などで対応しています。ただし、介護業界そのものが人手不足の海を進む船なので、現場の忙しさは入社前に確認したい点です。
T.S.Iに向く人・向かない人|新卒と転職の評判軸
T.S.Iに向く人は、人の生活に近い場所で働きたい人です。新卒なら、介護や福祉を学びながら現場経験を積みたい人、転職なら、対人支援の経験を活かして管理者や拠点運営に進みたい人に合いやすいです。
また、T.S.Iは2019年から新卒採用を始め、2025年には高卒採用も開始しています。中途採用だけに頼らず、人を育てる方向に舵を切っているため、未経験から介護職を目指す人にも入口があります。
一方で、年収だけを最優先にする人には慎重な確認が必要です。平均年収約444万円は、上場企業平均と比べると高くありません。家計でいえば、ぜいたくな外食を毎週重ねるより、固定費を見ながら堅実に暮らす水準です。
向かない可能性があるのは、夜勤やシフト、利用者対応、家族対応に強いストレスを感じる人です。T.S.Iの仕事は、机の上だけで完結しません。人の生活の揺れに、現場で向き合う仕事です。
総括:T.S.I 年収・働き方・将来性まとめ
T.S.I 年収は平均約444万円で、上場企業平均と比べると控えめです。ただし、男性育休80.0%、女性管理職63.5%、高齢者向け住まいの高い稼働率など、働く場所として見るべき材料は複数あります。
見るべきポイントは次の通りです。
- 平均年収は約444万円
- 平均勤続年数は3.0年
- アンジェスは36棟1,210室まで拡大
- 介護居室稼働率は96.5%
- 人材不足と制度変更は大きな注意点
T.S.Iを検討するなら、求人票の給与だけでなく、配属予定拠点の人員体制、夜勤、研修、資格取得支援、管理職への道を確認すると、入社後の景色が見えやすくなります。



