タマホームの年収・働き方の全体像
ここではタマホームの会社規模、給料水準、勤続年数、男女比など、新卒・転職どちらの目線でも気になる「働く場所としての顔」を、公表されている数字から整理していきます。
タマホームってどんな会社?「大安心の家」で全国展開する住宅メーカー
タマホームは「大安心の家」「木麗な家」「木望の家」など、ロードサイドの大きな看板でおなじみの注文住宅メーカーです。1998年に福岡で設立され、九州から全国へと営業エリアを広げてきました。
事業の柱は4つ。注文住宅と戸建分譲を中心とした「住宅事業」、マンション開発や不動産仲介の「不動産事業」、火災保険代理やつなぎ融資の「金融事業」、そしてメガソーラー発電を運営する「エネルギー事業」です。
家を建てるだけでなく、火災保険、リフォーム、住宅ローンのつなぎ融資、太陽光発電まで、家にまつわる入口から出口までを一社で抱え込む姿は、まるで「住まいの百貨店」のようなビジネス構造です。
タマホームの規模感はどれくらい?売上約2008億円・従業員約3,272人
タマホームのグループ全体での売上は約2008億円、従業員は約3,272人です。住宅業界のなかでは中堅上位といった立ち位置で、年間1万棟近い受注を抱える規模になります。
3,272人という人数感は、ひとつの中規模高校の全校生徒に近いイメージです。それだけの人数が全国47都道府県に散らばり、ロードサイド店舗182・住宅総合展示場55カ所を運営しています。
店舗の数だけで言えば、コンビニ1ブランドの一県分くらいが「全国にまるごとある」と思うとイメージしやすいかもしれません。家を売るための拠点をここまで持つ住宅メーカーは多くありません。
タマホームの年収はいくら?平均約700万円の手取り実感
タマホームの平均年収は約700万円。日本の上場企業の平均が600万円台と言われるなかでは、しっかり上回る水準です。住宅業界の中でも、上位グループに入る金額になります。
700万円というのは、月の手取りで言えばおおよそ40万円台。家計でいえば、住宅ローンを組んでもボーナスで車の購入を検討できるくらいの余裕があるイメージです。決して派手ではないものの、生活設計のしやすい水準と言えます。
ご注意ください: この約700万円はあくまで全社員の平均値です。営業職・設計職・新卒・課長クラスといった内訳別の年収は、会社が公表している情報には載っていません。「タマホーム 年収 営業」「タマホーム 年収 設計」「タマホーム 年収 新卒」といった検索でも、公式に確認できる細かい数字は出てきません。
タマホームの働き方|勤続8.6年・平均年齢41.2歳の落ち着き
平均勤続年数は8.6年、平均年齢は41.2歳。住宅業界としては標準的な数字で、極端に若い会社でも、極端に長く勤め上げる会社でもない、中堅的なバランスです。
「腰を据えて働く文化があるか」という視点で見ると、勤続8.6年というのは、新卒で入ってから30歳前後まで在籍する人が一定数いる水準です。1年で半数が辞めるような、いわゆる「やばい」と検索される飲食ベンチャーのような数字ではありません。
ちょっとした補足: 残業時間・固定残業代・みなし残業の運用については、会社が公表している情報では確認できません。「タマホーム みなし 残業」「タマホーム 平均 残業 時間」が気になる方は、転職会議やOpenWorkなどの口コミサイトと併せて確認するのが現実的です。
タマホームは「ホワイト」?データから見える女性活躍の課題
女性管理職比率は2.3%。建設業界全体の傾向ではあるものの、100人の管理職がいたとして女性は2〜3人という計算になり、女性の管理職キャリアを描きやすい環境とは言い切れません。
男性育休取得率も、会社が公表している情報では数字を確認できませんでした。「子育てと両立しやすい職場か」を判断する材料は、公開データだけでは見えてこないのが正直なところです。
一方で、勤続年数が極端に短い会社ではないこと、全国展開で転勤の柔軟性がある可能性があることなど、見えてくる「働きやすさの土台」もあります。働き方の評価は、自分が何を重視するかで大きく印象が変わる会社と言えそうです。
タマホームの将来性と入社の判断材料|タマホーム 年収だけでは見えない事業の今
ここからは、タマホームの業績の流れ、これから力を入れる事業、入社前に知っておきたいリスクなど、「数年先までこの会社で働けるか」を判断するための材料を整理します。
タマホームの業績は伸びてる?売上18.9%減・利益67.3%減という現実
直近の業績を見ると、売上は2008億円で前年から18.9%の減少、本業のもうけにあたる営業利益は約41億円で67.3%の減少と、かなり大きく落ち込んでいます。最終的なもうけも、前年から83.1%減少しました。
背景には、物価上昇による消費者の家計圧迫、駆け込み需要の反動、住宅着工棟数の伸び悩みなどが重なっています。住宅は数十年に一度の大きな買い物ですから、世の中の「お金の使い方」の空気にどうしても左右されやすい業界です。
ちょっとした補足: 業績の波が大きいのは住宅業界全体の特徴でもあります。タマホーム単独で「やばい」というより、業界全体が逆風を受けている時期、と捉えるのがフェアな見方です。
タマホームのこれから|「タマステップ2026」と1万棟への道
タマホームは2022年5月期から、5年計画「タマステップ2026」を進めています。最終年となる2026年5月期の修正予想は、売上2,350億円・営業利益93億円・受注棟数10,500棟。「新築住宅着工棟数No.1」を旗印に掲げています。
事業の柱は引き続き、注文住宅・戸建分譲・リフォーム・不動産の4つ。リフォーム事業では売上120億円、不動産事業では売上500億円という目標が立てられており、新築だけに頼らない収益の二本目・三本目を育てる方向性です。
「家を建てて終わり」ではなく、住み始めたあとのリフォームや、土地・マンションの分譲まで含めた「住まいのトータルサポート」へと舵を切ろうとしている、と読み取れます。
タマホームに入る前に押さえたい3つのリスク
入社を検討するなら、会社自身が公表しているリスクから3つ押さえておきたいポイントがあります。
ひとつ目は、業績の季節性です。注文住宅は3月から5月の引越シーズンに引渡しが集中するため、特定の時期に売上と業務が偏ります。営業現場や工事現場の繁忙感は時期によって大きく揺れます。
ふたつ目は、個人消費の変動です。タマホームの主なお客様は「初めて家を買う個人」。住宅ローン減税の改正、金利上昇、消費税の変更などが直接、受注に響きます。世の中の景気と業績が連動しやすい構造です。
みっつ目は、資材価格と人件費の高騰。木材が大きく値上がりしたり、職人さんが不足したりすると、家1棟あたりのもうけがそのまま削られてしまいます。世界の木材市況がそのまま現場に降りてくる、ある意味グローバルな商売です。
タマホームに向いている人・あまり向かない人
新卒・転職どちらの視点でも、向き不向きは分かれます。
向いていそうなのは、住宅という「人生で一番大きな買い物」に伴走することにやりがいを感じられる人。全国展開しているので、地元に近い場所で働ける可能性が高く、地域密着型のキャリアを描きたい人にも合っています。テレビCMでブランドが浸透している会社で、お客様ゼロから掘り起こすより、来店してくれた方への提案を磨きたい人に向きます。
逆に、業績や数字の波があまり気にならず、年単位で安定した売上の会社で落ち着いて働きたい人にとっては、季節性や景気感応度の高さは少しストレスかもしれません。また、外資系や金融のように給料がぐっと跳ね上がるイメージを持っている方には、住宅業界の年収カーブはやや穏やかに感じられるはずです。
総括:タマホーム 年収・働き方・将来性のまとめと判断のヒント
ここまで見てきたタマホーム 年収まわりのポイントを整理します。
- 平均年収約700万円は、上場企業平均(600万円台)を上回る水準で、住宅業界では上位
- 平均勤続年数8.6年、平均年齢41.2歳と、極端に若くも長くもない中堅的バランス
- 売上約2008億円、全国182店舗・55展示場の販売網は業界でも厚みがある
- 直近は売上18.9%減・利益67.3%減と業績は逆風、ただし業界全体の課題でもある
- 中期計画「タマステップ2026」で受注10,500棟・売上2,350億円を狙う守りと攻めの両構え
- 女性管理職比率2.3%、男性育休取得率は不明と、ダイバーシティ面の数字はこれから
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