ファーストブラザーズの年収・働き方の全体像|給料はなぜ830万円?
ファーストブラザーズの年収を考えるうえで、まず「何を売っている会社か」を押さえると景色が見えてきます。不動産を仕入れて運用し、価値を高めて売る——その繰り返しで利益を積み上げる、いわば「不動産のバイヤー兼大家」のような会社です。給料の高さも、社員の少なさも、ここから腑に落ちていきます。
ファーストブラザーズはどんな会社?投資運用・賃貸不動産・ホテル運営の3本柱
ファーストブラザーズの事業は大きく3つの柱に分かれています。
1つ目は投資家からお金を預かって都心の大型ビルなどに投資する「投資運用事業」、2つ目は自社のお金で全国の中小ビルを買って運用する「投資銀行事業」、3つ目はホテルや旅館を自社で運営する「施設運営事業」。
つまり、ビルを買うためのお金集めから、買って運用して、ホテルとして自社で稼ぐところまでを一気通貫で手がけています。家計でいうと、賃貸物件を借りて貸すだけでなく、自分でも一棟買い、おまけに宿泊業まで始めた——そんなイメージに近い構造です。
ファーストブラザーズの規模感|売上191億円・従業員174人の実感
数字で会社の体格をつかんでみます。売上は約191億円、本業のもうけは約53億円、最終的に手元に残る利益は約17億円。社員数は174人です。
売上191億円というと、地方都市にあるそこそこ大きな建設会社や食品メーカー1社分くらいの規模感です。一方で社員174人というのは、中規模のオフィスビル1棟に全員が収まってしまうくらいの少数。1人あたりの売上を計算すると、おおよそ1億1,000万円。一般的なサービス業の数倍にあたります。お金を扱う仕事に絞った、少数精鋭の集団であることが数字からも見えてきます。
ファーストブラザーズの年収はいくら?平均約830万円が意味すること
一番気になる年収の話です。会社が公表している情報によると、ファーストブラザーズの平均年収は約830万円。日本の上場企業の平均が600万円台と言われるなかで、200万円以上の上乗せです。
家計でいうと、住宅ローンを組んでも余裕がある水準。月の手取りに均すと、おおよそ50万円前後が毎月の口座に振り込まれていく計算になります。役職や年代によって幅は当然ありますが、不動産業界のなかでも上位に入る給与水準であることは間違いありません。
ちょっとした補足:年代別・職種別の年収、ボーナスの月数、退職金の具体額については、会社が公表している情報では確認できません。気になる場合は求人票や面談で個別に確認するのが確実です。
ファーストブラザーズの30歳・課長・新卒の年収は?
検索でよく問われる部分ですが、正直に書きます。ファーストブラザーズの30歳・課長・新卒それぞれの年収については、会社が公表している情報には記載がありません。あくまで公表されているのは「全社平均で約830万円」「平均年齢41.9歳」という数字だけです。
ここから推測できるのは、40代前半が平均で830万円ということは、20代後半〜30代前半の若手は600万円台後半から800万円弱あたり、管理職クラスでは1,000万円を超えるケースもありえる、という相場感。あくまで業界平均からの目安なので、選考のタイミングで具体的な金額を確認するのが確実です。
ファーストブラザーズの働き方|勤続5.2年・平均年齢41.9歳の意味
働き方のデータを見てみます。平均年齢は41.9歳、平均勤続年数は5.2年。
これをどう読むかがポイントです。平均年齢が40代前半なのに勤続が5.2年と短いのは、「中途採用で集まってきた即戦力プロが多い」サインです。新卒から定年までずっと働くタイプの伝統的な大企業(勤続15〜20年)とは別の文化が想像できます。
不動産投資や金融の世界では、各社を渡り歩いて専門性を高めていくキャリアが珍しくありません。腰を据えてゆっくり育てる会社というよりは、各分野のプロが集まって短いサイクルで成果を出していく——そんな職場像が浮かびます。
なお、女性管理職比率・男性育休取得率・残業時間・有給取得率といった細かい数字は、会社が公表している情報では確認できませんでした。役員9名のうち女性は1名(11%)で、トップ層の女性比率は不動産業界の標準的な水準にとどまっています。
ファーストブラザーズはホワイト企業?データから読む実態
「ホワイトかブラックか」を断定できるほどの公開情報はありません。ただ、ヒントになる数字はいくつかあります。
1人あたり売上が1億円を超える小規模・高収益の会社では、社員一人ひとりに任される金額の大きさが、そのままプレッシャーの大きさに直結します。年収830万円という水準は、その責任への対価として支払われていると見るのが自然です。
「専門性を磨いて短期間で大きな仕事をしたい」という人にはやりがいの強い環境、「定時に帰ってのんびり長く勤めたい」という志向の人にはミスマッチが起こりやすい——データからはそんなグラデーションが読み取れます。
ファーストブラザーズの将来性と入社判断|年収を生む3つの事業
ここからはファーストブラザーズの今後を読み解きます。年収830万円という水準を今後も維持・成長させられるのか、転職・新卒どちらの判断にも欠かせない視点です。
ファーストブラザーズの業績は伸びてる?本業のもうけが前期から86%増えた理由
直近の業績は好調です。売上は約191億円(前期比13.0%増)、本業のもうけは約53億円(前期比86.6%増)、最終的に手元に残る利益は約17億円(前期比23.5%増)。本業のもうけが、たった1年で1.8倍以上に膨らんだ計算です。
要因は2つ。1つ目は、保有している賃貸ビルからの賃料収入が積み上がってきたこと。2つ目は、好条件のうちに大型物件をしっかり売り抜けたこと。
「市場が買い手有利か売り手有利か」を見極めて投資判断を切り替える、いわば波乗りのうまさが業績に表れています。ホテル・旅館の運営もインバウンド需要の追い風を受けて売上が伸びていますが、こちらはまだ赤字続きで、利益貢献はこれからの課題です。
ファーストブラザーズの将来性|不動産投資・再エネ・ホテル運営の3つの軸
これから何に力を入れるのか。会社が公表している情報を読むと、軸は3つです。
1. 賃貸不動産投資の継続拡大:全国の中小ビルを厳選して買い、価値を高めて売る、というこれまでの稼ぎ頭を太くしていく。
2. 再生可能エネルギーや社会インフラへの投資:不動産で培ったノウハウを、太陽光発電などの社会インフラ分野へ広げる。
3. ホテル・旅館運営の収益化:保有しているホテル・旅館を自社で運営し、宿泊サービスとしても稼ぐ。
不動産以外への横展開がうまく回れば、ひとつのビジネスに依存しない安定感が出てきます。逆に、本業の不動産投資は金利動向次第で利益が大きくぶれるため、金利上昇局面では業績が一気に重くなる可能性も抱えています。
ご注意ください:不動産投資業は「景気と金利」に強く左右されます。直近の好業績がそのまま将来も続く保証はないことを念頭に置いておきたいところです。
ファーストブラザーズの入社前に知っておきたい3つの注意点
会社自身がリスクとして挙げているポイントから3つに整理します。
1つ目は金利上昇のインパクト。不動産を仕入れるためのお金は借入で賄うことが多く、金利が上がるとコストが膨らみ、利益が圧迫されます。
2つ目は少数組織ゆえの人材依存。174人という規模では、エース級の社員が抜けると一気に弱る構造です。会社自身も「特定人物への依存」をリスクとして明記しています。
3つ目は業績のブレ幅。物件売却益が業績の大きな柱なので、買い手相場の年は派手に儲かり、売れない年は一気にしぼむ。ボーナスや昇給の振れ幅も、これに連動しやすいと考えておくと安全です。
ファーストブラザーズに向く人・向かない人|新卒と中途の視点
新卒・転職の両方の視点から整理します。
向きそうな人
- 不動産・金融の専門性を短期間で深めたい新卒
- 信託銀行やアセットマネジメント会社、商社などからのキャリアアップを狙う中途
- 数字で成果を語れる職場が好きな人
- 少数精鋭で意思決定が早い環境を望む人
ミスマッチしやすい人
- 大企業らしい手厚い研修・じっくり育成を期待する人
- 業績の波で年収が上下することにストレスを感じる人
- 安定したルーティンワークを好む人
新卒で入る場合は「専門性を高速で身につけられる代わりに、自分から動かないと置いていかれる」覚悟、中途で入る場合は「即戦力としての成果を1〜2年で出すことを求められる」覚悟が必要です。そう考えておくと、入社後のギャップが小さく済みます。
総括:ファーストブラザーズの年収・働き方・将来性まとめ
ファーストブラザーズの年収約830万円という数字は、不動産投資のプロ174人が、1人あたり1億円超の売上を担うことで生まれている水準です。本業のもうけ率は不動産業界平均の約3倍、業績も直近1年で本業のもうけが1.8倍に伸びるなど、勢いは十分にあります。
一方で、平均勤続5.2年が示すように人材の入れ替わりは比較的速く、金利や不動産市況に業績が左右されやすい構造的なクセも持ちます。
新卒であれば「不動産×金融の専門スキルを最短で身につけたい人」、転職であれば「自分の市場価値を数字で示したい即戦力」にとって、検討候補に入れる価値のある一社と言えます。気になる方は、最新の採用情報や口コミも合わせてチェックしておきましょう。



