トーセイの年収と不動産6事業|給料・勤続・働き方を読む
東京の不動産を「再生」することで成長してきたトーセイ。この章では「どんな仕事をする会社なのか」「給料や働き方は実際どうなのか」を、会社が公表している情報から読み解いていきます。
トーセイはどんな会社?東京特化の「不動産再生」プロ集団
トーセイは、老朽化したり収益が落ちたりした不動産を取得し、大規模にリノベーションして価値を高めてから売る「不動産再生事業」を主力とする会社です。
単純なリフォームにとどまらず、空室対策・賃料引き上げ・テナント誘致まで含めた「バリューアップ」を施すのが特徴です。オフィスビル・商業施設・賃貸マンションなど幅広い不動産が対象になります。
マンション分譲「THEパームスシリーズ」、戸建て住宅「THEパームスコートシリーズ」、ホテル「TOSEI HOTEL COCONEシリーズ」、物流施設「T's Logiシリーズ」、アパート「T's Cuoreシリーズ」と、自社ブランドも多数展開しています。
グループ会社には、不動産の資産運用を担う「トーセイ・アセット・アドバイザーズ」、建物管理・マンション管理を担う「トーセイ・コミュニティ」などがあります。不動産の仕入れから再生・運用・管理まで、まるで街ひとつごと手がけるような一貫した体制が特徴です。
活動エリアは主に東京都区部。首都圏の不動産需要が堅調なうちは、その立地優位性が大きなプラスとして働きます。
トーセイの規模感|売上約947億円・従業員約875人の実感
グループ全体の売上は約947億円、本業から生まれた利益は約223億円です。
本業のもうけになる割合(約23%)は、不動産業界の平均(約9.83%)をおよそ2倍以上も上回っています。「1億円の取引から約2,300万円を稼ぐ」構造に近く、事業効率が高い会社と言えます。
従業員数は約875人。「約900人弱で1,000億円近くを動かす」組織なのです。1人当たりが扱う金額が大きい不動産業ならではのスケール感は、東京ドームの建築費と同規模の取引が毎年積み上がるイメージです。
借金の少なさを示す数字は33.4%です。不動産会社は物件取得のために金融機関からの借入を使うことが多く、業界としては一般的な水準ですが、それを踏まえても高い収益力が続いています。
ちょっとした補足: トーセイは東京証券取引所プライム市場に上場しており、不動産投資信託も運営しています。会社四季報オンラインでは「外資系ファンドにも頼られる不動産会社」として注目されていると報じられたこともあります(Yahoo!ニュース・会社四季報オンライン、2021年10月)。
トーセイの年収は約944万円―不動産業界で本当に多い?
会社が公表している情報によると、トーセイの平均年収は約944万円です。平均年齢が35.7歳でのこの水準ですから、30代中盤でこの数字に達していると読み取れます。
日本の上場企業全体の平均年収は600万円台と言われており、それと比べると300万円以上の差があります。月の手取りは概算で50万円台後半に相当するイメージで、「家計に置き換えると、住宅ローンを組んでも毎月の余裕を感じられる水準」と表現できます。
不動産業界は成果が給料に反映されやすい傾向があります。特に不動産の仕入れ・売却に関わるポジションでは、案件の出来によって年収に差が出る可能性があります。
年代別・職種別の年収内訳は、会社が公表している情報では確認できません。グループ会社(トーセイ・アセット・アドバイザーズ、トーセイ・コミュニティなど)は別会社として雇用されるため、それぞれ待遇が異なります。各社の詳細は採用選考の場で直接確認することをおすすめします。
ボーナスの支給月数・支給基準についても、会社が公表している情報では確認できません。
トーセイの勤続年数5.6年・男性育休100%・女性管理職の実態
平均勤続年数は5.6年です。上場企業全体の平均(12〜13年程度)と比べると短めです。
不動産業界は転職市場の流動性が高く、他社も同水準かそれ以下の場合が多くあります。一概にネガティブとは言えませんが、「腰を据えて同じ会社でキャリアを積みたい」方にとっては確認しておきたい数字です。
一方で、男性の育休取得率は100%と非常に高い水準にあります。制度として取得が推進されており、男性社員も育休を取りやすい環境が整っていることがうかがえます。子育てと仕事の両立を考えている方には、前向きなデータです。
女性管理職比率は4.9%です。役員13名のうち女性は1名(約8%)という状況で、女性のキャリアアップの道はまだ狭い状態にあります。女性として管理職・リーダーを目指したい方は、採用面接の場で職場環境や実例を詳しく確認することをおすすめします。
残業時間・有給消化率は、会社が公表している情報では確認できません。
トーセイはホワイト?それとも激務系?データから見えること
「トーセイ ホワイト」「トーセイ 残業 時間」という検索も多く見られます。会社が公表している情報だけでは断定できませんが、数字から読み取れることはあります。
平均年収約944万円×平均年齢35.7歳という組み合わせは、年功序列より成果・能力が評価されやすい給与体系を示唆しています。不動産の仕入れ・売却が主業務であれば、案件の山場には業務が集中しやすい可能性があります。
男性育休取得率100%という実績は、「制度はあっても取れない空気」を少なくとも数字の上では否定しています。
ご注意ください: 「トーセイ やばい」「トーセイ コミュニティ やばい」といった検索が多く見られますが、会社が公表している情報だけでは、パワハラや特定の職場問題の有無は確認できません。匿名の口コミ投稿にはさまざまな声がありますが、部署・時期・雇用形態によって実態は大きく異なります。口コミは参考程度に留め、OB・OG訪問や採用担当者への直接確認を合わせて行うことが重要です。
トーセイの年収を下支えする将来性と入社判断|業績・リスクを読む
トーセイの将来性を考えるうえで、「東京の不動産市場がどう動くか」という視点は切り離せません。この章では、業績の現状・今後の事業の方向性・入社前に知っておきたいリスクを整理します。
トーセイの業績は今伸びてる?落ちてる?
会社が公表している情報によると、東京の不動産投資市場は好調です。2025年1〜9月の国内不動産投資額は過去最高の4兆7,100億円(前年同期比22%増)となり、世界都市別投資ランキングでは東京が1位を維持しています。
首都圏の中古マンション成約戸数も2025年1〜10月で前年同期比31.9%増と急増しています。トーセイが得意とする中古・劣化不動産の再生・売却の市場環境は、追い風が吹いている状態です。
東京都心5区のオフィス平均空室率は2.6%と低水準を維持しており、オフィスビルの再生・賃貸事業にもプラスに作用しています。
売上約947億円・本業からの利益約223億円という実績は、こうした市場環境を事業成果として着実に取り込んでいる証左と言えます。
東京の不動産バブルとトーセイの成長戦略
新築マンションの供給が歴史的な低水準で推移するなかで、中古マンションへの需要シフトが加速しています。2025年10月時点の首都圏中古マンション平均価格は約6,115万円(前年同月比25.7%上昇)と急騰中です。
この流れは、トーセイが長年磨いてきた「中古・劣化不動産を再生して売る」ビジネスモデルとぴったり重なります。新築より手の届きやすい中古を求める買い手と、付加価値をつけた再生不動産を供給するトーセイの役割がかみ合っている状況です。
会社ごと不動産を取得する仕入れ手法も積極的に活用しており、通常の現物売買だけに頼らない仕入れルートの多角化が進んでいます。
ホテル「TOSEI HOTEL COCONEシリーズ」を通じてインバウンド分野にも足場を持っており、旅行者需要の回復局面でも恩恵を受けやすい体制です。
トーセイに入る前に知っておきたい3つのリスク
トーセイが会社の公表情報のなかで自ら開示しているリスクを3点に整理します。入社前の判断材料として確認しておく価値があります。
ひとつ目は、経済環境・不動産市況への依存です。
国内外の景気が後退し、地価が下落し、不動産取引が減ると、売上・利益に直接影響が出やすいビジネスです。東京一極集中の恩恵を受けている反面、市況悪化の影響も集中します。
ふたつ目は、金利上昇リスクです。
不動産取得に金融機関からの借入を使うため、金利が急上昇すると資金調達コストが増え、事業計画に影響が出る可能性があります。日本が緩やかな利上げ局面にある現在、この点は特に注目しておく必要があります。
みっつ目は、首都圏集中による災害リスクです。
資産が東京エリアに集中しているため、大地震などの大規模な自然災害が発生した場合の影響は大きくなります。会社は事業継続計画を策定していますが、リスクがゼロになるわけではありません。
トーセイに向く人・向かない人
新卒・転職どちらの視点でも、向き・不向きにはグラデーションがあります。
向きやすい人
- 不動産の仕入れ・再生・売却という案件完結型の仕事にやりがいを感じる方
- 東京・首都圏でキャリアを積んでいきたい方
- 成果が年収に反映されやすい環境を好む方(高い年収水準はその裏付けです)
- ファンド運用・資産管理・建物管理など、複数の専門領域に幅広く関わりたい方
慎重に判断したい人
- 全国各地への転勤でキャリアを広げたい方(東京集中のため機会が限られる可能性があります)
- 同じ会社に長く勤めることを重視している方(平均勤続5.6年という数字は参考になります)
- 女性としてキャリアアップを明確に目指している方(女性管理職4.9%という現状は考慮が必要です)
新卒であれば、不動産の川上(仕入れ・開発)から川下(管理・ファンド運用)まで学べる環境として評価できます。転職の場合は、即戦力ポジションの内容と提示年収を選考段階で具体的に確認することが大切です。
総括:トーセイの年収・働き方・将来性まとめ
トーセイは「平均年収約944万円の高さ」「男性育休100%」「東京不動産市場という追い風」という3つの強みが際立つ会社です。
一方、「平均勤続5.6年」「女性管理職4.9%」「東京集中リスク」の3点は、入社前に自分のキャリアプランと照らし合わせておきたい論点でもあります。
転職を検討している方は、転職エージェントや採用ページでポジションと提示年収を確認するのが現実的な第一歩です。就活中の方は、インターンや会社説明会を通じて実際の社風と業務内容を体感してみることをおすすめします。



