ウィルの年収と給料・働き方の実態
ウィルとはどんな会社で、実際に働くと年収・働き方はどうなのか。この章では、会社の概要から年収の実感・女性活躍の数字・職場評判まで、ひとつずつ確認していきます。
ウィルはどんな不動産会社?三大都市圏24店舗の地域密着仲介
ウィルは大阪を拠点に創業した不動産会社です。現在は関西圏(阪神間・北摂・大阪市内)12店舗、中部圏(名古屋市)6店舗、東京圏6店舗の合計24店舗を展開しています。
主な事業は5つです。
- 不動産仲介(流通事業):中古住宅の売買仲介がグループの中核。来店件数・成約件数ともに前期比2ケタ増。
- リフォーム事業:株式会社ウィル空間デザインが担当。兵庫県宝塚市の「十二十(とにと)家具」ブランドの家具販売も手掛ける。
- 戸建開発・分譲事業:株式会社リノウエストと共に戸建住宅を企画・開発・販売。名古屋市天白区など各地で複数プロジェクトを展開。
- 賃貸事業:商業施設やシェアハウスの運営・管理。
- 不動産取引に付随するサービス:損害保険・生命保険の代理、住宅ローン手続き代行、引越業者の紹介など。
家を買う一大決断において、物件探しからリフォームの相談、住宅ローンの手続き、引越しの手配まで、ひとつの窓口で全部まかなえる体制を整えているのがウィルの特徴です。
商店街の顔なじみの不動産屋が規模を拡大したような存在感を持ちながら、三大都市圏に絞り込んで深く根を張る戦略をとっています。
ウィルの規模感|売上約149億円・272人という数字の実感
ウィルのグループ全体の売上は約149億円(2025年9月期)です。1日に換算すると約4,000万円の取引が動いている計算になります。
従業員数は約272人。地方の中堅企業と同程度の人数です。大企業のように部門が細分化されておらず、社員ひとりが幅広い裁量を持って動きやすい規模感と言えます。
会社の借金の少なさを示す財務的な体力は32.8%です。不動産会社は土地や建物を担保にして資金を動かすことが多く、この数値自体は業界として珍しくありません。ただし金利上昇局面では注意が必要な水準でもあります。
ちょっとした補足: グループ全体の売上・従業員数と、平均年収の算出に用いた親会社単体の数値は異なる場合があります。平均年収約797万円は親会社(株式会社ウィル)の数値として提示しています。
ウィルの年収は約797万円——30歳でこの水準は高い?
ウィルの平均年収は約797万円です。日本の上場企業全体の平均が600万円台とされるなかで、ウィルはそれを大きく上回っています。
月の手取りに換算すると(税金・社会保険を差し引いた概算)、約40〜45万円台です。家計でいえば、月5万円台の住宅ローンを払いながら、家族と外食や旅行を楽しめる水準感に相当します。
特筆したいのは平均年齢30.0歳という若さです。在籍者の過半数がまだ20代〜30代前半という組織でこの年収が出ているとすれば、年収の伸び自体も若いうちから期待できる環境である可能性があります。
年代別・職種別の年収内訳やボーナスの詳細については、会社が公表している情報では確認できません。詳細は選考の場で直接確認されることをおすすめします。
ウィルの女性管理職は43.2%——不動産業界で突出した数字の背景
ウィルの女性管理職比率は43.2%です。日本の上場企業平均が10%台であることを考えると、約4倍超の水準にあります。
役員構成でも、取締役10名中に女性が2名(役員比率20%)就いています。常勤監査役も1999年入社のベテラン女性社員が担っており、長く働き続けやすい環境の一端が数字に現れています。
男性育休取得率については会社が公表している情報では確認できません。不動産仲介の業務柄、土日の対応が発生しやすい点は、ライフスタイルを考える上で事前に確認しておきたいポイントです。
数字の面ではウィルは女性がキャリアを積みやすい環境を整えています。ただし残業時間や有給取得率はデータから確認できないため、選考の場で実態を確かめることが重要です。
ウィルは「やばい」?公開データで見えること・見えないこと
「ウィル やばい」「ウィル 不動産 離職率」という検索は一定数存在します。こうした声の多くは匿名の口コミサイトや掲示板に見られますが、部署・雇用形態・在籍時期によって評価は大きく異なります。特定の声を事実として断定することはできません。
会社が公表している情報で確認できる数字は以下の通りです。
| 項目 | 数値 |
|------|------|
| 平均勤続年数 | 6.6年 |
| 平均年齢 | 30.0歳 |
| 女性管理職比率 | 43.2% |
| 売上推移 | 9期連続最高更新 |
平均勤続6.6年を短いと見るか長いと見るかは業界・職種によって異なります。平均年齢30歳の組織においては、在籍者の多くがキャリアの途中にある状態であり、「離職が多い」と単純に断定することはできません。業績は右肩上がりであり、衰退している様子はデータからは読み取れません。
ウィルの年収を支える事業の将来性と入社前チェック
この章では、ウィルの業績トレンドと今後の方向性、入社前に知っておきたいリスク、そして「この会社に向く人・向かない人」を確認します。
ウィルの業績は伸びてる?9期連続最高更新の中身を読む
ウィルの業績は、ここ数年で明確な成長軌道を歩んでいます。
最新期の売上は約149億円(前期比12.6%増)、本業のもうけは約13億2,700万円(同18.5%増)。売上は9期連続、本業のもうけは6期連続で過去最高を更新しています。
9期連続という継続性は、大卒で入社した新入社員がまだ在籍しているうちに、9回最高を更新し続けたほどの長さです。「たまたま今年好調だった」ではなく、構造的に伸び続けている会社と言えます。
ただし純利益(最終的に手元に残るお金)は約6億6,400万円で前期比6.4%の減少です。理由は所有する商業施設(兵庫県宝塚市)の一部を評価し直したことによる特別な費用であり、本業の収益力には影響していません。
ウィルが力を入れる「中古×リフォーム×ローン」の三位一体戦略
ウィルが今後最も力を入れるのは、仲介・リフォーム・ローン手続きをひとつの窓口で完結させる体制のさらなる深化です。
具体的には、中古住宅を購入しに来た顧客に対して、仲介担当者とリフォーム担当者が同席し、購入とリフォームをセットで提案する営業スタイルを進めています。前期はこの方法で「中古×リフォーム」の請負契約件数が前期比18.8%増を達成しました。
独自の顧客サービスも注目です。平日に物件見学をした顧客に仲介手数料の30%をキャッシュバックする「平日会員サービス」、売却期間に応じて仲介手数料が最大半額になる「期間報酬制度」は、大手が簡単に真似できない差別化ポイントです。
東京圏への出店拡大も続いており、首都圏でのシェア拡大が今後のウィルの成長ドライバーになりそうです。
ウィルに入社前に知っておきたい3つの注意点
業績好調のウィルでも、入社前に確認しておくべきリスクが3点あります。
ひとつ目は、金利と景気の影響を受けやすいこと。
不動産仲介は住宅ローン金利が上昇すると、顧客の購買意欲が落ちやすい業界です。現在は低金利環境が追い風になっていますが、国内外の金利変動によっては業績に直接影響が出る可能性があります。
ふたつ目は、大手との競合が激しいこと。
三大都市圏は資本力・ブランド力に勝る大手不動産会社が多数存在します。ウィルは地域密着と独自サービスで差別化を図っていますが、規模の競争には一定のリスクがあります。
みっつ目は、開発分譲事業の利益変動リスク。
前期の戸建分譲の利益は34.3%減少しています。土地の仕入れコスト高騰や価格見直しが直接利益に影響する事業であり、外部環境の変化に敏感です。
ちょっとした補足: 上記のリスクはウィル自身が公表している情報に記載されているものです。リスクを正直に開示していること自体は、経営の透明性として評価できる姿勢と言えます。
ウィルに向く人・向かない人
ウィルに向く人:
- 不動産仲介からリフォーム・資金計画まで幅広く提案する仕事がしたい
- 20代〜30代のうちに上場企業平均を超える年収を目指したい
- 地域の顧客と長期的な関係を築きながら働きたい
- 女性として管理職を目指したい(管理職比率43.2%は業界内でも高水準)
ウィルが向かない可能性がある人:
- 確実な土日休みを最優先したい(不動産仲介は土日稼働が基本)
- 全国規模の大手ブランドを拠点にしたい
- 在宅ワーク中心のスタイルを希望する
新卒の方には、ウィルが「経営理念に共感する新卒・第二新卒を採用する」方針を明示している点が参考になります。スキルや学歴だけでなく、会社の方向性への共感度が選考の鍵になる会社のようです。
総括:ウィルの年収・働き方・将来性まとめ
ウィルの年収は約797万円と、平均年齢30歳の若い組織でこの水準を達成しています。9期連続で売上が最高を更新し続けており、業績面での安定性はデータが示す通りです。
女性管理職比率43.2%は業界内でも突出しており、キャリアアップを目指す方にとって注目に値する環境が整っています。
一方、金利変動・大手競合・土日稼働という不動産仲介特有の働き方は、入社後のライフスタイルと照らし合わせて事前に検討しておく必要があります。
転職を検討している方は転職エージェントを通じて職種別の年収感や中途採用のポジションを確認するのが近道です。新卒の方はインターンシップや会社説明会で社風を直接体感することから始めてみてください。



